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【建設業】採用を成功させるポイントと、おすすめの募集方法

建設業の採用担当者の中には、なかなか人が集まらない、採用がうまくいかない、といった悩みを抱えている方も少なくないでしょう。

本記事では、建設業の採用に関して、困難を極めている背景と、採用を成功させるポイントについて解説しています。

さらには、おすすめの募集方法も説明するため、採用担当者はぜひ参考にしてみてください。

建設業が「採用難」である原因

建設業が「採用難」である原因

建設業は採用難といわれることが少なくありませんが、そもそもなぜそのようにいわれているのでしょうか。ここではその原因について解説します。

建設業が「採用難」である原因
  • 離職率の増加
  • 従業員の高齢化
  • 従業員が定着しない

離職率の増加

離職率の増加(建設産業の現状と課題)
引用:建設産業の現状と課題-国土交通省

グラフを見てもわかるように、建設業は休暇日数が少なく、出勤日数が多いです。それでいて残業時間も多いなど、非常に労働者の負担が大きいことが特徴です。中には、4週4休以下で働いている人もいます。

離職率の増加(建設産業の現状と課題-国土交通省)
引用:建設産業の現状と課題-国土交通省

また、労働時間が多いからといって給料が高いわけでもありません。このような背景もあり、離職率が増加し、建設業の採用難につながっているものと考えられます。

従業員の高齢化

建設業は、従業員の高齢化が進んでいる業界です。就業している人の約3分の1が55歳以上、29歳以下の若い世代は1割前後とされています。また、建設業に就業する人自体もここ30年で200万人近く減っています。高齢化の進行は、若手への技術継承の難航にもつながり、将来的に人材面だけでなく技術面でも問題を抱える可能性もあるでしょう。

従業員の高齢化(建設産業の現状と課題-国土交通省)
引用:建設産業の現状と課題-国土交通省

従業員が定着しない

長時間労働や休みの少なさ、給料の低さといった背景や、建設業に対するイメージの悪さから従業員が定着しにくいです。若手を採用しようとしている企業は少なくありませんが、採用しても職場環境や教育体制、福利厚生などが整備されていないために、すぐに離職する人もいます。

建設業が採用を成功させるポイント

建設業が採用を成功させるポイント

ここでは、建設業での採用を成功させるためのポイントについて解説します。ただ漠然と求人を出すだけでなくポイントを押さえたうえで採用活動を行うことで、より成功の可能性が高くなるでしょう。

建設業が採用を成功させるポイント
  • 採用ターゲットを決める
  • 3Kイメージを払拭する
  • 若手の教育に力を入れる

採用ターゲットを決める

採用活動を行う際は、ターゲットを決めるようにしましょう。「若手も欲しいし、即戦力になる経験者も欲しい」と考える企業や「年齢に関係なくどなたでも大歓迎です」と銘打って募集を行う企業も少なくありません。しかし、ターゲットが曖昧なままだと、求職者に対して提供する情報も曖昧なものとなってしまい、「結果的に応募者が集まらない」といった事態に陥ります。

そのため、採用活動を行うさいは特定のターゲットを決めたうえで、そのターゲット層に応じた情報提供を行うようにしましょう。

3Kイメージを払拭する

建設業に対しては今でも、「きつい」「汚い」「危険」といういわゆる3Kのイメージがつきまとっています。そのため、求職者の中には、最初から「建設業はなし」と思ってしまっているケースも少なくないはずです。

そのため、採用にあたってはこのようなネガティブなイメージを払拭することを心がけましょう。例えば、業務効率化に取り組み残業時間を減らす、休日数を増やすといったことのほか、福利厚生の充実や女性が働きやすい環境づくりなどが挙げられます。例えば、建設現場で使用するトイレは、女性にとって使いにくいものとなっているケースが少なくないため、女性でも使いやすいトイレを設置することも重要です。

若手の教育に力を入れる

建設業の中には、未経験の状態で入社してくる若手も少なくありません。そのような若手に対する教育体制を整備することも非常に重要です。入社後にしっかりと教育が受けられることがわかることで、安心して応募してくる人も出てくるでしょう。また、教育体制の整備は、結果的に従業員の定着にもつながってくるはずです。

建設業におすすめの募集方法

建設業におすすめの募集方法

ここでは、建設業におすすめの募集方法について解説します。ハローワークや有名な採用サイト、人材紹介といった方法以外にも、さまざまな募集方法があります。ぜひ参考にしてみてください。

建設業におすすめの募集方法
  • 建設業界に特化した採用サイトを活用
  • 自社の採用サイトを作成
  • SNSを活用

建設業界に特化した採用サイトを活用

採用サイトにはさまざまなものがありますが、中には建設業に特化した採用サイトもあります。建設業に特化していると、サイトを訪れる人は建設業に興味のある人や建設業での就業経験のある人たちとなるため、応募してもらえる可能性も高くなります。

自社の採用サイトを作成

建設業の中でも、中小企業となると自社の採用サイトを用意していないケースが少なくありません。採用サイトを用意して、社内の様子を写真や動画で掲載したり、従業員のインタビューを掲載したりすることで、他社との差別化を図ることができるでしょう。職場の魅力や雰囲気がわかれば、求職者の興味や関心を引くことができるはずです。

SNSを活用

採用サイト以外にも、自社のSNSアカウントを作って情報発信を行うことも重要です。SNSは気軽に情報発信ができるため、普段の仕事の様子や新入社員が行う仕事内容など、さまざまな情報を発信していくことで、求職者に自社へ対する理解を深めてもらうことができるでしょう。

建設業界に特化した採用サイト

建設業界に特化した採用サイト

ここでは、建設業に特化した採用サイトにどのようなものがあるのか解説します。
自社に適したサイトを用いて採用活動を行いましょう。

建設業界に特化した採用サイト
  • 職人さん.com
  • 建設転職.com
  • 職人さん.com
  • 施工管理求人ナビ
  • worker
  • ジョブケン
  • パワーワーク

職人さん.com

引用:職人さん.com

職人さん.comは、求人情報だけでなく、建設業に携わる人向けのさまざまな情報を扱うサイトです。例えば、工具や部品の調達に欠かせないプロショップに関する情報なども提供しています。もちろん求人情報も扱っており、大工や解体工など30以上の職種の求人に対応しています。さらに、工具が盗難された時の補償サービスを提供しているなど、採用にとどまらない幅広い情報を提供しているのが特徴です。

施工管理求人ナビ

引用:施工管理求人ナビ

施工管理求人ナビは、その名の通り、施工管理技士の転職に特化した採用サイトです。転職アドバイザーが求職者の希望やスキルに応じた求人を提案することが特徴で、中には非公開求人や施工管理求人ナビのみに掲載されている求人などもあります。土木や建築だけなく、設備や電気といったジャンルの求人も扱っています。

A-worker

A-workerは、設計事務所と設計者をつなぐ求人サイトです。設計の仕事に特化した求人を扱っていることが特徴で、職種は建築意匠設計や設計アシスタント、CADオペレーターなど多岐に渡ります。また、正社員としての求人だけでなく、アルバイトや業務委託での募集も可能です。実際にサイトを利用する求職者の半数以上は、30歳以下とされているため、若返りを図りたい企業におすすめです。

ジョブケン

引用:ジョブケン

ジョブケンは、キャリアコンサルタントによる就職サポートが受けられる採用サイトです。建築業、建設業の求人を多数取り扱っており、転職活動時に役立つコンテンツも充実しています。サイトで扱う募集人数は30,000件を超え、毎日新着求人が更新されていることも大きな強みです。急募求人や未経験可、日払いなど求人の特徴から探すことにも対応しています。

パワーワーク

引用:パワーワーク

パワーワークは、建設業を中心として、運送、警備、資源循環といった各種現場作業を行う求人を取り扱っているサイトです。建設業に関しては、鳶や鉄筋工、塗装工、大工、土木など幅広い職種を取り扱っています。また、正社員以外にもアルバイトやパートタイム、派遣の求人も扱っていることも特徴です。さらに求人情報以外にも、建設現場で働く人をインタビューした特集コンテンツも充実しているため、業界や仕事に対する理解も深めることができるでしょう。

まとめ

今回は、建設業における採用活動が難しいとされる背景や採用を成功させるポイント、さらにはおすすめの募集方法などついて解説しました。採用活動を成功させるためには、建設業の職場環境の改善が欠かせません。

また、採用後についても、教育体制や福利厚生の整備を怠ると、すぐに離職する可能性もあります。ぜひ、今回の内容を参考に採用活動に取り組んでみてください。