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停電時に太陽光発電が役立つ!最低限の停電対策5選と太陽光発電の稼働方法

地震や台風など自然災害が多い日本では、停電の危険は常に考えておかなければなりません。
また、電気代の高騰により再生エネルギーへの注目も高まっています。

太陽光発電設備設置は政府も推進していますが、設置費用が高額であり、各種申請手順が煩雑であるため、工務店側でも対応に困っているケースも多いでしょう。

この記事では、太陽光発電が停電時に有効な対策手段であることを解説します。
さらに停電が起きる原因や最低限の停電対策方法、太陽光発電が停電時にできること、日常でも経済的メリットがある点を説明しています。

本記事は下記のような方におすすめです
  • 施主からの停電対策について有効な方法を聞かれるが、うまく説明できない
  • 太陽光発電設備の設置要望が増えているが、対応しきれていない
  • 太陽光発電のメリットを営業担当として理解しておきたい

停電が起きる6つの原因とは

停電が起きる6つの原因とは

停電が起きる6つの原因を紹介します。

停電が起きる6つの原因とは
  • 自然災害
  • 系統崩壊
  • 計画停電/輪番停電
  • 電力消費過多
  • 電線のトラブル
  • 人為的な災害

そもそもなぜ停電が起きるのか原因を把握しておきましょう。

事前に停電の原因を知っておくことで、適切な停電対策を提案できます。

自然災害

停電の原因のひとつは自然災害です。

台風や地震など、日本は自然災害が多い国であり常に停電の危険があります。

例として東日本大震災では福島原発が停止し、発電自体ができなくなった結果東北地方では長期間に及ぶ停電が起きました。

自然災害による被害で発電・送電設備が故障してしまった結果、予期せぬ停電が起こる可能性があります。

系統崩壊

系統崩壊も停電が起きる原因のひとつです。

系統崩壊とは電力需要が供給量を大きく上回ってしまう状態であり、十分な電力を供給できなくなる現象を指します。

電力周波数は以下のように決まっています。

  • 東日本:50Hz
  • 西日本:60Hz

変動する電力需要に供給量が耐えられなくなると、周波数バランスが崩れる現象が起き、停電が起こります。

一般的には電力会社が電力バックアップ機能を用いて停電解消に努めます。
しかし稀にバックアップが作動せず大規模停電(全系統崩壊)につながるケースも考えられるでしょう。

その場合は電力復旧までに数日間を要するため、次で解説する”計画停電”を用いて電力会社は系統崩壊を防止しています。

計画停電/輪番停電

計画停電または輪番停電とは、事前に電力会社から通知をおこなって送電を停止することです。

先ほど解説した系統崩壊を防ぐために、あえて電力の節約のために行われます

大規模な自然災害発生後、または夏場・冬場などエアコンの使用が増加する時期などでおこなわれるケースが多いです。

電力消費過多

電力消費過多とは、簡単に解説すると自宅の契約アンペアを超えた電力を消費してしまうことです。

電子レンジやドライヤー、テレビなどの消費電力量が多い家電を一気に動かして、ブレーカーが落ちてしまったことはないでしょうか。

この現象が電力消費過多による停電です。

一般的にブレーカーを戻し、使用する家電量を調整すればすぐに停電は解消されますが、一時的にでも停電してしまうケースがあります。

電線のトラブル

電力会社は発電施設で発電した電力を送電ケーブルを通じて各家庭へ送っています。

しかし、稀に電柱・電線にトラブルが起きて停電が発生するケースも。

例えば電柱にカラスなどの鳥獣が巣作りをし、電線に枝などが接触して停電するケースが多いです。

電線トラブルによる停電を防止するため、日頃から電力会社も見回りをしたり、近隣住民からの通報を受け付けたりして電線トラブルによる停電を防止しています。

人為的な災害

人為的な災害が原因で停電するケースもあります。

電線や発電・送電施設に人為的なミス・事故が起きて送電できなくなるケースです。

例えば事故で電車が脱線し、電柱に激突して電線が断線してしまうこともあります。

また電車の電力供給のための架線がショートし、断線して電車自体が停止する事故も過去に起こりました。

電車への給電架線は高圧電流が流れているため、一定時間以上その架線付近で停止することは禁じられています。

しかし、運転士のオペレーションミスにより停車時間が長くなってしまい、ショートしたことが原因です。

準備しておくべき最低限の停電対策5つ

準備しておくべき最低限の停電対策5つ

停電は自然災害、また人為的ミスによっても発生します。

マイホームを建てる際に太陽光発電設備を設置するか迷っている施主に対して、工務店側が最低限かつ非常に有効な停電対策として提案できるのが太陽光発電です。

準備しておくべき最低限の停電対策5つ
  • 太陽光発電による蓄電
  • 家庭用バッテリー
  • 防災グッズの準備
  • カセットガスストーブ・ポータブル扇風機の準備
  • 飲料水・保存食

身近に起こり得る停電に備えて、どのような準備をしておくべきなのかを太陽光発電設備の設置を含めて解説します。

太陽光発電による蓄電

自宅の屋根などに太陽光パネルを設置し、太陽光発電で得た電力を蓄電しておくことで、停電時も自宅の家電などを動かせます。

停電が起きると全ての家電製品が動かなくなり、冷蔵庫の食糧が腐ってしまったり、スマートフォンやラジオなどで情報を得られません。

しかし、太陽光発電をおこない蓄電しておけば、いざという時に太陽光発電の電力で家電が動かせます。

冷蔵庫内の食料を保管したり、災害時の情報収集ができるなど太陽光発電によるメリットは多いです。

家庭用バッテリー

災害用に家庭用バッテリーを購入しておくこともおすすめします。

家庭用バッテリーとは、スマホの充電やノートパソコンに数回充電できるような持ち運びできる充電器です。

自然災害などで停電した場合、電力がいつ復旧するかわかりません。

その際にスマホなどが使えないと、救助を呼んだり災害の状況について調べられなくなり不便です。

連絡手段としてスマホなどが動かせるように、持ち運びできる家庭用バッテリーは備えておきましょう。

防災グッズの準備

自然災害による停電の場合は、電力だけでなくほかのライフラインも停止してしまう可能性が高いです。

電力・水道・ガスなどのライフラインは一般的に3日間は復旧に要すると言われているため、3日分の食料や水、避難用のスリッパ、乾電池などを用意しておきましょう。

最近は防災意識の高まりにより、インターネット通販でも防災リュックが購入できます。家族1人につきひとつは防災リュックを購入しましょう。

カセットガスストーブ・ポータブル扇風機の準備

停電により空調機器も使えなくなった場合に備えて、カセットガスストーブの準備をしておくべきです。

カセットガスボンベを用いて周辺を温められます。

冬に停電して空調が効かないと、気温による体力低下など危険な状態になることもあるでしょう。

また、夏に停電が起きた際は熱中症の危険があるため、ポータブル扇風機を持っておくと便利です。

飲料水・保存食

停電に備えて、日頃から飲料水・保存食も用意しておきましょう。

自然災害が起きると電気だけでなく、水道も一緒に停止するケースが多いです。

飲み水が確保できないと命の危険にかかわるため、飲料水は3日分を基本として備蓄しておいてください。

また、オール電化の家に住んでいる方は停電により炊事ができません。冷凍食品の解凍もできないため、保存食の備蓄も必要です。

一般的に電気・水道・ガスの復旧には3日かかると言われているため、最低限でも3日を基準として飲料水・保存食を用意する習慣をつけるべきでしょう。

太陽光発電を利用すれば非常時に電気が利用可能

太陽光発電を利用すれば非常時に電気が利用可能

最低限の停電対策として先ほど紹介した「太陽光発電」ですが、さらに掘り下げて停電時にどのようなことができるかを解説します。

太陽光発電を利用すれば非常時に電気が利用可能
  • 知人・家族への連絡・情報収集
  • 冷蔵庫など調理家電の稼働
  • 外気温への対応
  • 自宅で復旧の待機可能

施主からの要望があった際に具体的に解説できるよう、太陽光発電によって停電が起きた際に何ができるかを知っておきましょう。

知人・家族への連絡・情報収集

停電が起きるとスマホやラジオ、テレビが使えなくなります。

太陽光発電設備があれば、日中に発電してスマホを充電し、知人や家族と連絡を取り合ったり、情報収集が可能です。

蓄電設備を用意しておけば、夜間でも蓄電した電力を用いてスマホなどの充電ができます。

災害時に欠かせない情報収集ができ、必要な行動をとりやすくなるため、太陽光設備を用いてスマホなどが動かせることは大きなメリットです。

冷蔵庫など調理家電の稼働

停電によって冷蔵庫、電子レンジも動かせなくなります。オール電化の場合は、IHコンロなども稼働しないため、調理も不可能です。

しかし、太陽光発電を利用していれば冷蔵庫などの調理家電が動くため、食料を腐らせることもありません。

仮に保存食がなくても自宅にある食料を使用できます。

災害時は衛生環境が悪化し、それによる病気になっても速やかに治療が受けられません。

太陽光設備があれば食料の衛生を保ち、調理をして栄養状態を保ちやすいでしょう。

外気温への対応

停電によってエアコンなどが使えなくなると、部屋の温度調整ができません。

夏は熱中症の危険があり、冬は外気温の低下による低体温症の危険があるでしょう。

自然災害はいつ起きるかわからず、ちょうど良い気候の時に起きるとは限りません。

太陽光設備と蓄電池を併用していれば日中だけでなく、夜間・雨天でもエアコンを動かして外気温に対応できます。

自宅で復旧の待機可能

太陽光発電設備があれば、最低限の家電が動かせるため、避難所へいかずに自宅で復旧待機ができます。

避難所は多くの人で混み合っており、近年では感染症への懸念もあるでしょう。

また慣れない避難所生活で、精神的なストレスを抱えてしまうケースも心配です。

太陽光設備があれば、自宅で最低限の家電を動かせるため避難所に行かずに自宅で周辺のライフラインや各種設備の復旧を待てます。

ストレスも最低限に抑え、災害下でも自宅に居られることは大きなメリットとしてアピールできるでしょう。

停電時は太陽光発電の自立運転モードを利用

停電時は太陽光発電の自立運転モードを利用

停電が発生した場合は、太陽光発電を自立運転モードに切り替えることで太陽光発電の電力のみで自宅の家電を動かせます。

停電時は太陽光発電の自立運転モードを利用
  • 自立運転モードとは
  • 自立運転モードで使用できる家電
  • 蓄電池との併用で夜間も電気使用可能

太陽光発電の自立モードの概要や自立運転モードで使える家電について工務店側も把握しておき、施主へ説明できるようにしておきましょう。

自立運転モードとは

太陽光発電の自立運転モードとは、太陽光設備で発電した電力を家庭内で使えるようにする機能です。

自宅の設備によって自立運転モードへの切り替え方は違いますが、自宅に設置されているパワーコンディショナーにて自立運転モードへの切り替えができます。

一般的な太陽光発電設備の自立運転モードへの切り替えは以下の手順です。

自立運転モードへの切り替え方
  1. 主電源のブレーカーをオフにする
  2. 太陽光発電のブレーカーをオフにする
  3. 説明書に従って自立運転モードに切り替える
  4. 自立運転用のコンセントに使用する家電のプラグを挿入する

主電源のブレーカーを入れたままでは、ショートによる火災の危険があるため必ずブレーカーを落としてから自立運転モードへ切り替えます。

機器によって操作方法が違うため、自立運転モードを使用する際は必ず説明書をよく読んで操作してください。

太陽光発電の電力を用いれば停電時にも最低限の家電を稼働させることができ、復旧まで電気が使えずに生活が成り立たないことがなくなるでしょう。

自立運転モードで使用できる家電

太陽光発電の電力のみで全ての家電を動かせる訳ではありません。

自立運転モードで使用できる電力は、1,500Wまでです。

しかし、ワット数を聞いてもどの家電を稼働させてよいかわからないでしょう。

各家電の消費電力量は以下の通りとなり、1,500Wまでに抑えて必要最低限の家電を稼働させるようにしなければなりません。

家電の種類消費電力量の目安
テレビ300〜500W
電子レンジ500〜1,400W
炊飯器100〜300W
エアコン300~3,000W
洗濯機200〜400W
ドライヤー600~1,200W
スマホの充電5〜15W

スマホの充電は5〜15Wであるため、問題なく太陽光発電の自立運転モードを使って充電できます。

エアコンは消費電力が高いため、なるべく電力消費を抑えるように設定温度に気を使うなどして使用します。

命を守る最低限の家電が稼働できることは、太陽光発電の大きなアピールポイントです。

蓄電池との併用で夜間でも電気使用可能

太陽光発電は発電パネルに太陽光があたる日中しか使用できません。

しかし蓄電池を使用して、日中に発電した電力を貯めておけます。

蓄電した電力を夜間に使用すれば、夜間も家電が動かせるため便利です。

停電環境下で夜に電気が使えなくなると、料理などもできません。

しかし、太陽光発電と蓄電設備を併用すれば、昼に蓄電しておいた電力を放電し、夜にも電力が使えます。

また、災害時でなくとも蓄電エネルギーを電力会社に販売して利益を得たり、蓄電システムを用いて自宅の電気代削減も可能なことがメリットです。

太陽光発電は蓄電池との併用により、夜間も電力を使用できるようになり、また災害時にさまざまなメリットが得られる点がアピールポイントとなります。

太陽光発電は日常生活の省エネにも効果的

太陽光発電は日常生活の省エネにも効果的

太陽光発電は災害時や停電時の対策としてだけでなく、日頃の省エネ対策にも有効な点もアピールできます。

太陽光発電は日常生活の省エネにも効果的
  • 電気代削減
  • 断熱効果の向上
  • 電気代高騰への対応

太陽光設備と蓄電池は同時に設置すれば経済的メリットが得やすくなります。

初期費用はかかりますが太陽光設備補助金の利用もできる上、長期的に見れば電気代節約も可能です。

電気代削減

太陽光節電の設置で電気代の削減が見込めます。

東京都による「太陽光発電設置 解体新書」で発表された、太陽光発電の経済効果を紹介します。

太陽光発電の設置初期費用は現行の補助金利用で81万円と高額ですが、設置から10年間の電力販売収益が94万円と試算されています。

94万円の内訳は自宅の電力として消費する電力53万円分、売却益が41万円です。

11年目から30年目までの収益性は146万円となり、合計で240万円の経済性が見込めます。

240万円から初期費用を差し引くと、設置から30年で得られる経済的メリットは159万円です。

自宅で使用する電力を太陽光発電が賄い、余った分を売却して利益を得られるため、電気代を節約できます。

施主にとって住宅の購入に加えて、太陽光設備を設置することは経済的負担となりますが、将来的な経済的効果を考えるとお得になる点がメリットです。

断熱効果の向上

太陽光発電の設置により、住宅の断熱性能も向上します。太陽光パネルは住宅の屋根に設置する設備です。

パネルの設置によって夏は直射日光が屋根にあたり、室内の温度が上がることを防止します。

また冬は屋根から室内の暖気が逃げづらくなるため、室内の空調効率が上がることもメリットです。

断熱性能が向上することで、さらなる省エネも目指せます。

電気代高騰への対応

経済産業省が発表した「日本のエネルギー 2021年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」」によると、電気料金は徐々に高騰しています。

東日本大震災で原発稼働が停止した2014年から、2016年には一度原油価格が下がったことで安くなっていますが、全体を見れば高騰していることがわかります。

電気代が高騰する原因は原油価格の高騰、再生エネルギーの賦課金です。

2022年2月から始まった情勢悪化による発電燃料の高騰により、今後も電気料金は高騰することが予測されます。

再生エネルギーの賦課金とは、2012年に導入された再生エネルギーの固定価格買取コストのことです。

電力会社が再生エネルギーで発電された電力を固定価格で買い取ることを約束した制度であり、この買取コストは各家庭に再生エネルギー賦課金として分配されています。

再生エネルギーの設置需要が増えると、それだけ再生エネルギー賦課金が増えていきます。

上記2つの要因により、電気使用量が高騰していますが、太陽光発電を利用すれば自宅の電力をまかなえるばかりか、売却益も得ることが可能です。

太陽光発電設備の設置で電力を自宅で発電して電気代金を抑え、売却益も得られるため電気代高騰への対策となります。

まとめ

太陽光発電は、停電時の対策として非常に役立ちます。自然災害が多く、いつ停電が起きるかわからない日本では必須の設備ともいえるでしょう。

また、太陽光発電設備設置には補助金が利用できる上、電気料金の節約や売却益の獲得、電力高騰の対策にもなる点が大きなメリットです。

しかし「どのような太陽光発電システムを提案すれば良いかわからない」と、迷っている方もいるでしょう。

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