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RPA(ロボティックプロセスオートメーション)とは?

「RPA(Robotic Process Automation:ロボティクスプロセスオートメーション)」は、ロボットによる業務の自動化と表現されることが多いです。
単純作業を減らして人手不足の解消を目的として、いつも行っている作業をロボットに代替してもらうためにシナリオ(=作業を行う手順)を作ることで、作業を自動化することができます。
例えば、事務の仕事で必ずあるタスク作業、たとえば、データの入力・見積り作成など、今まで人が手作業で行ってきたものをロボットで自動化するなどです。
主なRPAの種類
サーバー型RPA
サーバー型RPAは、個々のロボットをサーバーで一括管理するシステムです。パソコンを起動していなくても稼働するため、処理できる業務量が多いことが特徴です。ただし、サーバーなどのインフラを整備しなければいけないため、導入のコストが高くなる場合が多いでしょう。
サーバー型RPAには、「デスクトップ型処理」「バッククラウド型処理」の2種類があります。
「デスクトップ型処理」は、稼働端末(PC環境)の影響を受けやすいです。パソコンの性能によって、安定した処理ができるかどうかが異なります。
「バッククラウド型処理」は、稼働端末(PC環境)の影響を受けることが少なく、安定した処理ができます。
クライアント型RPA
クライアント型RPAでは、個々のパソコンでロボットを稼働するシステムです。
サーバーが不要なため、サーバー型に比べるとコストを下げることが可能です。
また、個々のパソコンで稼働するため、自由なシナリオを作ることができます。
クラウド型
クラウド型RPAは、webブラウザ上にロボットを導入して自動化がすることができます。
クラウドサービス以外との連携や、自動化できる作業は限られますが、導入コストを抑えられます。すぐに導入ができるため、早く効果を実感できるでしょう。
RPAで事務作業を効率
建設業界において、RPAは事務作業におけるタスク業務の自動化に最適です。
RPAは作業時間や回数が決まった作業は得意分野ですが、複雑な作業や自分で考え最適な答えを出すことはできません。
データ入力やコピー&ペーストを繰り返す作業であれば、ミスをせずに24時間稼働できます。
単純なタスク作業はロボットに任せて、人にしかできないことに時間を使い、労働生産性を向上しましょう。
RPAを導入する目的

RPA を導入する目的は、「生産性の向上」「ミスの削減」などあります。
日本では労働人口が減少しており、国土交通省が算出したデータによると就業者の人数のピークは1997年で685万人ですが、2016年では492万人にまで減少しています。
さらに、高齢化も問題となっており、2018年の国土交通省が算出したデータでは、60歳以上の高齢者が82.5万人と建設業界全体の25.2%を占めています。
10年後には、引退する人が大量にいると予想されています。
こうした問題を解決するためには、RPAなどのデジタル技術を積極的に取り入れ改善することが早急の課題です。
労働生産性の向上
建設業でのIT導入率は、約60%ほどです。労働生産性を向上するには、IT技術を取り入れることは必須だといます。
非効率な手作業をやめてIT技術を取り入れることが求められます。
ロボットで業務を自動化できるRPAを導入すれば、長時間労働が緩和されて労働生産性が向上するでしょう。

働き方改革
建設業は、他産業と比較すると年間労働時間が300時間以上長いです。
約10年間ほぼ労働時間が変わっていません。
長時間労働の原因として人手不足の他にタスク(単純作業)が多いことがあります。RPAを導入することで、非効率な作業をなくし、長時間労働や残業を減らすことができます。

RPAツールが導入される理由とメリット

RPAは建設業界の人手不足問の解消や生産性向上のために導入されています。
建設業の労働人口は年々減り続けており、今後も高齢化が深刻化するでしょう。このような状況のため、人手不足の解消や生産性向上が求められています。
RPAを導入することで、どのようなメリットを得られるのか解説します。

作業の効率化
建設業においては、RPAで以下のような事務作業を自動化・効率化できます。
- データの管理
- 帳簿の記入
- データ入力
そして、今までそこに当てていた、時間をクリエイティブな業務に割り当てることで労働生産性を上げることができます。建設業では、データ入力や管理の事務作業を手動で行っているところがほとんどで、現場監督は事務作業で残業になることが多いです。
RPAの導入で毎日行っている、簡単なルーチン作業や工程を自動化することでき、長時間労働や残業をなくすことができます。
現場の管理を共有
現場管理情報の共有もロボットに任せることで報告漏れなどミスがなくなります。
「今どんな状況?」「進捗状況は?」といった報告や連絡をせずに状況を確認できるため、効率や生産性が飛躍的に上がります。
現場とオフィスが連携することでミスを削減できたり、仕事を円滑に進められます。
ミスの削減
人が行う作業には、必ずミスがついて回ります。しかし、RPAは決められたシナリオをロボットが行うため、ミスが発生しません。
手作業で行うとミスがないか、確認作業の時間やミスがあった場合それを修正するコストが掛かってしまいます。
一方で、RPAは24時間ミスすることなく稼働できます。
まとめ:RPAで建設業界が変わる?導入のメリットを詳しく解説

今回はそもそもRPAとは何なのか、その仕組みや種類、導入目的・メリットを解説しました。
今後の労働環境が変化していく中でさまざまな方法で生産性をあげていかなければいけません。
RPAの導入や、その他業務効率化システムの導入を検討すべきでしょう。
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また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。
