ALTAは、大変な3Dパースも簡単に作ることができる住宅営業支援ツールです。
工務店やビルダー向けに作られており、提案プランやプレゼン、積算、見積もり、設計、伏図まで、さまざまな業務に対応しています。
本記事では、簡単操作でさまざまな機能が使えるシステム「ALTA」の機能や口コミを紹介します。
目次
ALTA(アルタ)とは?

ALTAは、ビルダーから工務店、プレカット工場向けに作られた、「住宅営業支援ツール」です。
顧客との打合せをしながら利用することを前提に開発されており、提案プランやプレゼン、積算、見積もり、設計、伏図をワンタッチで作成できます。
また、3DやVRを用いたわかりやすいプレゼンも可能です。
CADに不慣れな営業マンでも簡単に利用でき、CAD担当者の負担を軽減するメリットもあります。
会社概要
住宅営業支援ツール「ALTA」の開発・販売に携わっている株式会社コンピュータシステム研究所は、1986年に設立されました。
1989年から土木精算システムなどの支援ツールを販売・サポートしています。
会社概要は以下の通りです。
社名 | 株式会社コンピュータシステム研究所 |
連絡先 | TEL.022-301-3280 (代表) FAX.022-301-3281 |
設立 | 1986年6月3日 |
代表取締役社長 | 長尾 良幸 |
本社所在地 | 〒981-0901 宮城県仙台市青葉区北根黒松14-15 |
業務内容 | 土木・建築 事業関連のコンピュータソフトウェア開発・販売・メンテナンス 各種マネジメントコンサルティング (ISO9000、14000、OHSAS18001/ISO45001、BCP等) 建設業向け教育サービス 3D画像解析ソリューション・ソフトウェアおよび周辺機器の開発・販売 |
資本金 | 2億2,625万円 |

ALTA(アルタ)のサービス

ALTAに搭載されている機能を、下記の用途別に紹介します。
プラン作成
プラン作成は、時間と手間をかけない簡単操作でできます。
専用の方眼紙にフリーハンドで手書きした間取り図は、スマホで撮影することで、すぐに3Dパースに変換可能です。

3Dパースに変換後は、建具、壁・柱、家具や照明などの部材をワンタッチで自動入力できます。

CADのように専門的知識は不要で、営業マンでもすぐに操作できることが特徴です。
お施主様と打ち合わせしながら、リアルタイムでプランを作成できるため、お施主様を待たせてしまうことはありません。
プレゼン
より現実に近いイメージのプレゼンができます。
ALTAには、住宅設備機器・インテリアなどの3D部品や実在するメーカーの建具データが搭載されています。
使用する家具を北欧風やモダンなどのスタイルごとに設定すれば、ワンタッチで見比べも可能です。

いろいろなタイプの家具と見比べしたいお施主様でも、この機能を利用することによりスピーディなプランニングが実現します。

このほかにもALTAには下記のような機能が搭載されています。
スケルトンパース | プランの断面表示で、室内の様子がわかりやすく表示されます。 |
室内の日当たり再現 | 緯度、経度と日時から太陽の位置を分析、季節ごとの1日の日当たりをアニメーションでわかりやすく表現できます。 |
建具の開閉をアニメーション表示 | 玄関ドアや窓をパース上でクリックすると、建具が開閉する様子をアニメーションで表示されます。 高さや幅の寸法計測も可能です。 |
バーチャル空間の創造 | 3Dプランを約4m×4mスペースにVR空間として創り出せます。 VRで確認しながらのプラン変更も可能です。 また、複数台の3Dプロジェクターを利用することで、実寸大のバーチャル空間を創出。「実寸大の住空間」を体感型で提案できます。 |
積算・見積もり
資材積算の自動計算や、見積書作成にも素早く対応できます。
プランの完成と同時に積算が完了し、高精度の自動積算によって各部材の数量データの拾い出しが行えます。
屋根や外壁、床、壁などの面積も自動計算されるため、見積書の作成にも手間がかかりません。

また、見積書と同時に実行予算書も作成でき、工事注文書・請書などの発注書の作成や、材料費・労務費など原価要素別に仕分けることも可能です。

さらに、ALTAは数量や単位を確認したい部位をパース画面上に赤く表示させ、積算時の拾い漏れやミスを防止でき安心です。
オリジナルの計算式も作成できるため、自社の積算根拠やロス率などに対応した数量の集計もできます。
使用する会社によって、設定を自由に変更できることも便利な点です。
製図
3Dパートで作成したプランは、契約に必要な図面データに一発変換できます。
変換した図面はCADソフトに取り込むことで直接編集できるため、設計業務の短縮に効果的です。
出力可能な図面

法規
「UA・ηA値の自動計算」や「省エネ基準判定書、計算表や面積図」の出力など、多岐にわたる機能が搭載されています。
ALTAに搭載された機能を表にまとめました。
外皮性能の確認 | UA・ηA値の自動計算による、断熱等性能等級のリアルタイム判定が可能です。 |
省エネ基準判定書の出力 | 平成28年省エネ基準に基づいた判定書の出力が、他ソフトを使用しなくてもできます。 |
計算表・面積図の出力 | 「外皮性能計算表」「熱損失量」「平均日射取得量」「外皮面積根拠図・面積計算表」などの書類をまとめて確認できます。 |
根拠図の作成 | 外皮の部位領域、寸法線、開口情報を3Dで確認しながら編集できます。 |
一次エネルギー消費性能計算用データの出力 | 「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver2.4.2」計算用のデータ出力が行えます。 |
斜線チェック | 敷地の北側斜線・道路斜線を設定し、 パースや立面での立体的な確認が目視で確認できます。 |
壁量計算・N値計算 | 耐力壁、金物の自動配置が可能で、壁量計算・偏心率・直下率・N値計算等のチェックが行えます。 |
採光チェック | 部屋毎に採光チェックをチェックし、計算結果は採光計算表として出力が可能です。 |
これらの処理を、ほかのソフトを使用することなくALTA内ですべて完結するため、担当者やお施主様が気になる個所もすぐにチェック可能です。
プラン提案の効率化も図れるため、便利な点といえます。
伏図・構造チェック
作成したプランから伏図を自動作成、内容を3Dで確認できます。
伏図を編集する際に手間となる、関連する部位の「結合」や「分割」を自動で行ってくれる自動アシスト機能も搭載。

「横架材端部の伸び返りの調整」や「横架材入力時の相手材の分割」、「削除時の両側の横架材の結合」などが自動化されるため、作業時間を大幅に削減してくれます。
伏図のエラーチェックも自動で行われ、入力ミスの軽減にも繋がるため安心です。
- 伏図入力時に発生する部材の干渉
- 卍掛け
- 片持ち梁
- 定尺オーバー
- 金物工法の干渉チェック等

ALTA(アルタ)の特長
ALTAのほかにも工務店向けのシステムはいくつもありますが、何が違うのでしょうか?ALTAが持つ最大の特徴は「プランを提案するスピード」です。
スピーディーな提案
ALTAは、お施主様にスピーディーに提案ができることが特徴といえるでしょう。
手書きした間取りをスマホの写真撮影で3Dパースにでき、操作もCADの知識が必要ないほど簡単です。そのため、お施主様の意見をその場で3Dパース上に反映させることができます。
積算や見積もり、実行予算書の作成も自動で行われるため、数量や単位もパース上で確認できます。この機能は積算の拾い忘れなどのミス防止にも効果的です。

他ソフトとの連携
ALTAは他ソフトとの連携することで、その機能をさらに向上させることがでます。対応ソフトと、使用可できる機能は次の通りです。
住宅履歴作成システムAnyONE | ALTAの積算数量や見積もりはAnyONEにも取り込みでき、AnyONEのプラン入力データをALTAで3Dパースとして出力できる。 |
木造建築物構造計算ソフト「KIZUKURI」 | スパン表よりも正確な梁せい表や、梁成票の算定根拠の作成。 |
デジタルカタログサイト「カタらボ」 | 「カタらボ」に掲載されている建材・設備カタログから画像を切り抜き、そのままプレゼンシートに貼り付けられる。 |
高画質CG「V-Ray」 | ワンランク上のCGパースや、ワンクリックで手描き風パースに変換できる。 |
耐震性能シミュレーションソフト「wallstat」 | プラン作成した住宅の耐震性能を、3Dパースを用いてわかりやすく提案することができます。 |
↑引用先を表の下にまとめました。
ALTA(アルタ)の料金
ALTA導入にかかる明確な費用は公式ページには記載されていません。
問い合わせから見積もりの依頼ができるため、そちらで確認しましょう。
ALTA(アルタ)導入の流れ
公式ホームページには具体的な導入の流れは記載されていません。
しかし、導入前にALTAを実際に使用してみたいという方に向けて、「無料訪問デモ」が実施されています。
訪問・リモートのどちらにも対応しているため、会社にいながらでも実際の使用感をチェックすることができます。

また、ALTAはIT導入補助金2021 対象製品です。
IT導入補助金とは中小企業・小規模事業者等がITツールを導入する経費の一部を国が補助する制度をいいます。

最大で費用の3分の2が補助されますが、補助対象となるには条件があります。IT補助金公式サイトから確認できるため、気になる方はチェックしてみてください。
ALTA(アルタ)のサポート
ALTAは導入後のポートも充実しており、どうしても使い方がわからないという場合でも安心して利用することができます。
サポート内容は以下の通りです。
- 最大10回の操作指導
- リモート(遠隔)サポート
- フォローアップ研修会
- 最新システムダウンロード
- 3D部品・テクスチャ・建具ダウンロード
- ユーザー様専用サポートサイト
ALTA(アルタ)利用者の本音をチェック!

ALTAの利用者は、実際にどんな本音を持っているのでしょうか。
良い口コミと悪い口コミをチェックしてみましょう。
ALTAの口コミ
良い口コミ
とにかくわかりやすい! これならお客様が完成イメージが湧かないという事はなくなると思いました。CADやプレゼンソフトは以前の会社でも色々と使っていましたが、「プレゼン」に特化するとALTAが一番使いやすいです。
「ALTA」は操作も問題なく、入社したばかりで建築知識のまったくない初心者の2人が3日もかからずに利用できるようになりました。覚えやすく使いやすいので、すぐ自分の武器にでき、会社としてはとても助かります。
悪い口コミ
プラン入力を代行してくれるサービスがあると良かった
土地にあわせて外構を自動配置するような機能があってほしい
ALTAを実際に使用した感想を見てみると、操作がとても簡単で建築知識のない初心者でも利用できて便利だという声がありました。
中にはさらに機能を追加してほしいという声もありますが、ALTAは随時更新されているため、問い合わせれば対応してくれる可能性もあるでしょう。
結論:ALTAの総合評価は★★★★☆
ALTAの口コミ評判内容から、3DやVRを活用したプラン提案を簡単に行えることは、ユーザーにとって他社にはない魅力です。
ALTAはシステム導入後のサポートにも力を入れているため、ALTAはおすすめの住宅営業支援システムといえるでしょう。

まとめ
ALTAは、大変な3Dパースも簡単に作ることができる住宅営業支援ツールです。
提案プランやプレゼン、積算、見積もり、設計、伏図まで、様々な業務に対応しており、建築知識のない初心者でも簡単に操作できるのが特徴です。
今まで時間のかかっていたプランニングも、お客様の意見をその場で反映させながら進めることができます。
3Dパースを利用することで、お客様の理想を画面上で形にすることができるALTAは、営業の方にとってとても重要なシステムです。
ただし、顧客管理や入出金管理を行うとなると、機能不足も否めない点があります。