建設業には業界独自の会計基準があり、正確な原価の把握が難しいです。
正確に原価を把握することは、低利益工事や灯り工事を未然に防ぐことにつながります。
正確な原価管理をおこなうには、建設業に特化した原価管理ソフトの導入がおすすめです。
本記事では、建設業に特化した原価管理ソフトの選び方とおすすめソフトを7つ紹介します。
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目次
おすすめの建設業向け原価管理ソフト比較一覧表
製品名 | AnyONE | アイピア | ガリバー匠-あさかわシステムズ株式会社 | ANDPAD | Workspro | どっと原価3 | e2movE |
評価 | (4.5 / 5.0) | (4 / 5.0) | (4 / 5.0) | (4 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (4 / 5.0) |
補助金・助成金 | 2024年対応 | 2023年対応 | 掲載なし | 2024年対応 | 掲載なし | 2022年対応 | 掲載なし |
料金 | お問い合わせ | ・初期費用12万円~51万円 ・最低月額利用料金1万円~3万円 ・ユーザー追加2,000円/1ユーザー | お問い合わせ | 詳細はお見積り | 10ユーザーライセンス3,000,000円~ | 月額 13,000円~ | お問い合わせ |
デモ | 無料体験デモ | 無料体験デモ | あり | 個別デモ会あり | 掲載なし | 無料デモ | オンラインデモ |
基本機能数 | 8 | 18 | 6 | 7 | 10 | 9 | e2movE 工事/e2movE 販売/e2movE 支払い/e2movE 会計で異なる |
スマホアプリ | あり | なし (スマホからの使用は可能) | 掲載なし | あり | なし | なし | なし |
他ソフトとの連携 | あり (エクセルやCSV形式データの引き継ぎも可能) | あり | 掲載なし | ANDPADアプリマーケット経由での連携可能 | Oracle | 掲載なし | ・勘定奉行 ・アラジンオフィス ・楽楽精算 ・楽楽明細 ・Oracle Cloud Infrastructure |
オプション カスタマイズ | ・各種帳票カスタマイズ ・エクセル修正レクチャー | カスタマイズ可能 (別途有償対応) | あり | あり | あり | 5機能カスタマイズ可能 | あり(お問い合わせ) |
アフターサポート | ・無料ヘルプデスク ・バージョンアップ(自動配信) ・オンライン打ち合わせ ・追加講習 | ・メール/電話 ・動画マニュアル ・リモート研修 | ・ソフトウェア保障 ・リモートサポート ・サポートセンター | カスタマーサポートチームあり | 業界/業務知識を持ったSEにて導入支援 | セミナー | ・電話 ・メール ・リモートサポート |
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まず最初におすすめの建設業向け原価管理ソフトを6つ紹介します。
費用やIT導入補助金の利用可否などの基準で比較した表を参考に、自社に向いているソフトを探してみましょう。
早速建設業向けの原価管理ソフトの詳細を見たい方はこちらをクリックしてください。
総合評価が高い建設業原価管理ソフトは「AnyONE」
総合評価が高い建築現場管理ソフトは「AnyONE」です。
「AnyONE」はデータを一元管理しているため、一度入力したデータを流用可能で、何度も同じ内容を入力する必要はありません。
また標準機能が充実しているため、他社ではオプション扱いの機能も月額利用料だけで使用できます。
さらにエクセルとの親和性が高く、また操作面もシンプルで使いやすいです。
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建設業の原価管理ソフトとは
建設業の原価管理ソフトとは、名前の通り原価管理を効率化するためのソフトウェアです。
原価管理は工事現場ごとに資材や人件費等を細かく集計し、合計値を出さなければなりません。
毎日の集計により、工事全体の進捗確認や利益率の計算ができます。
万が一原価率が見積りを超過しそうな場合は早めに修正できるため、自社の利益を残すうえでも原価管理は重要です。
しかし、原価管理業務では急に資材の値段が高騰するなど、見積書通りにいかないことも多々あります。
このような複雑な原価管理の仕事は施工管理が実施しますが、現場での作業や巡回を終えてから原価管理業務に取り掛かると、どうしても長時間労働になる点が課題です。
原価管理ソフトを使えば、原価マスタデータから資材情報を自動的に反映させ、数値の計算を自動でしてくれます。
リアルタイムで工事の原価状況を確認でき、さらにその情報を経理へ連携すれば会計処理も効率化します。
建設業の原価管理業務で脱エクセルすべき理由
建設事業者には、原価管理業務をエクセルで実施している方も多いでしょう。
しかし、当メディアでは原価管理業務の「脱エクセル」を推進しています。
エクセルでの管理は便利かつ低コストですが、どうしても人的なミスが発生しやすく、リアルタイムでの情報共有ができません。
その点原価管理ソフトを導入すれば、資材データを更新すれば自動的に変更情報が原価に反映されるため、ミスなく正しい原価を計算できます。
また、計算自体も自動で実施するため、人的なミスも起こらないでしょう。
原価管理ソフトのユーザーであれば誰でも原価データを確認でき、リアルタイムでの情報共有にも優れています。
原価をエクセル管理したいならテンプレートを利用しよう
コスト面で原価管理をエクセルで管理したいなら、テンプレートの利用をおすすめします。
原価管理表は複雑な計算式や細かな入力項目が必要です。
そのため、自身でエクセルの雛形を作成するとなると時間がかかります。
テンプレートを用いれば誰でも簡単に原価管理表を作成できます。
表の体裁が整っていれば、過去のデータを数式やマクロで拾い出して再入力するなどの作業も簡単になります。
建設業向けの原価管理ソフトを選ぶポイント
建設業原価管理ソフトを選ぶポイントは、下記の5つです。
導入目的
ソフトの導入目的によって、最適なソフトは異なります。
原価管理の効率化が目的ならば原価管理に特化した「原価管理ソフト」の導入がおすすめです。
さまざまな業務を効率化したいならば、案件管理や見積り作成、工程管理など建設業全般の業務に対応した「業務効率化システム」の導入をおすすめします。
利用人数
会社の規模や利用人数に合わせて、ソフトを選びましょう。
大企業向けのソフトや大人数での利用を想定しているソフトは、多機能なため高額であることが多いです。
少人数の利用を想定しているソフトは、機能を絞っているため低価格で利用可能なソフトが大部分を占めます。
また低価格で導入できるソフトは、お試しプランを用意している場合も多いため、無料で利用できることも多いです。
社外からのアクセス
外出先からの作業やテレワークでの使用を検討するならば、社外からもアクセス可能な原価管理ソフトを選びましょう。
クラウドでデータが一元管理されているソフトであれば、場所と時間を選ばずに仕事が可能です。
また、アプリを提供しているソフトであれば、スマホやタブレットでの情報確認・更新がスムーズにおこなえます。
費用
導入前に費用を確認することは、資金繰りを考える上で重要です。
原価管理ソフトの費用は、主に下記2つで構成されています。
- 導入費
- 月額利用料
導入費で「ソフト操作方法の説明会」「エクセルや既存システムからの移行」などもおこなってくれるのか、事前に確認しましょう。
また、月額利用料で利用できる機能の確認も必要です。
使用したい機能がオプション扱いとなっている場合、追加で料金が発生してしまいます。
想定外の出費にならないように、費用の確認は徹底的におこないましょう。
サポート体制
不明点やトラブルが発生した場合に、受けられるサポートについて事前に確認しましょう。
顧客サポートには、電話・メール以外にも下記のようなサービスがあります。
- Zoomによる画面共有
- 動画マニュアル
- 訪問・リモート研修
サポート体制が充実していると、トラブルが発生した場合でも業務がストップすることはありません。
業務時間を有効活用するためにも、サポート体制が充実しているソフトを選びましょう。
項目・分類別で見る!おすすめの建設業原価管理ソフト
ここでは、下記2つの項目別・分類別におすすめの建設業原価管理ソフトを紹介します。
標準機能の充実度で選ぶ
標準機能の充実度で選ぶ場合は、下記の4ソフトがおすすめです。
AnyONE(エニワン)
「AnyONE」は、工務店業務全般に対応しているオールインワン基幹システムです。
実行予算から発注への連動が可能で、実行予算から発注金額の推移を簡単に把握できます。
例えば「月別支払い明細表」を活用すれば、一目で各工事の予算推移が分かるため、利益率を悪化させている工事を簡単に特定できます。
詳しくは、AnyONEの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
アイピア
アイピアは、リフォーム・住宅会社向けの業務管理システムです。
データを一元管理しているため、見積りデータを作成すれば、原価管理・発注までワンクリックでおこなえます。
追加工事も簡単に入力できるため、粗利をリアルタイムで把握可能です。
また、さまざまなカスタマイズに対応しており「集計データの作成」「帳票カスタマイズ」など、業務の流れに合わせて機能を追加できます。
詳しくは、アイピアの機能や特徴、口コミ・評判を解説した記事をご確認ください。
ガリバー匠
「ガリバー匠」は、小規模建設・工事業向けの建設クラウドERPサービスです。
現場と経理のシステムを統一できるため、現場の状況を経理担当者がリアルタイムで把握可能で、請求漏れなどを防止できます。
さらに現場と経理だけでなく、全部門で同じシステムを使用できるため、下記のようなルールを統一可能です。
- 業務ルール
- 入力ルール
- 管理帳票
建設業特有の工事進行基準といった、建設業会計基準にも対応しているため大変便利です。
ANDPAD
ANDPADは利用者数20万社以上、累計ユーザー数51万人以上の現場管理ソフトです。
工事現場に関するあらゆる情報を1つのシステムに統合できます。
「引合粗利管理機能」を活用すれば、契約から精算完了までのあらゆるステータスの工事の原価を一元管理できます。
リアルタイムで原価が更新されるため、案件ごとの粗利がタイムリーに分かり、見積り超過率の算出なども迅速に対応可能です。
ANDPADのの詳細を知りたい方はANDPADとは?料金や口コミは?気になる工務店向けサービスを徹底調査!をご覧ください。
原価管理に特化しているソフトから選ぶ
原価管理に特化しているおすすめの原価管理ソフトは、下記3つです。
Workspro(ワークスプロ)
Worksproは、建設業に特化した基幹業務パッケージです。
建設業特有の下記の会計基準に対応しており、柔軟な売上管理をおこなえます。
- 完成基準
- 進行基準
- 出来高での請求
実行予算は、工種などを自由に組み合わせと設定をおこなえるため、細かい部分まで管理可能です。
システムを提供している株式会社日立システムズには、建設業経理士1級などの資格保有者が在籍しています。
建設業の原価管理に精通した担当者に相談の上、システムの導入を検討できるため、初めて原価管理システムを導入する会社であっても安心です。
どっと原価3
どっと原価3は、建設業に特化した原価管理システムです。
アプリを無制限にダウンロードできるため、テレワークや出張時なども時間や場所を選ばずに仕事ができます。
※同時に利用できる人数が20人までとなる点については、注意が必要です。
実行予算は、4階層まで対応しており大規模現場にも使用できます。
原価管理表は、下記の3つの用途別に作成可能です。
- 部門別
- 発注者別
- 工事別
詳しくは、どっと原価3の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
e2movE(イー・ツゥー・ムーブ)
e2movEは、建設・工事業向けERPパッケージです。
中でも『e2movE 工事管理』は建設業の原価管理に特化しています。
実行予算は工種別に登録できるため、工種ごとの予算に対する原価実績がリアルタイムで把握可能です。
工事原価を入力すると同時に仕訳データが作成されるため、入力の手間は掛かりません。
詳しくは、e2movEの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
まとめ
本記事では、建設業に特化した原価管理ソフトの選び方とおすすめソフトを6つ紹介しました。
原価管理ソフトを利用すると、複雑な建設業の原価も正確に把握できるようになり、利益率を向上させることができるでしょう。
原価管理ソフトには、工務店業務全般をおこなえるソフトと原価管理に特化したソフトがあります。
導入の目的によって最適なソフトは、異なるため本記事を参考に自社にとって最適な原価管理ソフトを選び、会社に利益を残しましょう。
しかし「自分では、最適な原価管理ソフトを選べない」と悩む方もいるでしょう。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
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