SMAC工事管理とは、見積から請求までのさまざまな業務をサポートする建設業向けのソフトです。
本記事では、SMAC工事管理の特長や導入までの流れ、口コミを解説します。
目次
SMAC工事管理とは?
SMAC工事管理とは、見積から予算、受発注、日報、原価、仕入、支払、請求の流れを一元化できるソフトです。
建設業のさまざまな業務をサポートしていて、舗装、設備、電気、土木といった専門的な工事まで利用できます。
運営会社
「SMAC工事管理」を運営している株式会社PANAC(パナック)は、建設業向けのソフトを開発・販売しています。
昭和51年創業で、40年以上の歴史がある会社です。
会社概要は以下の通りです。
会社名称 | 株式会社 パナック |
本社所在地 | 〒921-8027 石川県金沢市神田2-2-29 アミスタービル3F TEL 076-243-7630 FAX 076-247-5107 |
設 立 | 昭和51年8月 |
資本金 | 1,200万円 |
代表者 | 田形 肇一 |
事業内容 | ・建設業向け工事管理ソフトウェアの開発、販売 ・ソフトウェアの導入支援・運用コンサルティング |
事業所 | 東京オフィス 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-8-17 新槇町ビル6F TEL 03-4540-7653 |
他社システムとの比較
製品名 | SMAC工事管理 | AnyONE | 現場ポケット | ANDPAD施工管理 | ダンドリりワーク | 工務店クラウドEX | アイピア | 建設BALENA | CAREECON for WORK施工管理 | 建て役者 | KojiNEO |
評価 | (3 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (4 / 5.0) | (3 / 5.0) | (3 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3 / 5.0) |
補助金・助成金 | 掲載なし | 2023年対応 | 掲載なし | 2023年対応 | 2023年対応 | 2020年・2021年対応 | 2023年対応 | 2022年は対応 | 掲載なし | 2023年対応 | 2018年対応 |
料金 | ・基本ソフトウェア価格1機能10万円~15万円 ・オプションソフトウェア価格5万円~20万円 | お問い合わせ | ・初期費用0円 ・年間契約11,800円/月(税込) | お問い合わせ | 初期費用20万円~ 月額利用料19,800円/月~ | お問い合わせ | ・初期費用12万円~51万円 ・最低月額利用料金1万円~3万円 ・ユーザー追加2,000円/1ユーザー | お問い合わせ | ・初期設定/レクチャー費用20万円 ・28,000円月 (※年契約一括払いの場合。 月払いの場合は30,000円/月) | ・初期費用3万円~58万円 ・プラン料金4,000円~80,000円 | ・オンプレ版: 75万円~95万円+ライセンス費用 ・クラウド版 -基本料金月額3万円+ライセンス月額3,500円/1クライアント -初期費用 20万円 |
デモ | オンライン/訪問デモ | 無料体験デモ | 最大2ヶ月無料で全機能使用可能 | 掲載なし | あり | オンライン/訪問デモ | 無料体験デモ | 無料サンプル版 | 掲載なし | デモサイト無料体験 | 掲載なし |
基本機能数 | 8 | 8 | 4 | 7 | 5 | 11 | 18 | 8 | 6 | 10 | 10 |
スマホアプリ | なし | あり | あり | あり | あり | なし (「現場Plus」を提供) | なし (スマホからの使用は可能) | なし (スマホからの使用は可能) | あり | なし (iPadでの使用は可能) | なし |
他ソフトとの連携 | 掲載なし | あり (エクセルやCSV形式データの引き継ぎも可能) | 掲載なし | なし | あり | EXCEL形式での取込 | あり | あり (エクセルやCSV形式データの引き継ぎも可能) | 掲載なし | 可能 | PCA会計パッケージとAPI機能でリアルタイム連携 |
オプション カスタマイズ | オプショ/ライセンス追加 | ・各種帳票カスタマイズ ・エクセル修正レクチャー | 掲載なし | 他11製品(機能)あり | オプション7機能あり | 見積書の入力支援機能 | カスタマイズ可能 (別途有償対応) | カスタマイズ可能 (別途有償対応) | アカウント/ストレージ追加 | ・5機能カスタマイズ可能 ・オプション7機能 | カスタマイズ別途相談 |
アフターサポート | ・電話/オンライン ・無償バージョンアップ ・特別割引バージョンアップ ・プログラムディスク破損・紛失 ・マニュアルダウンロード | ・無料ヘルプデスク ・バージョンアップ(自動配信) ・オンライン打ち合わせ ・追加講習 | ・動画マニュアル ・ヘルプセンター ・サポートセンター(電話) | ・カスタマーサクセス ・スタマーサポート | ・チャット ・電話/WEBミーティング | ・営業・サポートの拠点全国9箇所 ・オンライン/電話/メール/お問合せフォーム ・有償研修 | ・メール/電話 ・動画マニュアル ・リモート研修 | ・電話やチャットワーク等 ・遠隔操作サービス | ・電話/メール ・お問い合わせフォーム | 掲載なし | ・メール/電話/ FAX ・リモートコントロール/オンサイト(交通費別途) ・バージョンアップ |
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SMAC工事管理の6つの特長
SMAC工事管理の6つの特長を解説します。
必要な機能だけを導入可能
システム構築の際は、8つの機能の中から自社の目的に合わせた機能を選びます。
導入コストは、基本的には選んだ機能×パソコンの台数で算出されます。
詳しい料金については、後ほど説明します。
必要な機能だけを選べるため、ムダなコストがかからず、経費削減に貢献するでしょう。
データ連携
それぞれの機能が連動しているので、2重入力を行う作業を省けます。
特に、見積を参照して請求管理・実行予算に関わる業務を行えたり、実行予算を参照して発注管理・日報管理業務を行えます。
人の手による数字の転記ミスが予算や工事に影響することがなく、効率よく業務を進められます。
専門スタッフによるサポート
ソフト導入後も専門スタッフがしっかりとサポート。
サポートの種類は、導入サポート、ユーザーサポート、保守契約サービスがあります。
電話やリモートサービスを使って一緒に解決してくれるため、安心して利用できます。
得意先や現場などの項目別にデータ管理
すべてのデータが連携しているので、得意先やそれぞれの現場の状況をシェアすることが可能。
今まで以上に業務がスムーズになり、管理や指示もしやすくなります。
情報をリアルタイムで確認
工事の状況をリアルタイムで確認できるので、利益管理が一目でわかります。
進捗状況を、電話やメールで常に連絡を取り合う必要もありません。
市販のソフトと連携して、データを再利用
市販されている他のソフトとも連携ができて、今までお客様が使っていたデータも再利用が可能。
データの引継ぎも簡単です。
連携できるソフトは、財務会計ソフト、給与計算ソフト、施工管理ソフトとされていますが、商品ページに具体的なソフト名は明記されていないため、資料請求やお問い合わせをして確認しましょう。
工事管理がスムーズになる8つの機能
SMAC工事の具体的な8つの機能を解説します。
見積管理
工事の種類別に見積もりを作成できます。
3つの機能(見積参照、単価変換、数量集計)を利用することで、見積書を作成する際の手間が省け、管理もしやすくなるでしょう。
見積参照機能は、過去に作成した見積書を複写する機能で、類似した見積書の作成の手間を大幅に削減できます。
単価変換機能は、見積金額を試算する機能で単価変換機能により、粗利の確認がすぐにできます。
数量集計機能は、商品の数量を自動集計します。
数量集計機能を利用することで、材料手配時の数量計算が削減できます。
実行予算管理
実行予算管理は、簡単な予算から代価表付き予算まで、さまざまな種類の予算を作成できます。
実行予算管理には「予算管理」「外注業者」「予算変更」といった3つの機能があり、管理もしやすくなり、書類の作成時間を大幅に削減できるでしょう。
発注管理
発注管理は、データをもとに発注や支払い残高の管理ができて、発注金額を自動で算出します。
また、 編集機能があるため、予算データが無くても発注入力ができ、追加発注にも対応。
簡単な入力をするだけなので、時間とコストを大幅にカットできます。
日報管理
SMAC工事管理の日報は、簡単に作成できます。
日報管理の機能は3つあり、「業者単価」「前回複写」「出来高」です。
- 業者単価:最新の仕入単価を引用できる。
- 前回複写機能:前日の日報を複写する機能。前回複写機能を利用することで、同じ作業の日報入力の手間を大幅に軽減できる。
- 出来高は:実行予算金額より出来高予定金額と出来高実績金額を自動的に算出。
作業ごとに出来高と実績原価との差異をリアルタイムに確認ができる。
労務機械管理
出退勤をシステムで管理することで、いつ・だれが・どれくらい就業していたかが一目でわかるように。
データを給与計算ソフトへ転送できるので、時間やコストの削減にもつながります。
仕入管理
これまでに入力した「仕入伝票」や「支払伝票」があれば、だれでもスムーズに仕入伝票を作ることができ、作業の負担軽減につながります。
仕入管理は、これまでに入力した「仕入伝票」や「支払伝票」を簡単に検索が可能。
修正した仕入伝票が「日報データ」へ自動反映されるため工事原価を正確に把握できます。
支払管理
支払管理には、「支払管理」「業者管理」「支払決定」の3つの機能が搭載されています。
- 支払管理:業者の締日と支払日により、仕入額と支払残高が自動的に集計。
- 業者管理:支払管理で自動集計された仕入額が現場別に自動転送され、過払いが発生しないように発注残高を確認しながら支払査定できる。
- 支払決定:業者管理で支払査定をした支払予定額が自動転送され、業者ごとの支払条件により支払金額が自動計算される。
請求管理
請求管理には3つの機能があります。それは「請求管理」「業者管理」「支払決定」の3つです。
- 請求管理:業者の締日と支払日により、仕入額と支払残高が自動的に集計されます。
- 業者管理:請求管理で自動集計された仕入額が現場別に自動転送され、過払いを行わないように発注残高を確認しながら支払査定が可能なる機能です。
- 支払決定:業者管理で支払査定をした支払予定額が自動的に転送され、業者ごとの支払条件により支払金額が自動計算されます。
自動計算された支払金額は、仕入管理の支払伝票へ自動的に転記され、効率的な業務が可能に。
SMAC工事管理の料金
SMAC工事管理は、必要な機能を組み合わせて導入します。
機能により価格は異なりますが、最も低価格な機能は100,000円から導入できます。
基本機能の料金は以下の通りです。
自社に最適なシステムにアレンジするには、下記の料金が発生する可能性があります。
- オプションソフトウェア価格
- クライアントライセンス価格
- サプライ用品価格
SMAC工事管理の導入までの流れ
ソフト導入までに、上記の7つのステップがあります。
デモンストレーションにはオンラインと訪問の2種類がありますが、オンラインならご自身のパソコンで、実際にSMAC工事管理の操作方法を確認できます。
使い方をイメージしやすいため、導入後もスムーズに運用できるでしょう。
また、安心して利用できるように6つの保守契約サービスも用意されています。
- 会員専用サポート回線
- 会員専用遠隔サポート
- プログラムディスク破損紛失
- マニュアル無償提供
- 無償バージョンアップ
- 特別割引バージョンアップ
結論:SMAC工事管理の総合評価は★★★☆☆
ソフトの操作性や機能性は、改善の余地があります。
「機能が多すぎて、どれを選んでいいかわからない」「機能を使い切れていない」といった声も多かくありました。
しかし、外部ソフトとも連携できて、既存のソフトを見直す必要なく、低コストで始められる点はいいでしょう。
サポートも充実していて、初めて工事管理システムを取り入れる企業でも、スムーズに導入できます。
まとめ
SMAC工事管理は建設業向けのソフトで、これまで不便に感じていた業務の効率化やコスト削減を図るシステムです。
「必要な機能のみ契約」「万全のサポート体制」といった点は、はじめてシステムを導入する会社におすすめなサービスだと言えます。
ユーザーの口コミをみると、サポート体制は評判がよさそうです。
しかし、どの機能を選べば良いのか分からなかったとの声があるため、契約前のヒアリングが不十分ともいえます。
SMAC工事管理のように、建設業界向けのソフトは他にもたくさんあります。機能や費用を考慮して、自社に最適なものを選びましょう。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。
予算複写機能を利用することで、類似した実行予算書作成の手間を大幅に削減できます。
外注業者機能により、正確に要素別の集計が可能に。
予算変更機能を利用することで、当初予算と変更予算で比較することができます。