Kizuku(キズク)は、建築現場の効率化と品質確保を図ることを目的とした施工管理アプリです。
建築現場に関わる人向けに作られており、協力業者との連絡、入退場管理、写真管理、工程管理、報告書作成、電子受発注など幅広い業務に対応しています。
本記事では、現場でのやりとりの効率化に最適な『Kizuku』の機能や評判・口コミを紹介します。
Kizukuとは?
Kizukuは、建築現場で働く人に向けて作られた施工管理アプリです。
トーク機能を利用した職人や協力業者との連絡や入退場管理、写真管理や書類作成、電子受発注などさまざまな業務を1つのアプリで完結できます。
スマホだけで操作できるため、事務所に戻らなくても作業が可能で、仕事を行う場所と時間を選びません。
閲覧できる情報に制限を掛けられるため、顧客情報など社外の人に見られたくない情報が流出する心配も無用です。
直感的に操作可能で、今ガラケーを使用している職人さんがスマホに乗り換えても、ストレスなく簡単に使用できます。
会社概要
Kizukuを開発・販売をしているコムテックス株式会社は、平成元年4月26日に設立されました。
会社概要は下記の通りです。
会社名 | コムテックス株式会社 |
代表取締役 | 後藤 敏郎 |
事業内容 | 建設業界向けITコンサルティング及びアプリケーション企画 / 開発 / 販売 / 導入支援 |
設立 | 平成元年4月26日 |
本 社 | 〒933-0047 富山県高岡市東中川町7-18 TEL(0766)32-1777 FAX(0766)32-1775 アクセスマップはこちら ・JR高岡駅から車で7分 ・越中中川駅から徒歩10分 |
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-3-8 ステージ内神田 2階 TEL(03)3219-1777 FAX(03)3219-1778 アクセスマップはこちら ・大手町駅 A2出口から徒歩7分 C2b出口から徒歩5分 (東京メトロ丸の内線、半蔵門線、千代田線、東西線、 都営三田線) ・神田駅 西口から徒歩7分 (JR山手線、京浜東北線、中央線、東京メトロ銀座線) | |
大阪営業所 | 〒564-0052 大阪府吹田市広芝町8-12 第3マイダビル 4階 TEL(06)6105-9911 FAX(06)6105-9922 アクセスマップはこちら ・地下鉄御堂筋線 江坂駅から徒歩5分 |
資本金 | 36,000,000円 |
従業員数 | 75名(2022年4月現在) |
取引銀行 | 北陸銀行 高岡広小路支店 富山第一銀行 高岡支店 みずほ銀行 富山支店 砺波信用金庫 砺波支店 |
主要取引先 | 朝日ウッドテック株式会社 旭化成ホームズ株式会社 アズビル株式会社 株式会社NTTデータセキスイシステムズ 株式会社大林組 ケイアイスター不動産株式会社 国土交通省 三協立山株式会社 株式会社サンワカンパニー 株式会社スウェーデンハウス 住友不動産株式会社 住友林業株式会社 住友林業クレスト株式会社 住友林業情報システム株式会社 住友林業レジデンシャル株式会社 積水化学工業株式会社 セキスイハイムグループ 積水ハウス株式会社 株式会社タカショー トヨタホームグループ パナソニック ホームズ株式会社 東日本高速道路株式会社 文化シヤッター株式会社 ミサワホーム株式会社 三井ホーム株式会社 株式会社LIXIL レイズネクスト株式会社 (敬称略/五十音順) その他、全国のハウスメーカー・工務店・ビルダー・建材メーカーなど |
ISO認証取得 | 平成17年9月30日【初回取得】 本社/ソリューション部門、コールセンター部門においてISO認証を取得 平成23年8月26日【更新及び拡大取得】 コムテックス株式会社、全社においてISO認証を取得 1.ソフトウェア企画・開発・販売 2.コールセンター部門 関連事業所:東京営業所 |
Kizukuのサービス
Kizukuのサービス内容は基本機能とオプション機能に分かれており、まずは下記の基本機能から紹介します。
スケジュール/グループウェア
自分の予定だけでなく、自社社員の予定も登録・共有可能です。
作業員のスケジュールも登録できるため、工事依頼をスムーズにおこなえます。
トーク
チャットでの連絡・相談が可能です。
Kizukuのトーク機能には、各現場でグループを作成する「グループトーク」と個々人とチャットする「ダイレクトトーク」があります。
グループトークでは、チャット履歴を追うだけでトークと現場写真によって、現場の進捗が簡単に把握可能です。
ダイレクトトークでは、特定の職人の予定確認や金額の交渉など他の作業者には見られたくない内容やりとりもできます。
またスタンプ機能は、文字を入力する必要がなく、素早く情報の伝達が可能です。
ある会社では文字入力を禁止し、スタンプ機能のみでチャットするルールを定めたところ、職人も積極的にKizukuを利用してくれるようになりました。
重要メッセージは、「閲覧者」と「閲覧したタイミング」の確認ができ、問題が発生した場合の「言った・言わない」を防止できます。
図書共有・写真管理
クラウド上にファイルを保管するため、スマホ・タブレットを持ち歩けば、移動中でも情報の確認と共有が可能です。
図面の変更があった場合、保管場所をチャットすればパソコンからダウンロード可能で、図面を紙で印刷する必要はありません。
操作ログの確認ができ「誰が・いつ・どの図書ファイル」をアップデート・ダウンロードしたか履歴が残るため、トラブルが起きても原因を追求しやすいです。
入退場管理
現場の入退場登録にも活用可能です。
現場への入退場を手軽に登録を行え、どの職人が現場にいるのか簡単に把握できます。
国土交通省が推進する「建設キャリアアップシステムCCUS」との連携も可能で、協力業者の処遇改善対策にも活用可能です。
オプション(有料)機能
下記の機能は、オプション(有料)機能として利用できます。
現場管理・工程管理
現場は下記の3ステータスに分けて管理します。
- 仮登録
- 稼働中
- 完了
現場を本登録後、現場のグループトークと現場専用フォルダが自動生成され、さらに現場情報や工程スケジュールなどを一緒に保管できるため、大変便利です。
さらにタスク機能もあり、下記のような「やるべきこと」を登録・管理できます。
- 役所への書類提出
- 協力業者への発注
- 顧客からの頼まれごと
また工程表は、簡単な操作で自動作成される、工程表作成に時間はかかりません。
報告書作成
工事別に報告書雛形を作成できるため、報告書の形式が社内で統一されます。
また、スマホやタブレットで撮影した写真をそのまま利用して、施工報告書や検査報告書を作成できるため、報告書作成の手間を削減可能です。
アプリ上で報告書に対して下記のアクションを行え、事務所に戻ることなく報告書の確認ができるため、非常に効率的です。
- 承認依頼
- 承認
- 差し戻し
顧客管理
見込み客の段階から接点履歴を記録・共有などの顧客管理が行え、さらにDM送付もできるため顧客対応を円滑に行うことが可能です。
接点時の提案書類やメモをまとめて記録・管理できるため、担当者が変更になった場合でも、引継ぎ業務をスムーズに行えます。
成約後は、営業分析データに活用可能です。
- エリアごとの契約件数
- 月ごとの見込ランク比率
- 営業担当者による案件・商談の分析
また成約になった顧客のデータは、引継いで現場の登録も可能なためデータを二重入力する必要はありません。
電子受発注
電子受発注は、外出先でもボタン1つで伝票業務を行えるため、非常に効率的です。
また、今までは締め日前に集中していた業務を期日に関係なく行えるようになるため、業務負担が軽減されます。
電子受発注を活用の流れは下記の通りです。
- 注文書作成:元請(経理担当者)
- 社内確認・工事依頼:元請(現場担当者)
- 受注:協力会社
- 支払明細確認(工事完了後):元請(現場担当者)
- 明細確認・請求:協力会社
- 支払:元請(経理担当者)
AI画像判定
画像トーク・図書にアップされた工事写真は、AIが自動で各工程に振り分けます。
ただし、ダイレクトトークにアップされる写真は、判定対象外のため注意しましょう。
AIが写真を振り分けたあとの、ドラッグとドロップによる手動の振り分けも可能です
振り分けられた写真は一括ダウンロードが可能で、施工報告書作成時などの2次利用も簡単です。
報告書AI写真解析
工事確認作業の半自動化が可能となる「報告書AI写真解析機能」が、2021年11月に新たに追加されました。
これまで、工事の品質確認は施工報告書や工事写真を目視で確認していましたが、時間や手間がかかることが課題でした。
報告書AI写真解析機能では、工事写真の判別を半自動で行うことで担当者の確認作業の手間を軽減してくれます。
具体的には、以下の4つの判定機能によって写真を自動検証できます。
- GPS解析:写真が撮影された場所を解析する
- 使い回し解析:過去の写真が報告書に使い回されていないか解析する
- AI写真解析:事前にAIに工事写真を学習させることで、写真との適合率を解析する
- 改ざん解析:信憑性チェックツールを使って写真が改ざんされていないか解析する
これらの自動検証により、写真確認の一部自動化が可能となり、業務効率化につなげられます。
スケジュール管理
スケジュール管理では、自分のスケジュールを確認できることはもちろん、グループウェア機能によって自社の社員や設備のスケジュール管理も可能です。
例えば会議室を使いたい、営業のために社用車が必要といったときにKizuku経由で予約できます。
また、こちらはプロプランのみとなりますが、トーク内での写真共有カレンダーへの実績反映などができるほか、作業員のスケジュールの一覧確認なども可能です。
Kizukuの特徴
Kizukuの特徴は下記の4つです。
90,000社への導入実績
Kizukuは90,000社への導入されています。
多くの会社の業務や悩みを改善してきた実績があるため、今までITツールを導入した経験のない会社でも安心して、導入できるツールといえるでしょう。
優れた操作性
ボタン1つで、さまざまな業務をおこなえるように設計されています。
スタンプを活用すれば、現場での報告・連絡は文字入力の必要がなく、ITの苦手な職人も安心です。
IT導入支援補助金対象ツール
Kizukuは「IT導入補助金2022」のIT導入支援事業者として採択されました。
Kizukuを導入すると、最大で150万円の補助を受けられます。
補助を受けるための主な条件は以下の通りです。
- 中小企業・小規模事業者
- IT導入で労働生産性が向上する事業計画、賃上げ目標
- 生産性向上にかかわる情報の報告
詳しい補助を受けるための条件は、システム提供会社にご確認ください。
充実の導入サポート
導入決定後からKizukuが定着するまでのサポートも手厚いです。
導入前には「操作説明会」「初期セットアップ」にて、運用前につまずくポイントを解消してくれます。
また運用中は「運用オンラインミーティング」「ヘルプデスク」にて、サービスや機能に関する疑問を専門スタッフが回答してくれるため、ストレスなく使用可能です。
Kizukuの料金
Kizukuには、3つの料金プランがあります。
- プロプラン30
- プロプラン50
- プロプラン100
初期費用は一律で110,000円となっていますが、基本料金は月額22,000円〜55000円とプランによって変わります。
オプション料金に関しては、上記表にてご確認ください。
導入支援サービスの「操作説明講師派遣(1回)」は110,000円+交通費となっています。
また100アカウント以上を希望する場合は、相談が必要です。
Kizuku導入の流れ
Kizuku導入の流れは下記の通りです。
Kizukuの使用例を確認できます。
Kizukuサイトまたはアプリより新規登録を行います。
代表者のみ会社情報を登録して、プランを選択します。
充実のサポートでKizuku定着を支援してくれます。
動作環境
公式サイトによると、動作環境は下記の通りです。
Web版
・対応OS:Windows7以上
・対応ブラウザ:Internet Explorer11
※Google Chrome、Firefoxでも動作は可能です。iOS版
・iOSバージョン:最新OSより3世代前まで
・検証端末: iPhone6(s) / iPhone X / iPad Pro(第1世代)Android版
【出典】よくある質問-Kizuku
・OSバージョン:最新OSより3世代前まで
※Android のタブレット端末は動作保証外としております。正常に動作しない場合がございますので、ご了承ください。
・検証端末:Galaxy S8 / Xperia XZs
Kizuku利用者の本音をチェック!
Kizukuの利用者は、どのような本音を持っているでしょうか>
導入前に、評判と口コミをチェックしましょう。
Kizukuの口コミ
良い口コミ
まず、生産性が上がったことを実感しています。現場監督一人の管理棟数が、5年前には年間平均5棟だったところ、昨年は、一人13.7棟を管理できるようになって、現在、多くて18~20棟を管理している人もいます。
【引用】株式会社さくら-導入事例
(中略)
メールもいらず、ファイルのアップと確認が全国どこからでも可能だということは、やはりいいですね。
能面での決め手は、間違いなく「工程スタンプ」です。他社さんとの比較の際にも「スタンプがあるかどうか」はずっと気になっていました。
【引用】株式会社あいホーム-導入事例
というのも、以前は私も現場監督をやっていましたので、当時の親方の顔を思い浮かべたときに、スマホでのテキスト投稿はなかなか難しいだろうなと。文章を打つ手間のないスタンプには、親方たちの利用のハードルを下げる効果があると期待できました。実際に、最初の直感は正しかったなというのも実証できています。
施工監理を行う側として、いざという時に、内容を確認したかどうかの証拠になる、「重要トーク」は素晴らしいと思います。こちらから初めにファイルをアップするときは、定型メッセージと一緒に、重要トーク設定を活用しています。
【引用】株式会社カーロポスト-導入事例
現場ごとにトークルームが分かれていて、そこを遡れば履歴が残っているのがありがたいです。トークの全てが証拠として残るので、いざ責任問題となったときに、業者さんたち、自分たちの両方を守る「お守り」代わりになるんです。
Kizukuは現場担当者でなければ情報が公開されないし、かつ、元請会社側でしか担当者の編集ができないので、セキュリティ面でも安心できました。各人の端末にも個人情報を残すことなく、自分たちで情報流出の有無を確認や制御・阻止できるのも良かったです。
【引用】株式会社エムズワークス-導入事例
悪い口コミ
とにかく重い。 写真をアップロードする際に固まる。 アップロード中は当然の保存出来ない。 強制終了の繰り返し。 写真アップロードが遅い 回線の問題もありますが アプリにも問題あり。 メンバー検索中に操作すると 必ず落ちる。
【引用】Kizuku キズク – 現場コミュニケーションアプリ-Google Play
結論:Kizukuの総合評価は★★★☆☆
Kizukuによって生産性が高まり、現場監督1人あたりの年間管理棟数が倍になったとの口コミがありました。
また導入の決め手がスタンプ機能との声もあり、ITの苦手な職人もスタンプの活用でKizukuでの連絡・報告を問題なく行えています。
重要トークを評価する口コミもありました。
履歴を辿れば、問題が発生した場合の原因追求も簡単で元請と協力会社どちらにとってもお守り代わりになる点が評価されています。
閲覧できる情報をアカウントごとに、制限する機能を評価する声もありました。
また各個人の端末に情報が残らないため、セキュリティ面で非常に安心して利用できます。
使い勝手の良いKizukuですが、とにかく重いとの口コミもありました。
OSのバージョンによっては、不具合が発生してしまうこともあり、導入前にOSを最新にするなど対策が必要です。
まとめ
Kizukuは、建築現場で働く人に向けて作られたコミュニケーションアプリです。
トーク機能を利用した職人や協力業者との連絡や入退場管理、写真管理や書類作成、電子受発注などさまざまな業務を1つのアプリで完結できるのが特徴といえます。
入退場管理や問題が発生した場合の原因追求など用途はさまざまです。
Kizukuは直感的な操作できるため、ITの苦手な職人でも簡単に利用できます。
料金プランは3つに分けられており、会社規模や目的によって選択可能です。
またIT導入補助金を活用すれば、負担額を減らしてお得に導入できます。
現場とのやりとりを効率化し、生産性を上げたいと考えている方は、Kizukuの導入を検討してはいかがでしょうか。
建築業の生産性向上や業務効率化を図るシステムは、さまざまな会社が提供しています。
自社に合う納得のできるシステムを選ぶためには、いろいろな商品を比較・検討することが重要です。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。