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【建設】工程管理を効率化する方法!システムを導入するメリットも

建設現場での工程管理は、工程表を作成し計画通りに工事が進行しているかを把握することが重要です。

工事のスケジュールを管理するためには、システムの導入をおすすめします。

本記事では、工程管理の方法やシステムを導入するメリットを紹介します。

工程管理とは

工程管理とは

工程管理は、施工管理にある4つの管理(工程管理・安全管理・品質管理・原価管理)の1つです。

担当者との会議や書類作成なども含め工事全体を管理します。

施工管理者として現場をトップになるためには、国家資格の「施工管理技士」を取得する必要があります。

単に全体のスケジュール管理をするだけでなく、職人や建設機材などの手配をおこない、工事が滞りなく進むようにしなければなりません。

そこで、スケジュール管理のために「工程表」を作成します。

工程管理の実施手順

工程管理の実施手順

工程管理をは、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を回しながらおこないます。

PDCAサイクルとは、業務管理を計画に従って進めるためのマネジメント方法の1つです。

一連の流れを繰り返すことにより、継続的な業務の改善を図れます。

PDCAサイクル
  • 計画を立てる(Plan)
  • 計画を実行する(Do)
  • 評価する(Check)
  • 問題の改善(Action)

計画を立てる(Plan)

PDCAサイクルのはじまりは、計画をたてる(Plan)ことです。

計画の段階で、施工計画書をもとに、目標をしっかりたて、必要な機材や人数、作業の手順やかかる時間などを計算し、工程表に落とし込みます。

工程表、工期にどのような作業をどのくらいの期間でおこなうかを記した表です。

いくつか種類があるため、工事内容に即した工程表の種類を選ぶことが重要です。

計画を実行する(Do)

計画に従って重機や資材などの手配をおこない、計画を実行(Do)します。

計画を実行している間は、必ず記録をとるようにしましょう。後々、計画通りに実行したことを評価し、問題点は改善する必要があるためです。

評価する(Check)

評価(Check)では、建設現場の進捗状況を把握し、進捗を確認します。

計画通りに実行できているか、作業状況の達成度合いを数値化すると客観的に見てわかりやすいでしょう。

計画通りに達成できていない場合は、原因が何かを特定することが大切です。次のステップにつなげるために、必ず分析をおこいましょう。

問題の改善(Action)

行程表通りに作業が進んでいない場合は、その原因を分析して改善する(Action)必要があります。

大幅な遅れから計画の修正が大規模になるときは、工程表を再度作成しましょう。

行程表を修正し再調整するということは、PDCAサイクルが計画(Plan)に戻り、サイクルが再び回ることとなります。

このようにサイクルを回し続けることで、現場の業務を改善しながら業務を管理することができます。

工程管理の方法

工程管理の方法

代表的な工程管理方法は以下の通りです。

代表的な工程管理方法は以下の通りです。
  • 紙やホワイトボード
  • エクセル
  • 工程管理システム

紙やホワイトボード

紙やホワイトボードでの管理は、作業工程や情報の更新があった際にその場で書き変えるアナログな手法です。
口頭で状況のやり取りをおこなえるような小規模の建設現場かつ工期が短い場合なら可能でしょう。

しかし、 建設現場に行かないと状況が把握しづらいため、工期が長い工事には向きません。

エクセル

作業項目が多い建設現場などは、エクセルで工程表を作成・管理することもあるでしょう。

エクセルの工程表は、無料のテンプレートがWeb上に数多く存在しています。自社に最適な形にアレンジして効率的に工程表を作成しましょう。

メリット
デメリット
  • 操作に慣れているため導入しやすい
  • 人的ミスが発生する
  • リアルタイムで最新情報を共有できない
  • 情報漏洩する可能性がある

工程管理システム

システムを利用して工程管理をおこなう方法があります。

工程管理自体は、建設業以外の業種でも行われますが、工程管理ができるシステムは、工務店やリフォーム会社などの業務に特化したものも存在します。

そのため、紙やホワイトボード、エクセルなどで工程表を作成し、工程管理するときに生じるデメリットを補い、より業務を効率化することが可能です。

システムで工程管理をおこなうメリット

システムで工程管理をおこなうメリット

システムを利用して工程管理をおこなうことは、具体的にどのようなメリットがあるのか、下記に注目して説明します。

工程管理システム導入のメリット
  • 情報共有が簡単
  • 進捗状況の把握が容易
  • 作業効率・生産性の向上

情報共有が簡単

工程管理システムを導入する大きなメリットのひとつが、情報共有を簡単におこなえることです。

ネット環境があれば、スマホやタブレットから場所を選ばず、すぐに現状を把握できます。

紙やホワイトボード、エクセルでは工事内容の急な変更などが起こった際にすぐに共有できないというデメリットがありますが、システムはその心配がありません。

また、システムで工程管理をする場合は、関係者のみにアクセス制限をかけることもでき、情報漏洩防止も可能です。

進捗状況の把握が容易

システムを導入すれば、複数の工事の工程表をまとめて管理できます。

現在どの工事が進行中なのかなど、案件全体の状況把握が容易になります。

工程を「見える化」することで、今起きている問題があれば、すぐに特定が可能です。

作業効率・生産性の向上

工程管理をシステムでおこなうと、作業効率が上がります。

紙やエクセルなどで工程表を作成している場合は、変更があると作成し直さなければならず時間がかかります。

システムにもよりますが、変更の原因となる工程を修正すると、残りの工程も自動的に修正されたり、工程表のバーを一括で移動できる機能が搭載されているシステムもあります。

また、システムの場合は最新の進捗をリアルタイムで共有できるため、現場の職人との認識齟齬が減り、生産性の向上にもつながります。

近年の建設業界は人手不足問題を抱えており、長時間労働にならないよう法律の改正もおこなわれているため、業界全体で作業効率・生産性を上げなければなりません。

システムを導入すれば、今までかかっていた作業時間を短縮し、効率・生産性を上げることを期待できます。

まとめ

建設現場の工程管理は、工期を守るために工程表を作成し、全体のスケジュール管理をおこなうことです。

PDCAサイクルを回すことにより、工程表通りに工事が進んでいるか確認しながら進められます。

工程表通りに工事が進んでいない場合は、直ちに原因を把握し、改善することが大切です。
工程管理のために用いられるツールとして、紙やホワイトボード、エクセルなどがありますが、業務を効率化させるために有効な手段はシステムの利用です。

工務店やリフォーム会社など、建築業界に特化したシステムなら、システム以外の方法では難しかった情報共有や進捗状況のリアルタイムでの把握などが可能となります。


工程管理の作業効率化のためにも、システム導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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  • 見積り・実行予算・発注管理
  • 入出金管理
  • アフター管理

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【引用】AnyONE

この記事の監修者

中島崚真 (一級建築士 日本建築学会 会員)

1976年生福岡県出身。空間は人の感情に共鳴する。揺れ動く心と高鳴る胸の鼓動、揺り動かされる感情のデザインを意識して設計活動をしている。
design creation office FIVE COLOR[S] INK 一級建築士事務所