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V2Hのデメリットを上回る7つのメリット!効果を最大化するコツ

V2Hシステムは新たな電力確保、節電・災害対策として注目されていますが、当然デメリットもあります。

デメリットの方が目について施主がV2H導入を決断できない、うまくメリットを説明できないと悩んでいる工務店の営業担当者もいるでしょう。

この記事では、V2Hのデメリットとメリットを解説し、V2H機器の選び方にも触れています。

この記事はこのような方におすすめです
  • V2Hのデメリットを施主に聞かれたが説明できなかった
  • V2Hのデメリットとメリットを比較し、施主にうまく導入を勧めたい
  • V2H機器の選び方のポイントを知りたい

V2Hはデメリット以上にメリットがある

V2Hはデメリット以上にメリットがある

V2Hシステムはコストが高いことや設置スペース、電気自動車のバッテリーを劣化させてしまうリスクなどデメリットも挙げられています。

しかし、V2Hにはデメリットを補ってあまりあるメリットがあることも事実です。

V2Hシステムを利用すれば、災害時の停電対策が可能となります。

地震や台風などの天災が多い日本に住んでいる限り、自然災害による被害は他人事ではありません。

また、V2Hシステムの使い方によって電気代の節約もできるため、コスト面をカバーできる可能性もあります。

詳細は後述しますが、結論としてはV2Hシステムはデメリット以上にメリットがあります。

V2Hシステム自体の概要や利用メリット、費用面について知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

V2Hは費用対効果が低い?デメリット3つ

V2Hは費用対効果が低い?デメリット3つ

V2Hは初期費用に対しての費用対効果が低いといわれていますが、事実でしょうか?

ここからはV2Hシステムのデメリットを3つ紹介します。

V2Hは費用対効果が低い?デメリット3つ
  • 導入費用の高さ
  • 設置スペース
  • 電気自動車のバッテリー劣化

施主に対してV2Hシステムを勧めるときに、ただメリットだけを並べ立てては相手の信頼を勝ち取れません。

V2Hシステムのデメリットも理解したうえで、改善策まで説明できるようにしておきましょう。

導入費用の高さ

V2Hシステム最大のデメリットは、導入費用が高額なことです。

V2Hシステムの導入にはV2H機器の購入費用に加え、設置工事費用や電気自動車の購入代金が必要となります。

V2Hシステム本体の価格相場はメーカーによって異なりますが、50〜150万円と安い費用ではありません。

また設置費用は20〜30万円程度、電気自動車は200万円の価格帯であるため、すべて購入した場合は400万円以上の費用がかかります。

ただし、V2Hシステムや電気自動車の購入には補助金が利用できます。

補助金利用によって施主の負担を抑えられるため、後述する補助金利用についても読んでおきましょう。

V2Hシステムの導入費用相場について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

設置スペース

V2Hシステムの導入には、ある程度の設置スペースが必要となります。

電気自動車の設置場所と合わせて検討しなければなりません。

そのため、狭小住宅の場合は設置自体が困難なケースもあるでしょう。

また水捌けの悪い場所に設置する場合は、コンクリートなどで土台を作って設置する必要があるなど、設置環境の整備が必要なケースもあります。

V2Hの設置場所は電気自動車の台数などによっても変わるため、おすすめの設置場所を把握しておきましょう。

V2H機器のおすすめの設置場所については、以下の記事で紹介しています。

電気自動車のバッテリー劣化

V2Hシステムを利用すると、電気自動車の充放電サイクルが通常利用よりも増えるため、バッテリーが早く劣化するリスクがあります。

電気自動車の蓄電池は高額なため、万が一劣化により充電できるエネルギー量が下がった場合は交換が必要です。

ただし、電気自動車メーカー側で蓄電池の容量保証をつけている場合が多く、万が一過度の劣化が見られた場合は無償での交換や修理が可能です。

V2Hは優秀!メリット7つ

V2Hは優秀!メリット7つ

V2Hシステムはデメリットを補えるメリットがあると冒頭で解説しました。

V2Hは優秀!メリット7つ
  • 停電対策が可能
  • 電気代の節約
  • 電気自動車への急速充電
  • 電気の持ち運びが可能
  • 太陽光システムの有効活用
  • 補助金利用でコストの抑制が可能
  • 初期費用の元が取れる可能性

V2Hシステムを導入するメリットは以上の7つです。

先述したデメリットとあわせて、メリットについても説明できるようにしておきましょう。

停電対策が可能

V2Hシステムを使った停電対策が注目されています。

電気自動車とV2Hシステムを利用すれば、停電中でも電気自動車の蓄電池に貯めてある電力を家庭へ給電できるためです。

電気自動車の蓄電容量にもよりますが、フル充電の状態で1〜4日ほどの家庭用電力を賄えるという結果も報告されています。

地震や台風によって停電した際に、自宅で家電を利用できる点はV2Hの大きな強みです。

V2Hシステムによる停電対策については、以下の記事をご覧ください。

電気代の節約

V2Hシステムの利用により、電気代を節約できる可能性があります。

電気自動車を無料の給電スポットで充電して家庭へ給電すれば、電力会社からエネルギーを買う必要がないためです。

また、太陽光システムを利用している場合は太陽光パネルで発電した電力を電気自動車に充電しておき、夜間は電気自動車から家庭へ給電できます。

V2Hシステムの導入によって電力会社からのエネルギー購入量自体を減らせるため、電気代を大きく削減できる可能性があるでしょう。

電気自動車への急速充電

V2Hシステムを設置しておけば、電気自動車を急速充電できます。

一般的な充電ポートは出力が3kWのため、20kWのバッテリー容量がある電気自動車をフル充電するためには約7時間必要です。

急速充電ポートは最大6kWの出力が可能であり、充電に必要な時間は3.4時間です。

V2Hシステムを導入しておけば自宅で電気自動車を急速充電できるため、家にいる間にスピーディに充電を完了させられます。

電気の持ち運びが可能

V2Hシステムと電気自動車の組み合わせで、電気の運搬が可能となります。

給電スポットで充電した電力を家庭へ持ち帰ったり、反対に自宅で電気自動車を充電して屋外で電力を利用できます。

一般的な蓄電池は設置型がメインで持ち運びができませんが、電気自動車とV2Hの組み合わせなら可動式の蓄電池として電力を自由に運搬可能です。

太陽光システムの有効活用

V2Hシステムと電気自動車、太陽光発電システムとの併用でさらに電力を有効活用できます。

日中は太陽光発電システムで発電した電力で家電を動かし、余剰分を電気自動車へ蓄電することも可能です。

蓄電池を設置する方法もありますが、一般的な蓄電池は10kWhと容量が小さめなため、十分な電力を蓄電できない可能性があります。

その点電気自動車のバッテリーは20kw以上と大容量の製品が多いため、無駄なく電力をためておけます。

V2Hシステムと太陽光システムの併用メリットについては、以下の記事をご覧ください。

補助金利用でコストの抑制が可能

V2Hシステムのデメリットとして初期費用の高さが挙げられますが、補助金を利用すれば施主の負担を抑えられます。

V2H導入に利用できる補助金
  • クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金
  • クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
  • 地方自治体の補助金

V2Hシステム機器の購入・設置工事の費用負担を抑える補助金、電気自動車の購入費用の一部負担をしてもらえる補助金を利用できます。

また、地方自治体でも独自のV2Hシステム導入補助金、電気自動車の購入に対しての補助金が用意されているため、ある程度費用負担を抑制可能です。

V2Hシステムの導入費用に対しての補助金については、以下の記事をご覧ください。

初期費用の元が取れる可能性

V2Hシステムは費用対効果が悪いといわれますが、元が取れる可能性もあります。

電気自動車を蓄電池代わりに利用すれば、月額1万円以上電気代の削減も可能です。

補助金を利用すればV2H機器の購入や工事費用負担は100万円以下、電気自動車も車種によっては半額程度で購入可能となるため、長期的に見れば節約効果の方が大きくなる可能性はあるでしょう。

V2H機器の選び方

V2H機器の選び方

V2Hシステムにはメリットが非常に多いのですが、機器の選び方が難しく導入のハードルとなっています。

V2H機器を選ぶ際は、以下のポイントを見て選ぶよう施主に伝えましょう。

V2H機器の選び方のポイント
  • V2H機器の価格
  • V2H機器のサイズ
  • 停電時における電力供給の種類
  • メーカー保証期間・内容 
  • 系統連系か非系統連系か
  • 操作パネル
  • 太陽光との連携可否

価格やサイズはもちろん、停電時に家中の家電へ電力を給電できる全負荷型、または給電する家電を限定できる特定負荷型かなど、使い勝手や導入目的に応じて選びましょう。

また、V2Hと電力会社からの電力を同時に利用できる系統連系、どちらか片方しか利用できない日系統連系なども重要なポイントです。

そのほか太陽光システムをすでに導入している場合は、太陽光パネルとの連携可否なども確認して購入するように伝えてください。

V2H機器の選び方についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしましょう。

まとめ

V2H機器はコストや設置スペース、バッテリー劣化への懸念がデメリットです。

しかし、コストについては補助金利用ができますし、設置スペースも機器自体の大きさや工事方法によって、狭小地でも設置できる可能性があります。

また、電気自動車のバッテリー劣化についてもメーカー保証を利用すれば、極端な劣化でも無償で修理が交換が可能です。

V2H機器は停電対策や節電に役立つ、電力運搬が可能などのメリットも多い電力活用方法です。

記事で紹介したV2Hのデメリットとメリットを比較し、施主に対してV2Hシステムの魅力を伝えてください。

V2H機器の導入費用が補助金を利用しても高く、なかなか施主に勧めづらいと悩んでいる方は、太陽光リースがおすすめです。

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