KojiNEOは、建築業向けの工事原価管理システムです。
建築業に特化したシステム設計のため、原価や資金情報がリアルタイムで把握できます。
本記事では、建築業の経営サポートに最適な『KojiNEO』の機能や特徴を紹介します。
目次
KojiNEOとは?
KojiNEOは、建築業向けに作られた工事原価管理システムです。
受注計画・見込管理業務から発注管理や入金管理までを標準化し、業務の効率化に貢献します。
また、自動仕訳機能があるため、人為的なミスがなくなり生産性の向上にも寄与するでしょう。
パソコンごとにライセンスが発行されるため、パソコンごとの使用者を決めることで、システムにアクセスする従業員の管理も可能です。
会社概要
KojiNEOの開発・販売を行っている株式会社マテハンソフトは、1976年に栃木小松フォークリフト株式会社の関連会社として設立されました。
会社概要は下記の通りです。
商号 | 株式会社 マテハンソフト |
商号英文 | MATEHANSOFT CO.,LTD. |
所在地 | 〒321-0911 栃木県宇都宮市問屋町 3172-78 |
電話番号 | 028-656-8111 |
FAX | 028-656-5946 |
設立 | 1976年9月27日 |
資本金 | 3,000万円 |
売上高 | 5億6,000万円 |
代表取締役 社長 | 福田 晴一 |
社員数 | 55名(男40名 女15名) -2020年1月15日現在- |
KojiNEOのサービス
KojiNEOのサービスを下記の用途別に紹介します。
営業管理
受注目標設定と受注予定物件の管理が可能です。
受注目標設定は、月間目標を入力するだけで、上期・下期別の合計と1年間の合計が自動計算されます。
受注見込物件の管理も簡単にできます。
下記は受注見込物件を登録する際に入力する項目の例です。
- 物件名
- 見込金額
- 見積り金額
- 受注予定日
- 見込確度
上記の項目を入力しておくと、見込金額別や受注予定日別、見込確度別に物件を簡単に抽出でき、受注予定の把握が行えます。
確度の高い受注予定ができると、受注目標の進捗状況が分かるため、目標達成が厳しい場合は早期に対策を講じられるでしょう。
受注工事管理
受注工事管理では、工事情報の登録だけでなく、入金予定日・追加工事の登録も行えます。
工事売上基準は「完成基準」と「進行基準」どちらにも対応しているため、案件ごとに売上基準を変更可能です。
入金予定を把握しておくと、工事代金が支払われたとき、すぐに予定額と実際に支払われた額との対比が可能です。
追加工事額は当初の工事金額とは別に登録できるため、請求漏れや入金漏れを防止できます。
実行予算管理
実行予算金額を工種・要素別に登録できます。
発注予定業者の登録もできるため、発注入力と連携可能です。
予算はNo.ごとに登録するため、当初・変更別に予算抽出できます。
発注管理
実行予算と自動連動するため、入力ミスや手間がなくなります。
取極請求入力を行うと、発注残が変動するため手計算の必要がありません。
また承認機能があるため、現在の発注プロセスを引継ぐことも可能です。
業者請求管理
毎月の締め日で集計した協力業者の請求書は、現場査定後に登録します。
入力パターンは下記の3種類です。
- 取極
- 未取極(工事別)
- 未取極(業者別)
また、相殺入力と一般請求入力(工事以外)で登録可能で、定時支払いに連携できます。
業者支払管理
支払日で集計された請求金額に対して、支払い内訳(支払条件による現金・手形振分)・協力会費計算、相殺分差引の調整後、決定で支払仕訳の自動作成を行います。
協力業者別に支払通知書の発行ができ、メール送信も可能です。
得意先請求管理
得意先別工事を選択すると、請負金額が表示され、今回の請求額を入力します。
また未収金管理表に下記のことが記録されるため、請求漏れの防止が可能です。
- 工事別請求実績
- 未請求
- 入金
入金管理
得意先からの入金を登録すると、自動仕訳が起きるため、手作業で仕訳を行う手間がなくなり、業務の効率化が可能です。
また入金先と工事を選択すると、請負金額が表示されます。
入金額を登録すると、未収入金が自動表示されるため、代金回収の計画チェックも簡単に行うことが可能です。
完成管理
完成工事指示画面で、完成させる工事を選択して更新すると、自動仕訳されます。業務が非常に効率的になるでしょう。
工事売上基準が進行基準の場合、工種明細か全体のどちらかで設定された計算方法をもとに、売上計上されます。
工事原価管理
工事原価管理画面で下記の項目を入力・集計すると、各種原価帳票を簡単に作成できます。
- 業者請求
- 経費
- 工事入金
- 配賦から投入された原価
- 入金データ
各現場で完成までに掛かる予定原価を入力すると、最終予想原価・利益の判断ができます。
KojiNEOの特長
KojiNEOの特徴を下記4つ紹介します。
31年の実績
株式会社マテハンソフトは、1990年に工事原価管理システムを発売してから、31年の実績があります。
長い間支持され続けるシステムとサポート体制があるため、ITシステムを初めて導入する方でも安心して利用できるでしょう。
自動仕分機能
システムが自動で下記項目を自動仕訳してくれる機能も魅力です。
- 業者請求
- 支払内訳
- 工事入金
- 完成振替
- 配賦
- 決算予定原価
システムが自動仕訳すると、人的ミスがなくなり生産性向上につながります。
他社会計ソフトとの連携
他社会計ソフトのPCA会計パッケージとリアルタイムに連携可能です。
KojiNEOで自動作成された仕訳は、会計ソフトの仕訳データベースへ自動で書き込みされるため、同じ内容を再度入力する必要がありません。
また、業者・得意先・社員などの追加・変更も会計補助科目へリアルタイムで自動登録可能です。
IT導入補助金の対象ツール
KojiNEOは、サービス等生産性向上IT導入支援事業補助金(IT導入補助金)の対象製品です。
公式サイトによると、最大で50万円の補助金が交付されます。
ただし、補助金の交付には審査があるため、気になる方は公式サイトより問い合わせください。
KojiNEOの料金
KojiNEOの料金体系は、「オンプレ版」と「クラウド版」で異なるため、順番に紹介します。
オンプレ版
オンプレ版には「Light版」と「Standerd版」があります。
基本料金はLight版が「750,000円+クライアントライセンス」、Standerd版が「950,000円+クライアントライセンス」です。
クライアントライセンスは、1ライセンス50,000円となっています。
そもそもクライアントライセンスとは、デバイスライセンスのことです。
デバイスライセンスが入っているパソコンのみKojiNEOが使用可能となります。
Light版とStanderd版の標準機能とオプションは下記の表をご確認ください。
クラウド版
クラウド版の基本料金は「月額30,000円+1クライアント月額3,500円」です。
基本料金に追加で下記の料金が発生する場合があります。
- 初期設定:200,000円
- 基本指導料:200,000円(3時間×3回)
- 追加指導料:50,000円(3時間)
- カスタマイズ料金:個別見積り
クラウド版の標準機能は下記を参照してください。
KojiNEO導入の流れ
KojiNEOの導入の流れは下記の通りです。
KojiNEOのホームページまたは電話で問い合わせます。
デモを行い、自社の課題を確認します。
期間は事前に確認しましょう。
運用可能日も相談が必要です。
動作環境は、公式サイトによると下記の通りです。
OS | ・Windows Server(R) 2016 ・Windows Server(R) 2012 R2 ・Windows Server(R) 2012 ・Windows Server(R) 2008 R2 ・Windows Server(R) 2008 SP2 クライアント Windows(R) 10 Pro/Enterprise Windows(R) 8.1 Pro/Enterprise Windows(R) 7 SP1 以降 Ultimate/Enterprise/Professional NET Framework 4.6.1以降 |
CPU | サーバー :8GB推奨 クライアント:4GB推奨 |
HDD | ソフトウェア使用領域10GB以上 |
データベース | Microsoft(R) SQL Server(R) 2016 Microsoft(R) SQL Server(R) 2014 SP1 以降 Microsoft(R) SQL Server(R) 2012 SP3 以降 |
ディスプレイ | 解像度1366×768ドット以上 |
プリンタ | A4サイズ以上対応プリンタ (A3サイズ対応推奨) |
KojiNEO利用者の本音をチェック!
評判・口コミは見当たりませんでした。
メジャーなシステムではないのかもしれません。
結論:KojiNEOの総合評価は★★★☆☆
KojiNEOに評判・口コミはありませんが、31年の実績がある株式会社マテハンソフトが開発・販売をしているため、他社の利用実績を聞くなどして、利用者の声を調べられる可能性があります。
また自動仕訳機能や他社会計パッケージと連携できるため、同じ内容を何度も入力するといった手間がなくなる点は魅力的です。
まとめ
KojiNEOは、建築業向けに作られた工事原価管理システムです。
受注計画・見込管理業務から入金管理や完成管理までを1つのシステムで行えるため、業務の効率化につながります。
自動仕訳機能があるため、同じ内容を転記する必要がなく業務量の削減に貢献するでしょう。
またIT補助金を活用すると、安価にシステムの導入ができます。
工務店やリフォーム会社の業務を効率化して、生産性を向上させたいならば、自社に最適なITシステムをしっかり比較検討することが重要です。
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