建設業界は3K(きつい・汚い・危険)といわれ、人手不足が深刻化しています。
長時間労働や休日不足も人手が集まらない原因の1つです。
上記の建設業界を取り巻く人手不足の原因を解決する方法として、アプリなどITツールの活用を検討してはいかがでしょうか。
本記事では、業務を効率化できる建設アプリを12個紹介します。
業務効率化をおこない、人材の定着や人手不足解消をおこないたい方はご一読ください。
目次
建設アプリの選び方

さまざまな会社が建設アプリを提供しているため「何を基準に選んだらいいか分からない」と悩んでしまう方もいるでしょう。
建設アプリの選び方はいろいろありますが、少なくとも下記の4点を押さえておけば、失敗することはありません。
- 効率化したい業務を明確にする
- アプリで効率化できる業務を調査する
- 操作性を確認する
- サポート体制を確認する

業務効率化ができる建設アプリ12選

建設業向けのアプリは「施工管理業務全般の効率化」や「現場入退場の効率化」など目的別にさまざまな種類が提供されており、どれが自社の課題を解決できるアプリなのかを悩んでしまう方も多いでしょう。
ITツールの導入を検討している方に向けて「解決できる悩み」「効率化できる業務」が異なる、おすすめの建設アプリを12個紹介します。
AnyONE(エニワン)

AnyONEは工務店・リフォーム会社の業務全般を効率化を考えている方におすすめですのシステムです。
PC版とスマホ版の2種類があり、それぞれの機能を組み合わせて活用することで現場作業だけでなく事務作業も効率化できます。
PC版では顧客管理から見積り・発注管理、アフター管理管理までさまざまな業務に対応していますが、施工管理業務を効率化するための機能は下記の通りです。
- 工程表や会議資料の簡単作成
- 社内外からの進捗管理
- 案件ごとの写真・ファイル管理
- 協力業者との情報共有
スマホ版では、PC版で作成した工程表や工事の進捗状況などを外出先から確認可能です。
図面や顧客情報もスマホやタブレットから確認でき、情報確認のために事務所へ戻る必要はありません。
協力業者との工程表・現場写真の共有はスマホでスムーズにおこなえ、協力会社側の業務効率化も可能です。
またAnyONEはすぐに活用できるエクセルテンプレートを配布しています。
システムの導入前に、エクセルテンプレートを使用して社内業務の効率化を体験してはみてはいかがでしょうか。
Photoruction(フォトラクション)

Photoructionは、写真や図面に関する業務の効率化の考えている方におすすめのアプリです。
建設業・土木業どちらにも導入実績があり、スーパーゼネコンが請け負う大規模プロジェクトから住宅施工まで幅広い案件に対応します。
現場で撮った写真はリアルタイムでクラウド上にアップされるため、バックオフィスだけでなく協力業者との情報共有がに手間が掛かりません。
スマホやタブレット上で図面の閲覧をタイムラグなしでおこなえるため、大量の図面を持ち歩くことがなくなります。
Photoructionの導入で下記のように業務時間の削減が可能です。
- 現場での1人あたりの作業を月9時間削減
- 報告作業に掛ける時間を95%削減
詳しくは、Photoructionの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
ANDPAD(アンドパッド)

ANDPADは現場作業と事務作業どちらも効率化したい方におすすめします。
写真や資料をクラウド上で一元管理するため、ANDPADを起動すれば時間と場所を問わず最新情報の閲覧が可能です。
アプリで撮影した写真はPCに取り込まずに使用可能で、進捗報告や完了報告などは事務所に戻ることなくおこなえます。
チャット機能の活用で手軽に情報共有がおこなえ、電話・FAX・メールを使う必要はありません。
またPCとスマホどちらでもオンライン受発注が可能で、発注・請求業務をペーパーレス化します。
詳しくは、ANDPADの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
ANDPADボード(アンドパッドボード)

ANDPADボードは、1日程度の短期工事をメインにしており稼働管理を効率化したい方におすすめのアプリです。
ホワイトボートをクラウド化したイメージで、パソコン・スマホ・タブレットから予定を確認できます。
ドラッグとドロップで予定の編集がおこなえ、ITツールが苦手な方でも簡単に使用可能です。
写真付きでの作業報告も可能で、予定確認から完了報告までの業務がアプリで完結します。
詳しくは、ANDPADボードの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
KANNA(カンナ)

KANNAは、費用を掛けずに施工管理業務を効率化したい方におすすめのアプリです。
初期費用と月額費用は共に無料で使用できます。
使用できる機能は下記の4つとシンプルなため、ITに苦手意識のある方でも迷わず使用できるでしょう。
- 顧客管理
- 写真・資料管理
- チャット
- 日報作成
詳しくは、KANNAの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
Kizuku(キズク)

Kizukuは、現場の情報共有方法を改善したい方におすすめのアプリです。
Kizukuはチャット形式での情報共有がおこなえます。
現場ごとに作成する「グループトーク」と個人間のやりとりで使用する「ダイレクトトーク」の2つの機能を目的や状況によって使い分けることが可能です。
またチャットには写真も送付できるため、現場の状況把握や完了報告に手間が掛かりません。
文字入力の必要がないスタンプ機能もあり、文字入力が苦手な職員さんでも迷わず活用できます。
詳しくは、Kizukuの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。

ダンドリワーク

ダンドリワークは施工管理業務の効率化と質を高めたい方におすすめのアプリです。
写真や図面、書類など現場に必要な情報を一元管理できます。
写真は撮影したらすぐにアップロードをおこなえ、PCへの取り込み作業は発生しません。
図面や書類の変更時には、アプリから関係者に通知が出るため、個別へ連絡する手間がなくなります。
詳しくは、ダンドリワークの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
目視録
目視録は、施工不良や瑕疵を減らし施工管理業務の質を高めたい方におすすめのシステムです。
施工要領書や工事基準書をシステム化し、品質のばらつきを減らします。
施工要領書や工事基準書などの書類作成時には、参考画像とコメントが表示されるため、経験の浅い担当者でも質の高い施工管理業務が可能です。
また、図面上に施工箇所の写真を添付できるため、現場へ行かずとも施工箇所の確認ができます。
詳しくは、目視録の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
テラ施工管理

テラ施工管理は、施工管理の効率化を無料で手軽におこないたい方におすすめのアプリです。
完全無料で使用可能で、写真などの保存容量にも制限がありません。
機能は下記の5つとなっており、施工管理に関係する機能に厳選されています。
連絡手段の統一が可能で、電話・メール・FAX・その他チャットアプリを使い分ける手間がなくなります。
情報はテラ施工管理に集約されるため、最新情報の確認が可能です。
また、すべての職人さんが使用できるようになるためのオンライン個別面談を完全無料で実施しており、使用上の課題や疑問をすぐに解決できるサポート体制が整っています。
詳しくは、テラ施工管理の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
PRODOUGU(プロドウグ)

RODOUGUは施工管理業務だけでなく帳票作成も効率化したい方におすすめのシステムです。
PCとiPadで使用可能で、図面管理・閲覧や工事写真の撮影、配筋・仕上検査や帳票類の出力までをおこなえます。
特に配筋・仕上検査では、必要な図面と情報を画面に表示できるため、効率の良い検査が可能です。
問題点を入力すると、是正指示書の自動で作成され書類作成の手間が掛かりません。
詳しくは、RODOUGUの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
かん助

かん助は、パッケージ化された施工管理ツールでは満足できない方におすすめのアプリです。
施工管理業務を効率化する下記の機能が揃っていることに加え、独自のカスタマイズをおこなえます。
- 物件管理
- 工程・予定管理
- 工事写真管理
- チェックシート作成
- 検査
- 統計出力
カスタマイズの例は下記を参考にしてください。
- かん助を監視カメラにつなぐ
- オリジナル帳票の設計
- 基幹連携
- 他社ツールとの連携
詳しくは、かん助の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
キャリアリンク

キャリアリンクは、現場入退場に関する業務を効率化したい方におすすめシステムです。
現場への入退場管理は「電話発信」「顔認証」のどちらか片方でおこなえ、カードリーダーなど機械を設置する必要はありません。
入退場情報を集計・データ化し「現場勤務時間管理」「人工数の見える化」がおこなえ、人件費の掛かっているポイントを把握可能です。
キャリアリンクに蓄積された情報は、建築キャリアアップシステム(CCUS)に送られ、技能者のキャリアアップにつながります。
詳しくは、キャリアリンクの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。

まとめ
本記事では、建設アプリの選び方とおすすめのアプリを12個紹介しました。
建設アプリはさまざまな会社が提供しており、解決したい悩みや課題によって最適なアプリは異なります。
「どのアプリが自社に合うのか判断できない」と悩む方は、初めに効率化したい業務を明確にすることがおすすめです。
効率化したい業務が明確になったら、本記事を参考に最適なアプリを探してください。
しかし「どのアプリが自社に合うのか判断できない」と考える方もいるでしょう。