施工管理担当者の負担軽減のために、工事管理ソフトを検討している会社は多いでしょう。
しかし、導入ソフトを間違えると下記のような事態に陥ります。
- 使わない機能が多いのに、高額な費用を毎月支払っている
- 使用したい機能がない
- 使い勝手が悪く、担当者が使用してくれない
工事管理ソフトで選びで失敗しないためには、事前の導入実績の確認がおすすめです。
本記事では、工事管理ソフトの選び方と豊富な導入実績を持つ工事管理ソフトを紹介します。
目次
工事管理ソフトの導入に失敗する理由
工事管理ソフトの導入に失敗する理由は、下記の3つです。
目的に合わないソフトを導入する
「目的に合わないソフトを選んでしてしまう」ことは、工事管理ソフトの導入に失敗してしまう理由の1つです。
工事管理ソフトは、さまざまな会社が提供しており、下記のように搭載している機能が異なります。
- 工務店機能全般に対応しているソフト
- 原価管理に特化したソフト
- 写真・図面整理に特化したソフト
工事管理ソフトの機能を事前に確認しないと「使用したい機能が備わっていない」という事態に陥ってしまいます。
工事管理ソフトを選ぶ際は「解決したい課題」「効率化したい業務」に適合しているか確認しましょう。
会社の規模に合わないソフトを導入する
「会社の規模に合わないソフトを選ぶ」ことも、工事管理ソフトの導入が失敗する原因です。
工事管理ソフトによって、 ターゲットとしている会社は異なります。
- 機能を充実させて大企業をターゲットにしている
- 機能を絞って中小工務店をターゲットにしている
- 最低限の機能で小規模工務店・個人工務店をターゲットにしている
大企業向けのソフトは機能が充実している分、費用が高くなる傾向にあります。
機能を絞り、ターゲットとする会社の規模が小さくなるほど安価となることが多いです。
導入を検討している工事管理ソフトのターゲットを確認しないと、下記のような状況となる可能性があります。
- 使わない機能が多いのに高額な費用を支払う
- 費用は安いが、必要な機能が揃っていない
工事管理ソフトを選ぶ際は、自社の規模に合うソフトを選びましょう。
費用を確認せずに導入する
費用を確認しないことも、工事管理ソフト選びに失敗する原因となります。
工事管理ソフトによってかかる費用はさまざまで、主に下記の費用がかかることが多いです。
- 購入費
- 初期費用
- 月々の使用料金
- オプション費用
- サポート費用
- 講習費用
特に注意が必要となるのが、オプション費用です。
使用したい機能が標準機能扱いでないと、オプション費用がかかるでしょう。
事前にどの機能が「標準・オプション」なのかを確認しないと、想定外の費用が発生します。
また、工事管理ソフトによって、費用体系は異なります。
- 買い切り型:初期費用は高額になるが、月々の費用はかからない
- 定額型:初期費用は抑えられるが、月々の費用がかかる
費用体系は、資金繰り大きな影響を与えるため必ず事前に確認しましょう。
失敗しない工事ソフトの選び方
失敗しない工事ソフトの選び方は、下記4つです。
搭載されている機能を確認
導入を検討しているソフトの搭載されている機能は、事前に確認しましょう。
ソフトによって標準としている機能は、異なります。
- 工程表作成ができない
- チャット機能がない
- 原価管理ができない
導入するソフトによっては、上記のことが発生する可能性があります。
工事管理ソフトを選ぶ際は、機能の確認は慎重におこないましょう。
導入実績を確認
事前の導入実績の確認も失敗しない工事管理システムを選ぶ方法です。
導入実績を確認するメリットは、下記の5つです。
- ソフトを使用している会社の規模がわかる
- 導入企業の解決された悩みがわかる
- 導入後のイメージが湧く
- ソフトの懸念点がわかる
- 想定していなかった活用方法がわかる
「ソフトの疑問点」「自社に合っているソフトか」などは簡単に解決できるため、導入実績の確認はおこないましょう。
操作性を確認
導入したソフトを業務に定着させる上で、操作性は重要です。
操作性の悪いソフトを導入してしまうと、下記のような事態が考えられます。
- 現場担当者がソフトを使用してくれない
- 現場からクレームが出てしまう
- 以前の業務方法より効率化が落ちてしまう
ソフト選定の際には、使用者の中で一番ITツールに苦手意識のある方でも、直感的に操作できるものを選びましょう。
IT導入補助金を活用できるか確認
少ない費用負担で工事管理ソフトを導入するならば、IT導入補助金を活用できるソフトを選びましょう。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者が業務効率化につながるITツールを導入する際に費用の一部が補助される制度です。
IT導入補助金には複数の区分があり、それぞれ補助率や補助の上限金額が異なります。
ITツールを導入する場合の補助率や補助の上限金額は、下記を参考にしてください。
- 費用の2/3まで補助
- 最大350万円まで補助
IT導入補助金を活用するためには、細かい条件や準備が必要で、IT導入補助金の公式サイトだけでは理解が難しいです。
IT導入補助金を詳しく知りたい方は、わかりやすく解説した「IT導入補助金 申請まるわかりBOOK」での確認をおすすめします。
豊富な実績を持つ工事ソフト5選
工事管理ソフト選びで失敗を避けるためには、豊富な導入実績のあるソフトを選びましょう。
ここでは、導入実績が豊富な工事管理ソフトを5つ紹介します。
サービス名 | サービス詳細 |
---|---|
AnyONE | ・導入企業数2,700社超 ・6年連続でIT導入補助金の支援事業者に採択 ・工務店業務全般に対応している |
ANDPAD | ・利用社数13万社 ・ゼネコンから外構・エクステリアまで使用可能 ・充実のオプション機能 |
Photoruction | ・建設プロジェクト導入実績が約100,000 ・写真や図面管理に強みを持っている ・データはクラウドで保存される |
ダンドリワーク | ・利用社数60,000社 ・評価の高いサポート体制 ・情報更新の通知ができる |
建て役者 | ・16年で600社への導入実績 ・カスタマイズに強みを持っている |
AnyONE(エニワン)
AnyONEは、導入企業数が2,700社を超える工務店向け業務効率化システムです。
継続率は99.4%と、解約を考える会社はほとんどありません。
AnyONEを提供しているエニワン株式会社は、6年連続でIT導入補助金の支援事業者に採択されています。
さらに2021年の実績は「採択率92.2%超」「採択総額1.2億円」と、IT導入補助金の活用が初めての会社にとって頼れる存在です。
AnyONEは、下記の工務店業務全般に対応しています。
- 顧客管理
- 工事・施工管理
- 見積り・実行予算作成
- 発注管理
- 入出金管理
- アフター管理
工務店にとって必要な機能がすべて搭載されているため、個人工務店から大規模工務店まで、さまざまな規模感で活用可能です。
詳しくは、AnyONEの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
ANDPAD(アンドパッド)
ANDPADは「利用社数が13万社」「ユーザー数が33万人」の施工管理アプリです。
ゼネコンや工務店、外構・エクステリアや設備工事まで、使用できる業種は多岐に渡ります。
ANDPADはオプション機能の充実が特徴で、自社の課題に合わせて機能を選ぶことが可能です。
詳しくは、ANDPADの機能や特徴、口コミ・評判についての記事をご確認ください。
Photoruction(フォトラクション)
Photoructionは、建設プロジェクトへの導入実績が約100,000ある建設生産支援クラウドです。
写真や図面管理に強みを持っており、下記の機能が搭載されています。
- 工事写真の自動整理
- 電子黒板
- 大容量の図面もストレスなく閲覧可能
またデータはクラウド上で保存されるため、一度保存されたデータはさまざまな業務に使いまわせます。
詳しくは、Photoructionの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
ダンドリワーク
ダンドリワークは「利用社数60,000社」「ユーザー数120,000人」の施工管理アプリです。
特にサポート体制への評価が高く、アプリ以外の質問にも素早く答えてくれるとの声があります。
また、アプリ内で「現場情報の登録」「図面・書類の管理」がおこなえ、情報が更新された際は、関係者への通知が可能です。
詳しくは、ダンドリワークの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
建て役者
建て役者は、16年で600社への導入実績を持つ工事管理システムです。
顧客管理から見積り作成、工程管理やグラフ集計までと幅広い機能が搭載されています。
またカスタマイズに強みを持っており「100社100通りの業務管理の実現」がコンセプトです。
過去には下記のようなカスタマイズをおこなってきました。
- 独自指標の工程表作成
- 点検予定の自動作成
- 自社オリジナルの見積書
- 細かい承認フローの設定
詳しくは、建て役者の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
まとめ
本記事では、工事管理ソフトの選び方と豊富な導入実績を持つ工事管理ソフトを紹介しました。
工事管理ソフトは、施工管理者の負担を減らし業務の効率化が可能です。
しかし、自社に合わないシステムを導入してしまうと費用と時間が無駄となります。
ソフト選びの失敗を避けるには、公開されている導入実績を確認しましょう。
導入実績の確認で「ソフトを使用している会社の規模感」「ソフトのメリット・デメリット」などがわかります。
読者の中には「自分では自社に合う工事管理ソフトを選べない」と悩む方もいるでしょう。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
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