工程管理は、工程表の作成・管理、工事関係者との打ち合わせ・調整など業務が多岐にわたり、施工管理者には大きな負担がかかります。
そのため工程管理の負担を軽くできる、工程管理アプリの導入を検討している方は多いでしょう。
アプリを導入するのであれば、施工管理者だけでなく営業担当者や事務方などを使用できるアプリがおすすめです
本記事では、部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリを5つとメリットを解説します。
目次
工程管理アプリとは
工程管理アプリとは、工程表作成・共有や工事関係者との連絡などのアナログでおこなっていた業務をデジタル化し、工程管理を効率化できるアプリです。
また工程管理に必要な情報は全てアプリに集約されるため、以下のような非効率な作業から解放されます。
- エクセルで作成した工程表を印刷してFAXする
- 紙で保管している過去現場の書類を探す
- 工程に変更が生じる度に関係者へ電話やメールをする
上記の作業は、すべてアプリで効率化されるため施工管理者は本来おこなうべき業務に集中し、残業時間を削減できます。
部署の垣根を越えて使用できる3つのメリット
工程管理アプリは、施工管理者だけの業務を効率化するアプリではありません。
活用方法次第で、全社の業務効率化が可能です。
工程管理アプリの導入を検討している方に、部署の垣根を越えて工程管理アプリを使用するメリットを解説します。
情報共有に手間がかからない
1つ目のメリットは、部署間での情報共有に手間がかからないことです。
工程管理アプリは、クラウド上に情報を保存するためアプリにアクセスできれば、いつでも情報共有・確認をおこなえることがメリットといえます。
しかし工事部など施工管理者しか利用できないアプリでは、営業担当者や事務担当者が工事に関する情報へはアクセスできません。
そのため、営業担当者が工事の進捗状況を確認したい場合は、施工管理者へ電話やメールで問い合わせる必要があります。
問い合わせを受けた施工管理者は、状況を確認し電話での折り返しやメールの返信をおこなわなければならず、施工管理者に負担がかかってしまいます。
営業担当者など施工管理者以外の方も使用できるアプリを導入すれば、場所と時間を選ばずに最新の進捗状況を確認が可能です。
テレワークに対応できる
2つ目のメリットは、テレワークに対応できることです。
先述しましたが、工程管理アプリはクラウド上に情報を保管するため、ネット環境が整っていれば「いつでも・どこからでも」情報にアクセスできます。
事務所のパソコン以外から情報の共有や確認がおこなえるため、業務をテレワークに移行することも簡単です。
施工管理者は、自宅で作業していても協力業者からの施工写真やメッセージで、進捗状況の確認をおこなえるため、現場に出向かずとも施工管理が可能です。
営業担当者も外出先や自宅から工事の情報を確認できるため、急な施主様からの問い合わせがあってもスムーズに対応できます。
管理するアプリが減る
3つ目のメリットは、管理するアプリが減ることです。
各部署ごとにそれぞれアプリを導入すると、部署の数だけアプリの数も増えてしまいます。
管理するアプリの数が増えるデメリットは下記の通りです。
- 有料アプリの場合、アプリごとに利用料がかかる
- どのアプリがどれだけ使用されているか判断が難しくなる
- 情報を一元管理できず、部署間で情報のすり合わせが必要になる
工程管理アプリをはじめとしたITツールは、業務効率化の助けとなります。
しかし適切に活用できないと、生産性を落とす原因にもなる点には注意が必要です。
部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリを導入すれば、工事に関する情報は一箇所に集約できるため、管理しなければならないアプリを減らます。
工程管理アプリを選ぶポイント
工程管理アプリは、施工管理者の業務を効率化できるツールです。
しかし自社に適さないアプリを選ぶと、業務の効率化につながらないことやサポートが不十分で機能を十分に生かすことができないなど、問題が発生することがあります。
自社に最適な工程管理アプリを選ぶポイントを5つ解説するため、アプリの導入を検討している方は、参考にしてください。
標準機能
まずはアプリに搭載される標準機能を確認しましょう。
工程管理で標準で搭載されている機能は、主に下記の4つです。
- 案件情報管理
- 工程表の作成・管理
- 写真・書類・図面管理
- チャット
ただしアプリによって、上記に示した以上の機能が標準となっていることもあります。
しかし、無料アプリでは標準とされている機能が少ないこともあるため、導入時には確認が必要です。
費用
想定外の出費が発生しないように、アプリにかかる費用は十分に確認しましょう。
現在主流となっている工程管理アプリの費用形態は「導入費+月額利用料」です。
アプリによってはオプション機能があり、利用するためには「オプション料金」を追加で支払う必要があります。
操作性
ストレスなくアプリを使用するために、操作性の確認は必須です。
操作性の悪いアプリを選んでしまうと、使いづらい以外にも以下のデメリットがあります。
- 業務効率が落ちる
- 操作ミスが増える
- アプリ利用者から選定者にクレームが来る
- アプリが使用されない恐れがある
手間と費用をかけてアプリを導入しても、業務が効率化されなければ意味がありません。
そのためアプリを選ぶ際は、無料デモなどで実際の操作感を確かめることをおすすめします。
セキュリティ
会社の財産である情報を守るために、アプリのセキュリティは重要です。
工程管理アプリには、会社が抱える現場情報を集約するため、万が一にも情報漏洩が発生すると会社に大きな損害が出てしまいます。
そのため、アプリを導入する前にはどのようなセキュリティ対策を講じているのか、情報漏洩対策は十分なのかを確認しましょう。
サポート体制
不具合やトラブルが発生し、アプリが使用できなくなると業務が滞ってしまいます。
アプリに問題が発生した場合に、どのようなサポートを受けられるのかを確認しましょう。
多くはアプリでは「電話・メール」での対応が主となっています。
おすすめの部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリ5選
読者の中には「選び方がわかっても、おすすめがないと選べない」と考える方もいるでしょう。
部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリ5つ紹介します。
アプリ選定の参考にしてください。
サービス名 | サービス詳細 |
---|---|
AnyONE | ・PCとスマートフォンどちらでも使用できる ・全ての部署で使用可能な標準機能 ・無料でデモを体験できる |
Photoruction | ・現場での1人当たりの作業時間を月20時間削減 ・ネットワーク工程表に対応している ・写真が自動整理される |
アイピア | ・建設業向けの管理システム ・協力業者の空き具合も確認できる ・さまざまな業務フローに対応している |
ダンドリワーク | ・オプション機能が充実した施工管理アプリ ・受発注業務もアプリでおこなえる ・承認フローのカスタマイズができる |
KANNA | ・無料ではじめられる施工管理アプリ ・アカウント数を無制限に増やせる ・手厚いサポート再生 |
AnyONE(エニワン)
AnyONEは、工務店業務を網羅している業務効率化システムです。
工程表の作成を簡単におこなえる、写真・書類・図面の管理や工事関係者とのチャットなど、効率的な工程管理を実現する機能が揃っています。
さらに以下の機能も標準で搭載されており、営業部・工事部・経理部などで使用可能です。
- 顧客管理
- 工程管理
- 見積・実効予算作成
- 原価・発注管理
- 入出金管理
- アフター管理
またPCとスマートフォンどちらでも使用できるため、外出先や自宅など活用できる場面はさまざまです。
加えてAnyONEは無料でデモをおこなっており、導入前に操作感や入力方法を確かめられます。
デモを体験することで、操作の簡単さ機能の充実度が判別でき、導入後のミスマッチが起きません。
詳しくは、AnyONEの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
Photoruction(フォトラクション)
Photoructionは、現場での1人当たりの作業時間を月20時間削減した実績を持つ施工管理システムです。
これまで約150,000の現場に導入されており、さまざまなプロジェクトの効率化に成功しました。
工程表は直感的に作成可能で、レイアウトの自由度も高いです。
作成した工程表は、リアルタイムで工事関係者に通知されるため、電話・メール・FAXの手間がかかりません。
さらにネットワーク工程表にも対応しており、大規模現場の工程表も作成可能です。
施工写真は撮影すると、自動的に工事関係者と共有されます。
また施工写真は、Photoructionが整理するため、写真整理のために残業する必要はありません。
詳しくは、Photoructionの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
アイピア
アイピアは、建設業向けの管理システムです。
工程表には、協力業者の空き具合も確認できるため各現場で業者の取り合いが発生しません。
工程管理以外にも、下記の業務フローに対応しています。
- 問い合わせ
- 商談
- 契約
- 工程管理
- 引き渡し
- アフターフォロー
工事担当者以外にも営業担当者や事務担当者、経理担当者が使用できます。
詳しくは、アイピアの機能や特徴、口コミ・評判を解説した記事をご確認ください。
ダンドリワーク
ダンドリワークは、オプション機能が充実した施工管理アプリです。
標準機能は下記の4つとなっています。
- 現場情報の管理
- 写真・書類の管理・共有
- 掲示板機能
- 現場コメント
※工程表作成はオプション機能です。
オプション機能が充実しており、受発注業務をアプリでおこなえます。
また承認フローのカスタマイズができ、現在の業務フローを変えることなくアプリの使用が可能です。
詳しくは、ダンドリワークの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
KANNA(カンナ)
KANNAは、無料ではじめられる施工管理アプリです。
標準機能は下記の5つとなっています。
- 現場管理
- 写真・資料の共有
- 報告書作成
- チャット・報告
- 権限管理
- お知らせ
- カレンダー連携
オプション機能やカスタマイズに対応しているため、公式サイトに記載のない機能も搭載でき、全ての部署で使用できるアプリにすることもできます。
またアカウント数を無制限に増やせるため、大規模現場でも使用可能なアプリです。
さらにサポートが手厚く、KANNAの活用方法やカスタマイズの代行作業などをおこなってくれるため、導入直後からKANNNAが活躍します。
詳しくは、KANNAの機能や特徴、口コミ・評判を解説している記事をご確認ください。
まとめ
本記事では、部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリ5つを解説しました。
部署の垣根を越えて使用できる工程管理アプリを導入するメリットは、下記の3つです。
- 情報共有に手間がかからない
- テレワークに対応できる
- 管理するアプリが減る
アプリの選び方がわからない方は、下記を参考にしてください。
- 標準機能
- 費用
- 操作性
- セキュリティ
- サポート体制
工程管理アプリは、施工管理者の業務を効率化し負担を軽減できます。
本記事を参考に、自社に最適な工程管理アプリを導入してください。
ただ読者の中には「一番おすすめのアプリを教えてほしい」考える方もいるでしょう。
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