工事写真に関する業務の効率化おこなうには、工事写真アプリの導入がおすすめです。
工事写真の「撮影・整理」業務は、煩雑でとても手間が掛かるため対応策を検討している方は、多いのではないでしょうか。
本記事では、工事写真アプリを選ぶポイントと目的別のおすすめ工事写真アプリを紹介します。
目次
工事写真アプリを選ぶポイント
工事写真アプリを選ぶポイントは、下記の3つです。
3つのポイントを押さえ、自社にとって最適な工事写真アプリを選びましょう。
標準機能の範囲
標準機能の範囲と充実度は、初めに確認すべきポイントです。
工事写真アプリの基本機能は、下記の2つとなります。
- 写真整理
- クラウドへの写真保存
また、アプリによって標準としている機能は異なります。
解決したい悩みを明確にして、検討しているアプリに使用したい機能が標準で備わっているのかは必ず確認しましょう。
機能名が同じでも機能の中身が違うこともあるため、アプリを選ぶ際は、具体的な機能詳細の確認も重要です。
費用
導入時の費用や継続的に掛かる費用も必ず確認しましょう。
アプリに掛かる費用は主に下記の2つです。
- 初期費用
- 月額費用
アプリによって上記の費用に加え、オプション費用やサポート費用などが掛かってきます。
資金計画を考えるためにも、しっかり費用の確認はおこないましょう。
操作性
業務にアプリを定着させる上で、操作性の確認もしっかりおこないましょう。
操作性の悪いアプリは、現場の方が積極的に使用せず、せっかく導入したアプリが無駄となってしまう可能性が高いです。
また、操作性のアプリは業務効率を悪化させることもあります。
工事写真アプリを選ぶ際は「ITツールが苦手な社員でも問題なく使用可能か」の視点を持つことがポイントです。
工事写真アプリを比較検討した結果
ここでは、7つの工事写真アプリを一覧表にして比較します。
工事写真アプリ導入時の参考にしてください。
※各業者とも公式サイトの情報を参考に、評価をつけています。(2022/3/7現在)
標準機能 | エクセル・CADとの親和性 | 操作性 | カスタマイズ | セキュリティ | サポート体制 | |
---|---|---|---|---|---|---|
AnyONE | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
ダンドリワーク | △ | – | ◯ | ◯ | ◎ | △ |
Photoruction | ◯ | – | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
目視録 | △ | – | ◎ | ◎ | △ | ◯ |
現場ポケット | ○ | – | ◎ | – | ○ | ○ |
KANNA | △ | – | ◎ | ○ | △ | △ |
ミライ工事 | ○ | × | ◯ | × | ○ | ○ |
総合評価が高い工事写真アプリは「AnyONE」
先程の表の中で総合的に最も高い評価を得ていたシステムは「AnyONE」でした。
AnyONEは、施工管理をおこなう上で必要な機能が標準で備わっています。
工事写真は案件ごとにまとめられるため、写真の管理・整理に時間は取られません。
また、バージョンアップは無料でおこなわれるため、常に最新版を利用可能です。
項目・分類別で見る!おすすめ工事管理ソフト
ここでは、下記2つの項目別・分類別におすすめの工事写真アプリを紹介します。
標準機能の充実度で選ぶ
工事写真アプリを選ぶなら、標準機能が充実しているアプリがおすすめです。
標準機能が充実していないアプリを選ぶと、オプション費用が掛かることもあります。
オプション費用が発生すると、想定以上に費用が膨らんでしまい資金繰りに影響が出ることもあるでしょう。
ここでは、写真だけでなく工務店業務全般をカバーできるアプリを紹介します。
ソフト名 | サービス詳細 |
---|---|
AnyONE | ・工務店業務全般に対応している ・大手から一人親方まで使用可能 ・自動で写真のリサイズをおこなう |
ダンドリワーク | ・建設現場のコミュニケーションを円滑におこなうツール ・スマホで撮影した写真はその場でアップロード可能 ・写真や資料をリアルタイムで共有可能 |
Photoruction | ・写真や図面管理に強みを持つサービス ・電子小黒板を利用可能 ・写真の自動整理をおこなえる |
目視録 | ・業務効率化と品質管理を同時におこなえる ・課題によって柔軟にカスタマイズ可能 ・図面に工事写真を載せることも可能 |
AnyONE(エニワン)
AnyONEは、工務店業務を一元管理できる「オールインワン期間システム」です。
工事写真は、物件や案件ごとに整理できます。
案件ごとに写真が整理されていると、竣工した物件の状況確認などがスムーズにおこなえるでしょう。
登録された写真は、スマホやタブレットがあれば外部からの確認も可能です。
またメンテナンスや定期点検時の工事写真は、対応履歴ごとに保存できます。
AnyOneにはさらに業務を効率化できる機能が多く備わっており、気になる方は詳しく解説した記事をご確認ください。
またAnyONEは、すぐに活用できる無料テンプレートを配布しています。
手軽に社内の業務効率化をおこないたい方は、利用してはいかがでしょうか。
ダンドリワーク
ダンドリワークは、建設現場を円滑に進めるためのコミュニケーションツールです。
スマホで撮影した写真はその場でアップロードが可能で、工事写真の取り込みに手間や時間は掛かりません。
工事写真に書き込みがおこなえ、注意点や是正箇所を的確に指示できます。
写真・資料・仕様書などは一括管理ができ、関係者全員と簡単に共有が可能です。
資料などを差し替えた場合は、通知が出るため都度知らせる必要がありません。
詳しくは、ダンドリワークの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
Photoruction(フォトラクション)
Photoructionは、写真や図面管理に強みを持つサービスです。
スーパーゼネコンが担当するプロジェクトから住宅施工まで、幅広く利用されています。
撮影した写真はすぐにクラウド上へアップロードされるため、バックオフィスとの連携に手間が掛かりません。
写真は「日時・物件・工程」ごとに分類されるため、写真整理業務の時間を削減できます。
電子小黒板機能の活用で、下記のように業務負担を減らせます。
- 黒板を持ち歩く必要がなくなる
- テンプレートの作成で、黒板の書き換えが不要となる
- 写真と黒板の内容が異なっても、再撮影の必要がない
詳しくは、Photoructionの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
目視録
目視録は、業務効率化と品質管理を同時におこなえるクラウド施工管理ソフトです。
写真の登録だけでなく、進捗管理や報告書作成、データ出力など施工管理に業務に必要な機能を備えています。
工事写真は、図面上に添付することも可能です。
現場へ行かなくともリモートで施工箇所をチェックできるため、施工管理者の負担を減らせます。
詳しくは、目視録の機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
低コストのアプリから選ぶ
長期間使用する上で、コストは無視できない要素です。
ここでは、低コストで利用できる工事写真アプリを下記3つ紹介します。
サービス名 | サービス詳細 |
---|---|
現場ポケット | ・月額8,800円で利用可能 ・初期費用は無料 ・アルバム内の写真は自動で日付別に整理される |
KANNA | ・標準機能を無料で使える「お試しプラン」あり ・プランによってカスタマイズも可能 ・アップロードした写真は現場情報に紐づく |
ミライ工事 | ・料金プランは6つ ・複数人での同時編集が可能 ・電子小黒板はテンプレートの作成が可能 |
現場ポケット
現場ポケットは、初期費用無料で、月額(税別)8,800円(年間契約の場合)で使い放題の現場管理専用アプリです。
工事写真は、トーク画面に投稿すると自動でアルバムに保存されます。
またスマホに保存されている工事写真もアップロード可能です。
写真はクラウド上に保存されているため、スマホだけでなくパソコンからでもチェックできます。
写真には専用のタグを設定可能です。
「施工箇所・工程」などキーワードをタグ付けすることで、目的の写真を検索する手間を減らせます。
詳しくは、現場ポケットの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
KANNA(カンナ)
KANNAは、お試しプランが用意されており標準機能を無料で使用できます。
ネット環境が整っていれば、外出中でも写真をアップロード可能です。
また、写真は図面などはクラウド上で一元管理されるため、情報共有に手間は掛かりません。
日報にも簡単に写真を添付できるため、管理者は施工状況や進捗状況を正確に把握できます。
詳しくは、KANNAの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
ミライ工事
ミライ工事は、工事台帳作成に特化した電子黒板付きアプリです。
料金プランは6つに分かれています。
個人利用では、フリープランが用意されており月額0円で利用可能です。
複数人利用を想定した法人契約の最安プランは、月額9,900円(税込)となっています。
写真はクラウド上にアップロードされるため、複数人での同時編集が可能です。
電子小黒板はテンプレートの作成が可能で、面倒な編集作業を極力減らすこともできます。
まとめ
本記事では、工事写真アプリの選び方と目的別のおすすめ工事写真アプリを紹介しました。
効率化したい業務内容や範囲によって、最適な工事写真アプリは異なります。
本記事を参考に、自社の目的を明確にし最適な工事写真アプリを選んでください。
しかし「どのアプリが自社に合うのかどうしても選べない」と悩む方もいるでしょう。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。