建築業界で女性が活躍している!?現状と取り組みを解説

建築業界で女性を積極的に採用し活躍を促進させるには、女性が働くための職場環境づくりが欠かせません。

しかし、男性が多い業界であるため、何をすれば良いかわからない企業も少なくないでしょう。

本記事では、建設業界で働く女性の割合から女性が活躍することの必要性、さらには活躍を促進するための方法について解説します。

建設業で働く女性の現状

建設業で働く女性の現状

建設業は男性の割合が多い業界であり、女性の数は決して多くはありません。

ここでは、建設業で働く女性の現状として、女性入職者割合と女性が活躍している職種を紹介します。

女性入職者割合

建設業全体を見ると、就業者数自体は減少していますが、その中で女性の就業者数は平成23年から増加傾向にあります。

平成28年時点での建設業における女性の就業者数は建設業全体の15%となる74万人です。

【引用】建設業就業者の年齢構成-厚生労働省 宮城労働局

しかし、他の産業と比べると、建設業に従事する女性の割合は低い状況にあります。

例えば、製造業で女性の就業者が占める割合は30.1%、全産業となると43.5%と、建設業と大きな差があることがわかるでしょう。

他業種・他産業との差を埋めることが建設業における女性活躍の促進につながります。

女性が活躍している職種

建設業における女性就業者の割合自体は少ないものの、女性の活躍を促進すべきという考えは、近年広がりつつあります。
これは、建設業の中でも女性の持つ経験や感性が必要だと考える人が少なくないためです。

例えば、子育てや介護の経験がある女性は、子育てや介護の際にどういった導線だと行いやすいのかなど、その時の経験を家づくりに活かすことができます。
また顧客の中には、女性の担当者の方が落ち着いて話ができる、という人もいるでしょう。

建設業というと力仕事のイメージが強く、体力に自信のない人には厳しいと考えているかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

例えば以下のような職種は、仕事を行うにあたって力や体力は特に関係なく、女性視点のアイデアを活用することもできます。

女性が活躍している職種
  • 建築士
  • 建築積算士
  • 施工管理技士
  • リフォームプランナー
  • インテリアデザイナー
  • CADオペレーター など

女性の活躍を促進したい企業は、女性が活躍できる職種はどういったものがあるのか、考えてみると良いでしょう。

女性が働くための職場環境づくり

女性が働くための職場環境づくり

女性の活躍を促進するためには、職場環境づくりをおろそかにすることはできません。ここでは、職場環境づくりのためにできることとして、職場環境整備と企業の制度整備について解説します。

職場環境整備

女性の就業者数を増やしたい場合、職場環境の整備は欠かせません。

建設現場の中には、男性のみ使用を想定しているために女性用のトイレや更衣室が整備されていないケースもあります。
男性用の設備しか用意されていないとなると、女性は働きたいとは思いません。

女性の活躍を促進したいのであれば、女性の意見を取り入れながら、性別に関係なく誰でも働きやすい職場環境を整備することが重要です。

企業の制度整備

職場環境だけでなく、企業の制度を整備することも、女性の活躍を後押ししてくれます。

例えば、産休や介護休暇、テレワークといった制度を導入することで、これまで働くことが難しかった人たちの就業機会拡大につながるでしょう。

実際に多くの大手ゼネコンや大企業では、産休や介護休暇、テレワークといった制度が整備されています。一方で、中小企業となると制度の整備が進んでいない企業も少なくありません。

企業の制度整備は、女性はもちろんのこと、男性にもメリットとなります。制度を整備することは就業者数増加につながり、結果的に企業にとっても多くの恩恵をもたらしてくれるでしょう。

建設業での女性活躍に向けての取り組み

建設業での女性活躍に向けての取り組み

建設業界で女性が活躍することを目指した取り組みは、さまざまな形で行われています。例えば、官民挙げた「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」は具体例の1つです。

ここでは、女性活躍に向けた取り組みとして、以下の4点について解説します。

建設業での女性活躍に向けての取り組み
  • 「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」
  • 建設業次世代女性リーダー育成
  • もっと女性が活躍できるモデル工事現場
  • 女性活躍を応援する多業種横断プラットフォーム

「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」

もっと女性が活躍できる建設業行動計画」は、建設業における女性のさらなる活躍を目指して2014年に策定された計画です。

計画は、国土交通省と日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会、建設産業専門団体連合会、全国建設産業団体連合会の建設業5団体による官民共同で策定されました。

女性技術者および技能者を5年以内に倍増させることを具体的な目標として掲げ、以下のような取り組みを行っています。

具体例
  • 入職促進
  • 就労継続
  • 女性が活躍する姿の発信 など

また、この計画がきっかけとなり後述するようなさまざまな取り組みも始まっています。

建設業次世代女性リーダー育成

建設業次世代女性リーダー育成では、建設業で働く女性のロールモデルとなるようなリーダーの育成に向けた各種取り組みを行っています。

具体的には、女性の部下を持つ経営者向けの研修や将来的に現場で中核を担うことになると予想される女性向けの研修などです。

現場のトップとして働く女性の増加は、結果的に建設業に興味を持つ女性や実際に入職する女性の増加につながるでしょう。

もっと女性が活躍できるモデル工事現場

建設現場においては、女性が活躍できる現場、働きやすい現場の実践事例が多くないため、そのモデルとなる工事現場を増やそうという支援策も見られます。

女性が活躍できるモデル工事現場づくりに向けた具体的な支援策は、以下のようなものが挙げられます。

具体例
  • 家庭と仕事の両立を目指したフレックス朝礼の導入
  • 作業の負担を軽減する機器の導入
  • 現場作業員向けの託児環境の整備 など

支援によりこういったモデル工事現場が増えることで、女性の入職者の増加につながると考えられます。

【参考】「もっと女性が活躍できる建設業」推進パッケージ-国土交通省

女性活躍を応援する多業種横断プラットフォーム

建設業における女性活躍を促進するためには、他の業界・産業のアイデアを参考にすることも重要です。

女性活躍を応援する多業種横断プラットフォーム」では、他業種・他産業の持つ技術やノウハウ、経験と建設業の持つニーズをマッチングさせるための環境の整備を行っています。

具体例
  • コンソーシアムの設置
  • 女性活躍に活用できる新商品開発支援
  • アンケートの実施
  • 女性活躍のための工夫や取り組みを戦略的に広報する など

他業種、他産業との連携を図ることにより、建設業以外からのアイデアや視点を得ることができるため、女性活躍に向けた幅広い取り組みを実施することができるでしょう。

まとめ

今回は、建設業における女性の就業状況と女性の活躍を促進するための具体的なポイントや取り組みについて解説しました。

建設業は男性が多い業界であるため、女性の入職を促進するためには、環境や制度の整備が欠かせません。

今回紹介しているように、トイレや更衣室の整備、リモートワーク制度の導入など、まずは自社でできるところから取り組みましょう。

また、官民で展開している各種取り組みも役立つため参考にしてください。

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