積算業務は、質の良い見積りを作成するために欠かせません。
しかし、レベルの高い積算業務をおこなうためには経験を積む必要があり、業務の属人化や積算業務の長時間化に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
特にリフォーム工事の積算は、撤去費など新築とは異なる項目が発生するため、独特の難しさがあり効率化が難しいです。
本記事では、リフォーム会社向けの積算ソフトの選び方とおすすめ積算ソフトを4つ紹介します。
目次
リフォーム会社向け積算ソフトを選ぶポイント
リフォーム会社向け積算ソフトを選ぶポイントは下記の4つです。
4つのポイントを押さえ、自社にとって最適な積算ソフトを選びましょう。
対応している工事規模を調べる
積算ソフトによって、対応している工事規模が異なります。
下記のようにソフトによって、得意分野が違うことを認識した上で自社に最適な積算ソフトを選びましょう。
ソフト内でデータの活用が可能か調べる
業務効率化の観点から、一度作成したデータを活用できるツールを選びましょう。
積算業務を例とすると、積算業務は正確な見積り書を作成するための前工程です。
積算後に見積り業務をおこなう場合、データの流用ができないと下記の問題が発生します。
- 二重入力による人的ミス
- 二重のデータ入力による労働時間の増加
作成したデータの活用がソフト内でおこなえると、人的ミスを防止し業務の効率化が可能です。
連携可能な外部ツールを調べる
連携できる外部ソフトの豊富さも積算ソフト選びでは大切です。
例えば、CADソフトと連携できれば図面情報から自動で概算できるソフトもあり、業務の効率化が可能です。
また、古いソフトから新しい積算ソフトへ乗り換える場合、データの移行がスムーズにおこなえるメリットもあります。
ITツールが苦手でも操作できるか検討する
業務効率化の観点から、優れた操作性は重要です。
便利な機能が多く搭載されていても下記のような積算ソフトを導入してしまうと、業務効率が落ちてしまい、労働時間の増加につながります。
- 入力がしづらい
- 使いづらい画面設計
- 説明を受けないと使い方が全く分からない
積算ソフトは「ITツールが苦手な方でも簡単に操作できる」ものを選びましょう。
リフォーム会社向け積算ソフトを比較検討した結果
ここでは、リフォーム会社向け積算ソフトを4社比較した結果を一覧表にしています。
リフォーム会社向け積算ソフトの導入を検討している方は、参考にしてください。
※各業者とも公式サイトの情報を参考に、評価をつけています。(2022/2/28現在)
標準機能 | エクセル・CADとの相性 | カスタマイズ性 | サポート体制 | セキュリティ | 操作性 | |
---|---|---|---|---|---|---|
AnyONE | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
建築みつも郎17 | ◎ | ◎ | – | – | ◯ | ◎ |
凄技 | △ | – | ◎ | – | – | △ |
せきさん係長 | ◎ | ◎ | ○ | ◯ | – | ◎ |
総合評価が高いリフォーム会社向け積算ソフトは「AnyONE」
先程の表の中で総合的に最も高い評価を得ていたリフォーム会社向け積算ソフトは「AnyONE」でした。
AnyONEは積算だけでなく、リフォーム会社の業務に必要な機能を備えています。
オプションでの機能追加も不要なため、追加費用も掛かりません。
CADやエクセルとの連携も可能で、過去作成したデータを簡単に活用できます。
おすすめリフォーム会社向け積算ソフト
おすすめのリフォーム会社向けの積算ソフトは、下記の4つです。
サービス名 | サービス詳細 |
---|---|
AnyONE | ・エクセルとの高い親和性 ・テンプレート活用による社内のルール作り |
建築みつも郎17 | ・エクセルへの簡単出力 ・間取り図作成ソフトとの連携 |
凄技 | ・インストール不要で使用可能 ・クラウド上でデータを一元管理 |
せきさん係長 | ・20万戸の積算実績 ・積算ルールの自動学習 |
AnyONE(エニワン)
AnyONEは、工務店やリフォーム会社向けの業務を一元管理できる「オールインワン基幹システム」です。
エクセルのような操作感を持っており、誰でも簡単に使用できる設計となっています。
「エクセルからAnyONE」へのコピー&ペーストだけでなく「AnyONEからエクセル」へのデータ貼り付けも可能です。
エクセルと親和性が高いため、過去データの活用が簡単におこなえます。
単価の決まっている項目はテンプレートとして登録でき、積算・見積りの社内ルールを構築可能です。
AnyOneにはさらに業務を効率化できる機能が多く備わっており、気になる方は詳しく解説した記事をご確認ください。
またAnyONEはすぐに活用できるエクセルテンプレートを配布しています。
システムの導入前に、エクセルテンプレートを使用して社内業務の効率化を体験してはいかがでしょうか。
建築みつも郎17
建築みつも郎17は、ゼネコンだけでなく土木会社や住宅会社、専門工事会社など建築業界に関わる多くの会社に向けに作られた、積算見積りシステムです。
エクセルへのデータ出力が可能で、下記の項目を選択することで見積り書を簡単に作成できます。
- 隠れ階層の有無
- 使用する金額の選択「見積り金額」「実行金額」
- 税区分
- 明細タイトルの有無
間取り図作成ソフト『3DマイホームデザイナーPROとの連携』の連携が可能で、内装材の数量・外壁・足場面積など概算数値を算出でき、積算業務を効率化します。
詳しくは、建築みつも郎17の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
凄技
凄技は建設業許可が必要な29業種すべての業種に適合している、クラウド工事販売システムです。
インストール不要な不要で、インターネット環境があれば場所を選ばずに使用できます。
クラウド上でデータを一元管理しているため、一度入力したデータの転用が可能です。
二重入力の手間が掛からないため、人的ミスを防止でき業務効率化をおこなえます。
詳しくは、凄技の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
せきさん係長
せきさん課長は、20万戸の積算実績を持っており、新築とリフォームどちらにも対応できる積算ソフトです。
リフォーム工事特有の下記ような項目に対応しており、精度の高い積算をおこなえます。
- 解体・撤去費
- 張替
- カバー工法
- 葺き替え
自社の積算方法を記憶する機能があり、積算業務をおこなうほど自社専用の積算ソフトへの進化していきます。
自社の積算方法を記憶させれば、経験の浅い方でもレベルの高い積算業務を効率良くおこなうことが可能です。
まとめ
本記事では、リフォーム会社向け積算ソフトの選び方とおすすめソフトを4つ紹介しました。
積算ソフトは、非常に便利ですが自社のルールに合わないもを採用すると時間と費用の無駄となってしまいます。
最適な積算ソフトを選べれば、業務効率化をおこなるだけでなく人的ミスを減らすことも可能です。
本記事を参考に、最適な積算ソフトを選んでください。
しかし「自社に合う積算ソフトを選べない」と悩む方もいるでしょう。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。