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工事工程表とは?効率よく工程表を作成する方法とおすすめのシステム

工事工程表とは、施工管理に欠かせない工程を記したチャートです。

施工管理担当者と現場作業員が進捗管理をおこなうために用いる表で、効率よく現場での作業を進めるために欠かせません。

本記事では、工事工程表の概要や種類、そして工程表を作る2つの方法を紹介した上で作業を効率化する6つの工程表管理システムを紹介します。

本記事は下記のような方におすすめです
  • 工程表作成に時間がかかる
  • エクセルでの工程表管理から脱却したい
  • 工程表を使っていないが、今後は取り入れたいと思っている

最大350万円・導入コスト2/3補助のチャンス

工事工程表とは

工事工程表とは

工事工程表とは、施工管理担当者が工事スケジュールを管理するために作成する表です。

竣工までの工期と人員の割り振り、作業の日程が細かく書かれています。

工程表によって工期を把握し、適宜修正することで納期までに適切な人員配置で施工をおこなえるようにする目的で作成されます。

進捗を可視化できるため、作業員自身も納期までの期日を把握しやすくなり、作業効率が上がるでしょう。

工程表にはいくつか種類があり、それぞれ特性と得意分野があります。

以上の5つが、工程管理において使用される工程表です。

工程表ごとに特徴と問題点をまとめました。

工程表の種類特徴問題点
ガントチャート・工程と作業を一覧できる
・達成度が可視化できる
・作成が比較的容易である
・複雑な工程を管理しづらい
バーチャート・工程全体と施工期間の管理に長けている
・比較的作りやすい
・作業の達成率はやや見づらい
・複雑な工程を管理しづらい
ネットワーク式工程表・複雑な工程を管理しやすい
・作業と作業の関連性が分かりやすい
・作成と解読が難しい
グラフ式工程表・バーチャートとガントチャートを組み合わせた表
・進捗状況が見やすい
・作成に時間がかかる
・工事全体の予定は把握しづらい
出来高累計曲線・進捗状況が分かりやすい・作業ごとの進捗が把握できない
・作成がやや難しい

工程表の種類

工事工程表には主に5つの種類があり、工事の規模や目的によって使い分けられています。それぞれの工程表について、特徴と活用方法を見ていきましょう。

バーチャート工程表

バーチャート工程表は、最もシンプルで一般的な工程表の一つです。縦軸に作業工程、横軸に工事日数を記載し、棒状のグラフで工程を表現します。

誰でも理解しやすい簡単な構造が特徴で、工事全体の流れを把握するのに適しています。特に全体工程表として使用されることが多く、工事の概要を関係者に説明する際などに重宝されます。

ただし、作業同士の関連性や進捗率がやや把握しにくいというデメリットもあります。

ガントチャート工程表

ガントチャート工程表は、工事現場で最も頻繁に使用される工程表です。縦軸に作業工程と担当者、横軸に日程を記載することで、誰がいつどの作業を担当するのかを視覚的に表現できます。

作業の割り当てが明確になるため、人員配置の計画や管理に特に有効です。また、工程ごとの進捗状況も把握しやすく、日々の工事管理に適しています。

ネットワーク工程表

ネットワーク工程表は、各作業工程の関連性を矢印で結んで表現する工程表です。作業間の依存関係が明確になり、どの工程が遅れると全体に影響するのかを把握することができます。

特に複雑な工事や、工程間の関係性が重要となる大規模工事での活用に適しています。クリティカルパス(工期に影響を与える重要な工程の経路)を特定することができ、工程遅延のリスク管理に役立ちます。

グラフ式工程表

グラフ式工程表は、作業の進捗状況をグラフ形式で表現する工程表です。計画線と実績線を比較することで、工事の進み具合を視覚的に確認することができます。

進捗状況の把握が容易で、遅れや早まりの傾向分析にも活用できます。また、関係者への報告資料としても使いやすい特徴があります。

出来高累計曲線

出来高累計曲線は、工事の進捗を金額ベースで示す工程表です。

縦軸に進捗率(%)、横軸に日時を記載し、工事の開始から終了までの進捗状況を曲線で表します。この曲線を見ることで、工事全体の進捗が計画通りに進んでいるか、遅れているかなどを一目で確認することができます。

工事工程表を作る2つの方法

工事工程表を作る2つの方法

工事工程表を作る方法は2つあります。

工事工程表を作る2つの方法
  • 工程管理システム
  • エクセル

工程表を作成していないが、今後は工程表で施工管理していきたいと考えている方は参考にしてください。

工程管理システム

工事工程表を工程管理システムで作成するメリットとデメリットを比較します。

メリット
デメリット
  • 簡単に工程表を作成できる
  • 修正に手間が掛からない
  • クラウド型のシステムであれば、オンラインで工程表を共有できる
  • 工程管理システム導入には費用がかかる
  • 作成できる工程表は導入するシステムに依存する
  • 操作に慣れる必要がある

工事工程表を作ることに長けたシステムのため、簡単に工程表を作れるのがメリットです。

例えば休日の自動判定や、修正・変更をワンクリックでおこなえ、作成の手間を減らせます。

またクラウド型のシステムであれば、オンライン共有も容易なため、工事関係者との情報共有も簡単です。

一方で、工程管理システム導入にはコストが掛かります。

加えて、作成できる工程表は導入するシステムに依存するため、作成したい工程表が導入予定のシステムで作成できるのかは、確認が必要です。

またシステムを使いこなすためには、システム活用のための研修が一定期間が必要となることにも注意しましょう。

エクセル

工事工程表はエクセルでも作成できます。

エクセルで工程表を作るメリットとデメリットを比較しました。

メリット
デメリット
  • 導入コストなしですぐに工程管理を始められる
  • オフィスソフトをすでに使っている企業は、操作に慣れている
  • オンライン共有に向いていない
  • ネットワーク工程表など複雑な工程表は作りづらい
  • ファイルを誤って削除するなどのリスクがある
  • 工程表を修正する際に誤入力の危険がある
  • 数式やマクロで入力を簡易化できるが、専門的な知識が必要で属人化しやすい

エクセルをすでに使っている工務店であれば、導入コストなしで工程管理を始められます。

またエクセルは日頃から業務で使用しているため、操作に慣れる期間や研修が必要ない点もメリットといえるでしょう。

ただし、エクセルはオンライン共有に向いておらず、工事関係者との情報共有にがスムーズにおこなえません。

エクセルは計算に向いているソフトのため、ネットワーク工程表など記号を用いた複雑な工程表は作りづらいでしょう。

さらに管理についても、操作ミスによるファイルの削除や修正時の誤入力リスクもあります。

手作業を減らすための関数やマクロ機能も搭載していますが、使用には専門知識が必要であり、工程表管理が属人化しやすいことも難点です。

以上の比較から、工事工程表の管理には工程管理システムの利用がおすすめです。

システム導入が難しい場合はエクセルテンプレートの利用がおすすめ

システム導入が難しい場合はエクセルテンプレートの利用がおすすめ

しかし、コスト面ですぐに工程管理システムの導入が難しい工務店の方もいるでしょう。

導入が難しい場合は、便利な無料エクセルテンプレートを用いてエクセルでの工程管理を始めてみることもおすすめです。

テンプレートを利用すれば、ダウンロード後すぐに工程表作成を始められます。

「AnyONE」では便利なエクセルテンプレートを公開しています。

まずはエクセルテンプレートを使用してみて、より効率化したいタイミングでシステムに移行してください。

エクセルでの工程表の作り方については、以下の記事でご覧ください。

工事工程表管理が楽になるおすすめシステム

工事工程表管理が楽になるおすすめシステム

工事工程表管理が楽になるおすすめシステムを6つの比較表を作りました。

製品名AnyONE
AnyONE
建設業向け管理システムアイピアアイピア工務店クラウドEX工務店クラウドEX
工程’s
ANDPAD施工管理ANDPAD施工管理工事かんりソリューション建て役者建て役者
評価
(4.5 / 5.0)
(4 / 5.0)
(3 / 5.0)
(4.4 / 5.0)
(4.4 / 5.0)
(3.5 / 5.0)
補助金・助成金2024年対応2024年対応2020年・2021年対応2023年対応2024年対応2023年対応
料金お問い合わせ・初期費用12万円~51万円
・最低月額利用料金1万円~3万円
・ユーザー追加2,000円/1ユーザー
お問い合わせお問い合わせお問い合わせ・初期費用3万円~58万円
・プラン料金4,000円~80,000円
デモ無料体験デモ無料体験デモオンライン/訪問デモ無料体験デモ掲載なしデモサイト無料体験
基本機能数818118710
スマホアプリありなし
(スマホからの使用は可能)
なし
(「現場Plus」を提供)
ありありなし
(iPadでの使用は可能)
他ソフトとの連携あり
(エクセルやCSV形式データの引き継ぎも可能)
ありEXCEL形式での取込TSV形式での出力と入力(TSVインポート・エクスポート)に対応なし可能
オプション
カスタマイズ
・各種帳票カスタマイズ
・エクセル修正レクチャー
カスタマイズ可能
(別途有償対応)
見積書の入力支援機能他3製品(機能)あり他11製品(機能)あり・5機能カスタマイズ可能
・オプション7機能
アフターサポート・無料ヘルプデスク
・バージョンアップ(自動配信)
・オンライン打ち合わせ
・追加講習
・メール/電話
・動画マニュアル
・リモート研修
・営業・サポートの拠点全国9箇所
・オンライン/電話/メール/お問合せフォーム
・有償研修
定期的なバージョンアップ
定期的なバージョンアップカスタマーサクセス
掲載なし
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※各社公式サイトの情報をもとに、「建設現場の知恵袋」が作成。
内容の正確性、適切性、最新性および完全性を保証するものではありません。
※ロゴおよび商標に関する権利は、個々の権利所有者に帰属します。
※掲載に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
工事工程表管理が楽になるおすすめシステム
  • 機能の充実度で選ぶ工事工程表管理システム
  • 簡単に工程表を作成できる工事工程表管理システム

機能の充実度で選ぶ工事工程表管理システム

機能の充実度で選ぶ工事工程表管理システムを3つ紹介します。

システム名サービスの詳細
AnyONE工程表の作成が簡単にできる
・過去の工程表データを活用できる
・エクセルに似た操作性
営業支援からアフター管理まで一元管理
・スマホアプリあり
・丁寧な研修や来社研修など手厚いサポートが受けられる
アイピア・工程表テンプレートを事前取り込みできる
ドラッグのみで工程表修正が可能
・クラウド型で工程表の閲覧が外部からもできる
工務店クラウドEX・工程管理以外にも営業商談管理からアフター管理が一括で統合できる
・テレワーク向けにモバイル端末からもアクセス可能
・サポート体制が手厚い
【参考】各種サービスホームページ

AnyONE

AnyONE(エニワン)
【引用】AnyONE

AnyONEは、2,700社以上で導入されている工務店のために作られたシステムです。

エクセルに操作感が似ているため、オフィスソフトを使用していた工務店には非常に使い勝手が良いでしょう。

工程管理機能は以下のようなものが搭載されています。

主な機能・サービス
  • 工程表の作成・管理
  • 過去の工程表の引用
  • テンプレート活用
  • スマホアプリがあり外部からも工程表の確認が可能
  • 工程表の予定・実績の表示
  • 進捗状況の可視化

AnyONEは工程表の作成機能以外にも、営業支援からアフター管理まで、工務店業務を一元管理できるマルチなシステムです。

クラウド型のため情報の外部共有にも優れ、自社の業務をひとつのシステムで管理したいと考えている工務店におすすめします。

詳しくは、AnyONEの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。

アイピア

アイピア
【引用】アイピア

アイピアは、工務店向けの工程管理・業務管理システムです。

主な機能・サービス
  • 工程表テンプレートの活用
  • ドラッグのみで工程表の修正
  • 工程表の一覧表示
  • 外部からの工程表の確認

アイピアはクラウド型の業務管理システムで、工程表テンプレートを事前に取り込み、簡単に工程表を作れます。

修正はドラッグのみで可能で、操作性が良いことも特徴です。

また工程表を一覧表示できるため、ブッキングミスも防げます。

クラウド型のため外部から工程表の閲覧もでき、作業員・テレワークの社員にも利用しやすいシステムです。

詳しくは、アイピアの機能や特徴、口コミ・評判を解説した記事をご確認ください。

工務店クラウドEX

工務店クラウドEXは、工務店向けのクラウド工程管理システムです。

主な機能・サービス
  • 工程表の作成・管理
  • クラウドでモバイル端末での工程表の共有
  • エクセル形式でのデータ移行

工程表の作成以外にも、商談管理や発注管理、実行予算やアフター管理までシステムの一元管理ができます。

工程表の作成も簡単で、クラウドでモバイル端末で工程表の共有が可能です。

また、エクセルとの連携も可能でデータの移行も容易なため、自社ですでにオフィスソフトを用いて管理をおこなっている企業とも相性が良いでしょう。

詳しくは、工務店クラウドEXの機能や特徴、口コミ・評判を解説した記事をご確認ください。

簡単に工程表を作成できる工事工程表管理システム

システム名サービス詳細
工程’s工程表作成に特化したシステム
・簡単に工程表を作成できる
・工程表同士の連動ができる
ANDPAD・クラウド型でどこからでも情報共有できる
工程表も図面などもすべてクラウド上で保管できる
・工程表の更新をチャットで簡単に周知できる
建て役者・リフォームや住宅事業者に特化して作られたツール
マウスひとつでガントチャート型の工程表を作成できる
・工程管理以外にもマルチな機能を搭載している
【参考】各種サービスホームページ

工程’s

工程's(コウテイズ)
【引用】工程’s

工程’sは、工程表作成に特化したツールです。

主な機能・サービス
  • 工程表の作成が容易
  • テンプレートの活用
  • マルチビュー機能
  • 工程表同士の連動機能

工程表の作成が簡単におこなえるだけでなく、書式を揃えるためのテンプレートの活用もできます。

またマルチビュー機能で、複数の工程表の関連性を調整し、無理なくスケジュールを立てられることも魅力です。

また工程表同士を連動させ、ひとつの工程表を修正すると、関連するほかの工事工程表に変更が自動反映するなど便利な機能を搭載しています。

詳しくは、工程’sの機能や特徴、口コミ・評判を解説した記事をご確認ください。

ANDPAD

ANDPAD
【引用】ANDPAD

ANDPADは、高齢の大工やITツールに苦手意識がある方でも操作しやすいようにデザインされています。

主な機能・サービス
  • 工程表作成
  • 施工管理
  • 図面管理
  • クラウド型で外部から工程表の閲覧が可能
  • 工程表の更新報告に利用できるチャット機能

工程表の作成や管理に加えて、必要な書類や図面をクラウド上で一元管理できるため、情報更新や閲覧も簡単です。

また、外部からの作業が多い工務店向けに報告用のチャット機能も搭載しており、現場と事務方の連携も容易となります。

詳しくは、ANDPADの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。

建て役者

建て役者
【引用】建て役者

建て役者は、住宅事業者向けの工事工程管理システムです。

主な機能・サービス
  • マウス操作で簡単に工程表を作成できる
  • 独自指標の工程表の出力
  • 点検予定表の作成
  • アラーム機能による日程管理機能

工程表の作成以外にも、商談管理や顧客管理などの営業支援、契約や実行予算管理も可能です。

アフター管理まで一括しておこなえるため、すべてのシステムを統合できます。

詳しくは、建て役者の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。

工事工程表についてよくある質問

工事工程表について、よくある質問をまとめました。

工事工程表は絶対に作らなければならないのですか?

工事工程表の作成は義務ではありませんが、複雑な工程を把握するために必要な作業です。工程表なしでは工程や担当者の把握ができないため、作成した方が圧倒的に工程管理も楽でしょう。

工程表と行程表の違いはなんですか?

工程表は作業を完成するための工程をまとめた表で、進捗管理に使用します。行程表は目的地までの道のりをまとめた表であり、そもそも目的が大きく異なります。

まとめ

工事工程表は、納期通りに工事を完了させるために欠かせない管理表です。

工程表の作成・管理はエクセルでも可能ですが、効率やミスのリスクを考えれば工事工程表管理システムの使用をおすすめします。

工事工程表管理システムの活用で、工程表作成・管理に掛かっていた時間を短縮し、業務の効率化が可能です。

本記事を参考に、自社に最適な工事工程表管理システムを導入してください。

しかし、どのシステムを選べばよいか決めきれない担当者の方もいるでしょう。

建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。

エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。

また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。

大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。

AnyONEで効率化できる主な業務
  • 顧客管理
  • 工事・施工管理
  • 見積り・実行予算・発注管理
  • 入出金管理
  • アフター管理

AnyONE
【引用】AnyONE

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