工程表とは?作成する目的や種類を紹介

現場管理を行うために欠かせない「工程表」。
工程表を活用し適切な人員配置や工期を設定することで、工事をスムーズかつ正確に行うことができます。

今回紹介する工程表の種類や作成ポイントを参考に、目的に合う適切な工程表を作成し、気持ちの良い工程管理を行いましょう。

作業工程表とは 

作業工程表とは

工程表とは、工事の工程や完工までの期間をまとめた表のことです。

工程表を作ることで、工事関係者が工事の各工程を具体的に把握することができます。
特に現場を管理する施工管理者は、全体の状況を把握することが必要です。人員配置や作業時間、進捗状況を押さえるために工程表の作成は欠かせません。

工程表の役割

工程表を作成することで以下のことが可能となります。

納期の遵守
工程表をもとに確実に工程管理することは、納期の遵守につながります。
工事において納期遵守は重要なことです。納期が1日作業が遅れてお店のオープンなどが遅れると、遅れた日数分の売上が損失となり、場合によっては数百万の損失にもつながってしまいます。 

コスト削減
効率的に作業をすることで無駄な人件費などが省けるためコスト削減につながります。

イレギュラー事項への対応
スケジュールの全体像が見えやすいため、イレギュラー事項が発生した場合もすぐに対応できるようになります。

行程表との違い 

「工程表」と似たものに「行程表」があります。発音は同じですが、意味は少し異なるため注意しましょう。 

「行程表」とは、期日までに何をするかという目標を示したもので、「工程表」よりも大きな範囲をカバーしている表です。 
工程ごとの兼ね合いや進捗を確認することは難しいですが、作業内容や手順を具体的に把握することができます。

工程表の種類 

工程表の種類

工程表は業務内容や目的により適切な工程表が異なります。ここでは、種類ごとの特徴と作り方を紹介します。作成前にまずどの種類が合っているかを選定しましょう。 

工程表の種類
  • バーチャート工程表 
  • ガントチャート工程表
  • グラフ式工程表
  • 出来高累計曲線
  • ネットワーク式工程表

バーチャート工程表 

バーチャート工程表 (土木工事施工管理基準の手引き「工程管理」-農林水産省)
【引用】土木工事施工管理基準の手引き「工程管理」-農林水産省

一般的に用いられることが多い工程表で、縦軸に「作業項目」を並べ、横軸に「実施する日付」を時系列で並べて作成します。 タスクと時間を記入するだけなので作成が簡単な工程表です。

バーチャート工程表は、それぞれの工程にかかる日数や全体のスケジュールを把握しやすいという特長があります。一方で、作業間の関連や手順は分かりにくい仕様です。

ガントチャート工程表 

ガントチャート工程表

ガントチャート工程表は、図表の縦軸に「作業項目」を並べ、横軸に「作業の進捗率」を記入して作成します。 

計画に対する実績が一目見て分かるため、作業の進捗状況に合わせた対応が行いやすくなります。 一方で、作業間の関連や手順は分かりにくい工程表です。また、作業が進むたびに更新しなければならないため、更新の手間がかかるというデメリットもあります。

グラフ式工程表 

グラフ式工程表

グラフ式工程表は、バーチャート工程表とガントチャート工程表を組み合わせた工程表です。
縦軸に進捗率、横軸に日付を記入することで、期間ごとの進捗を把握することができます。 

グラフ式工程表のメリットは、各作業の進捗状況が明確に分かることです。作業予定日数に対する進捗状況を確認し、すぐにスケジュールや人員を調整することができるでしょう。 

デメリットは、バーチャート工程表やガントチャート工程表に比べて複雑な表のため、作成に時間がかかってしまう点や工事全体の予定を把握しづらい点です。 

出来高累計曲線(工程管理曲線) 

【引用】土木工事施工管理基準の手引き「工程管理」-農林水産省

出来高累計曲線は、縦軸に進捗率を横軸に日時を記入して作成します。
現場で見られることが多い工程表で、工程管理曲線やバナナ曲線、S字カーブとも呼ばれます。
開始直後は進捗率が上がりにくく、日数が進むにつれて進捗が高くなり、完成間際でまた進捗が緩やかになるため、S字曲線を描く特徴があります。 

工事全体の進捗状況を一目見て把握できることに特化した工程表のため、各作業ごとの進捗は把握できません。

ネットワーク式工程表 

ネットワーク式工程表 (土木工事施工管理基準の手引き「工程管理」-農林水産省)
【引用】土木工事施工管理基準の手引き「工程管理」-農林水産省

ネットワーク工程表は、「○」と「→」を使用して作成する、作業間の関連性を示した工程表です。矢印の上に作業名を、下に日数を記入します。特に大きな現場や工数が多い現場や、ある工程が完了しないと次の工程に進めないウォーターフォール型の工事に用いられることが多い工程表です。 

メリットは、作業間の関連性が分かりやすいため、同時にできる作業や効率の良い作業手順を設計することに役立つ点です。 
デメリットは、作成に専門的な知識が必要な点と進捗状況が分からない点です。 

工程表作成のポイント

工程表を作成する際には気をつけるべきポイントがあります。紹介する3つのポイントを押さえてより意味のある工程表を作成しましょう。 

余裕を持って期間を設定する 

着工から完工までの全体を見て、どの工程をどのくらいの期間行うとスムーズに進むかを考えます。重要なポイントは「余裕を持って期間を設定する」ことです。工事は天候に左右される場合があります。また、余裕のない期間設定にしてしまうとミスを誘発してしまう可能性も高まるため注意しましょう。 

具体的な作業内容に分ける 

作業内容を分ける際の重要なポイントは「具体的な作業内容に分ける」という点です。具体的な作業内容に分けることで作業を行う順番や作業間の関連性が分かりやすくなります。また、それぞれの進捗状況も明確となるため、工事全体の進捗管理がしやすくなります。 

工事内容に合った工程表を作る 

先に紹介したように、工程表にはさまざまな種類があります。各工程表のメリットとデメリットを押さえて作業内容や目的に合った工程表を作ることで、目的に対して必要な情報をつかみやすくなります。 

まとめ 

今回は、現場管理に欠かせない工程表について、目的や種類、作成のポイントなどを解説しました。工程表は自分で作成することができますが、手間がかかるものもあります。また、スケジュールに変更が出た場合、全ての工程をずれさなければならず修正も大変です。そのような手間を省き効率的に工程表を作成するためには、工程管理ソフトやアプリを活用することがおすすめです。特に、工務店向け業務効率化ソフトAnyONEは、工程表作成の煩わしい作業を自動化でき、スムーズに工程管理が行えます。

以下の「他社システムの機能比較」では、AnyONE他社システムの機能を比較して解説しています。工程表を作成する手間や時間を削減したい方は、ぜひ参考にしてください。 

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