現場Plusは、建設現場の情報共有や管理を効率化できる施工管理アプリです。
建設現場の従来の情報伝達は「電話・メール・FAX・書類」などのアナログな方法が一般的で非効率でした。
しかし現場Plusは情報をクラウド上で管理するため、情報共有や伝達の効率化が可能です。
さらに施工管理に欠かせない、工程表作成や写真・図面・書類管理などもおこなえます。
本記事では、現場の情報共有や伝達を効率化できる施工管理アプリ『現場Plus』を解説します。
目次
現場Plusとは?
現場Plusは、建設現場の情報共有や管理を効率化できる施工管理アプリです。
工程表作成や掲示板・トーク、写真・図面・書類管理や工程チェック、入退場管理などをおこなえます。
情報はクラウド上で管理しているため、アプリを確認すれば工事関係者であれば現場の最新情報をいつでも確認可能です。
また直感的に操作できる設計で、スマートフォンに慣れていない職人さんでも簡単に扱えます。
会社概要
現場Plusを設計・販売している株式会社ダイテックは、1969年10月に創業しました。
はじめは、石油販売POSシステムの開発をおこなっていました。
現在は事業の多角化を図るために建設業向けクラウドサービスにも進出しており、現場Plus以外にも、工務店に特化したクラウド型基幹業務システム『工務店クラウドEX』など多様なサービスを提供しています。
会社概要は下記を参照してください。
社名 | 株式会社ダイテック(英訳名:DAITEC Co., Ltd.) |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町1丁目5番5号 室町ちばぎん三井ビルディング10F 地図・アクセス |
創業 | 1969年10月(昭和44年) |
株主資本 | 319億7千万円 ※株式会社ダイテックおよび親会社の合計額 |
役員 | 代表取締役会長 堀 誠 代表取締役社長 野村 明憲 常務取締役 曽我 康弘 取締役 三井 利章 取締役 菊池 泰彦 取締役 原山 治泰 取締役 舩田 文平 取締役 冨田 賢司 取締役 芦原 司 取締役 熊澤 一浩 取締役 竹口 徹 取締役 堀 誠一郎 監査役 合田 和宣 |
従業員 | 309名 |
事業内容 | 石油販売業向け情報処理サービスの開発・運用 建設業向けCADの開発・販売 住宅産業向けクラウドの開発・提供 |
親会社 | 株式会社ダイテックホールディング |
現場Plusの機能
現場Plusに搭載されている施工管理業務を効率化できる機能を9個解説します。
工程表
工程表は、標準搭載されているテンプレートを選択し期間を入力すると完成します。
スマートフォン上で工程表を作成でき、ワンタッチで工程表の作成が可能です。
工程表に写真の添付やコメントの入力がおこなえるため、進捗状況の報告に簡単におこなえます。
工程表上で現場を見える化できるため、認識のズレによる手戻り工事やロスの防止が可能です。
縦横断工程表
作成した複数の工程表を一画面で表示できます。
担当者の日程や協力業者の日程を確認できるため、無理な日程や余裕のある現場・担当者を簡単に把握可能です。
掲示板・トーク
掲示板やトークを使用すれば、簡単に情報共有や伝達をおこなえます。
掲示板とトークの使い分けは以下の通りです。
- 掲示板:工事関係者に一斉連絡
- トーク:個人や少人数での連絡
掲示板とトークどちらも「未読・既読」の確認ができるため、問題が発生した場合の「言った・言わない」を防止可能です。
写真・図面・書類
現場ごとに写真・図面・書類を管理できるため、必要な情報を探すのに手間が掛かりません。
図面や書類に変更があった場合は、工事関係者にリアルタイムで通知されます。
通知により、図面や書類の取り違いを防止でき、認識の違いにより施工ミスや手戻りの防止が可能です。
さらに朱書き機能も備わっており、わかりやすい指示を的確におこなえます。
工程チェック・工事完了報告書
工程ごとに以下のようなチェック項目を設定できます。
- 型枠内に異物がないか
- 規定の幅が設定されているか
- 剥離剤が鉄筋にかかっていないか
- アンカーボルトの埋込み長さはメーカーの指定通りか
担当者に写真添付を義務付けることもでき、そのまま「工事完了報告書」として出力できます。
さらに元請から作業を請け負った協力業者(一次下請け)は二次下請けへ作業を割り振ることも可能です。
またチェック項目は、一次下請け・元請と多段承認が可能で、しっかりと施工品質を管理・把握できます。
入退場管理
専用の機械を用意せず、現場の入退場を管理可能です。
担当者が現場に近づくと、入場ボタンがポップアップ表示され、ワンタッチで入場が記録されます。
加えて、現場入場時にKY活動を表示できます。
KY活動の確認をおこなわないと入場処理がされないため、現場の安全管理もアプリで徹底が可能です。
さらに入退場履歴は、エクセルデータとして出力できるため、出面管理や労務管理に活用できます。
お施主様向け機能
お施主様とトークや工事写真の公開がおこなえます。
こまめな進捗状況の報告で、お施主様との信頼関係を築け工事を円滑に進めることが可能です。
電子黒板
チェックリストの写真に電子黒板を追加できます。
電子黒板は以下の内容を自由に変更可能です。
- 黒板の色(一般的な黒板・黄色・ホワイトボード)
- 黒板内の項目
- 表示方法
- 表示位置
電子黒板を活用すると、雨の日でもスムーズに工事写真の撮影がおこなえ、黒板を持ち歩く必要がなくなるため大変便利です。
また、黒板の内容は後から自由に変更できるため「黒板の内容が誤っていることが、原因での工事写真の撮り直し」は発生しません。
写真に「いいね!」
掲示板やトークに投稿された写真に「いいね!」ができます。
「写真を確認したサイン」や「問題ないのサイン」としての活用が可能です
また、誰が「いいね!」したかわかるため「見ました」「了解」などのコメントを入力しなくても、工事関係者との意思疎通を図れます。
現場Plusの特徴
現場Plusの特徴は、以下の3つです。
快適な操作性
現場Plusは、スマートフォンやアプリの操作が苦手な方でも簡単に操作できる設計です。
画面の指示通りにタッチするだけで、工程表や報告書の作成、進捗報告をおこなえます。
またマニュアルがなくても使用できる操作性で、情報共有に手間がかかりません。
安心のサポート体制
サポート体制が充実しているため、初めてアプリなどのITツールを導入する会社でも安心して使用できます。
- ユーザー専用サポートダイヤル
- メールサポート
※24時間受付
さらに以下の導入研修もおこなっており、導入後のアプリ定着を徹底サポートします。
- 集合研修
- オンライン研修
- 出張研修
他システムとの連携
現場Plusは、2つのシステムと連携できます。
- アーキトレンドZERO
→作成した図面データを直接現場PlusへPDF保存できる - 注文分譲クラウドDX
→現場情報・工程表・ファイル共有をおこなえる
現場Plusの料金
現場Plusの料金は「月額料金」と「初期費用」に分けられます。
料金体系は下記を参照ください。
項目 | 料金 |
---|---|
基本プラン(60ID) | 10,000円 ※ストレージ50GBを含む |
ID追加 | 5,000円 ※30IDごと |
初期費用 | 月額料金の1ヶ月分 |
現場Plus導入の流れ
現場Plus導入の流れは、公式サイトに説明がありませんでした。
気になる方は、公式サイトよりお問い合わせください。
現場Plus利用者の本音をチェック!
現場Plusの利用者はどのような本音をもっているでしょうか。
導入前に口コミや評判をチェックしましょう。
現場Plusの良い口コミ
現場Plusの良い口コミは以下の2つです。
クラウド上で情報を管理することにより、現場での職人さんとの打合せ回数が減った。
【参考】【インタビュー】あすなろ建築工房様No.2【6分版】-YouTube
電話やFAXを使用する頻度が減り、書類の既読・未読もわかるようになった。
タブレットなどで図面を見ると、詳細を拡大できるため納まりを把握しやすくなった。
工程表と入退場管理が使えます!
専門業者の管理や手配・工程管理・安全衛生管理の目的でこの手のアプリをいろいろ検討していました。工程表と入退場管理が使いやすいと思って導入しました。当然生産性は上がったのですが、施主からも、「このようなデジタルな管理をしているとは知らなかった!」と褒められました。まだまだ使いこなしていませんが、他の機能もじっくりマスターしていきます。今後の開発も期待しています。
【引用】App Storeプレビュー-現場Plus
現場Plusの悪い口コミ
現場Plusの悪い口コミは以下の2つです。
パスワードの再入力
5回に1回の割合でパスワードを求められる。
【引用】App Storeプレビュー-現場Plus
こんなアプリありますか?
iphoneだとマップが、、、
google mapに飛べないので、改善して下さい。
【引用】App Storeプレビュー-現場Plus
iosのマップアプリは正直使えません。
せめてgoogle mapとマップアプリ選択出来るようにしてもらえないとiphoneの人は仕事になりません。
よろしくお願いします。
現場Plusの総合評価は★★★☆☆
「クラウド上でのデータ管理により、職人さんとの打ち合わせ回数減少」「電話やFAXの減少」との口コミがありました。
情報をクラウド上で管理すると、関係者は誰でも最新情報を閲覧できるため、コミュニケーションに手間がかかりません。
「スマートフォンやタブレットで図面を確認するため、詳細を拡大できるようになった」との声もあります。
また紙の図面では詳細を拡大できないため、納まりを理解しづらいです。
スマートフォンやタブレットを使用すれば、簡単に拡大・縮小ができるため納まりの詳細を簡単に確認できます。
「工程表と入退場管理が使いやすい」との評価する利用者もいました。
現場Plusは、画面の指示通りに操作するだけで工程表や入退場管理をおこなえるため、誰でも簡単に使用できます。
しかし現場Plusは便利で使いやすいですが「パスワードを頻繁に求められる」「アプリからGoogleマップに飛べない」といった声もありました。
導入を検討する方は、マイナス面の評判も提供会社に確認することをおすすめします。
まとめ
本記事では、現場Plusの機能や特徴、料金体系や口コミ評判を解説しました。
現場Plusは施工管理業務の生産性を向上させる機能が揃っています。
工程表の作成や情報共有・伝達、写真・図面管理や工程チェックなどをにおこなえるため、スマートフォンが苦手な方でも簡単に操作できます。
また料金プランがわかりやすく、60IDは月額10,000円で利用でき、資金に余裕のない会社でも導入できるアプリです。
現場Plusは使いやすく便利ですが、見積り作成や原価管理など、すべての工務店業務をおこなえません。
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