Tesla(テスラ)は近未来の車といわれる前衛的なデザイン、最先端技術を搭載した電気自動車です。
環境意識の高いテスラ社の車であるため、V2Hと連携できると考えている施主が多いですが、実は連携ができません。
この記事ではテスラの特徴とV2Hへの対応、テスラ独自の外部給電機能「Power Share」の解説、テスラでV2Hに近い電力活用法を紹介しています。
目次
近未来の車「Tesla(テスラ)」の特徴
Tesla(テスラ)社が開発した電気自動車「Tesla(テスラ)」の特徴を紹介します。
長時間走行が可能な電気自動車
一般的に電気自動車は航続距離が短いといわれていますが、Teslaの航続距離は最高位モデルの『Model S』で634kmです。
日本の地図でいえば、東京都から青森県や広島県あたりまでの距離と同等を一回のフル充電で走り切ることができます。
近未来的でスタイリッシュなデザイン
テスラの魅力は、近未来的でスタイリッシュなデザインです。
流線型の車体に最新設備を搭載したインテリアはまさに、子供の頃に想像した未来の自動車そのもの。
特に「ファルコン・ウィング・ドア」と呼ばれるテスラ独自のドアデザインが目を引きます。
ファルコンウィングドア pic.twitter.com/EjgmlruwoZ
— かのん (@kanonkanon1999) June 5, 2024
30センチの隙間があればドアの開閉が可能であり、狭い駐車場にも停めやすいなど、機能性にも優れています。
スーパーカーに匹敵する加速力
テスラは圧倒的な加速力を誇り、0から100kmまでの加速にかかる時間はなんと3.1秒。
これはスーパーカーに匹敵する加速力です。
スピード感のあるドライブを楽しみたい方にとっては、気持ちの良い走りを実現した電気自動車です。
自動運転が可能
テスラはオートパイロット(運転支援機能)機能を搭載しており、安全な運転をサポートします。
車の周辺に取り付けられた8台のカメラとビジョン処理で、最長250m先までを視認し、同車線内でハンドル操作や加速、ブレーキ操作を自動で実施します。
また、遅い車の後ろについてしまった場合は車線変更を提案したり、複雑な道をスムーズに走れるようにするなど、運転手の負担を軽減する機能が実装されているのが特徴です。
ソフトウェアアップデートで機能向上
テスラはソフトウェアのアップデートにより、機能が向上します。
一般的な車に最先端技術が搭載された場合、我々は車を買い替えなければその技術の恩恵を受けられませんでした。
しかし、テスラはiPhoneと同じようにソフトウェアを自動でアップデートし、最先端のソフトウェアに組み込まれた技術を利用できます。
テスラのサイバートラックには、「Power Share(外部給電機能)」が搭載されています。
Power Shareとは外部給電機能のことで、仕組みは日本のV2HやV2Lとほぼ同じです。
今後テスラ社が全車種にPower Shareを導入すれば、日本独自のシステムであるV2Hと連携できる可能性があるでしょう。
Tesla(テスラ)の電気自動車は現在V2Hに非対応
テスラの電気自動車は2024年6月時点では、V2Hに対応していません。
今後対応する見込みがあるのかを解説します。
V2Hに対応している海外製電気自動車は少数
そもそもV2Hは日本独自の外部給電システムであり、海外ではメジャーではありません。
海外は日本のように地震が頻繁に起きるリスクがなく、災害への意識が日本ほど高くないためです。
そのため、停電対策への必要性を感じている人が少なく、V2Hのような仕組みが普及しにくいです。
上記の理由から海外では日本のようにV2Hの需要が高まらず、海外の車のほとんどがV2Hに対応していません。
テスラだけでなく、以下の車種以外の外国産の電気自動車はV2Hに非対応です。
- Hyundai「KONA」
- BYDの「e6など
- メルセデスベンツの「EQS」「EQE」など
将来的にV2Hに対応する可能性あり
テスラが将来V2hに対応する可能性は非常に高いといえます。
CEOであるイーロン・マスクは日本の大ファンであり、日本の最先端技術を評価している一人です。
そのためV2Hの仕組みについても興味を持っており、連携を考える可能性は高いと思われます。
また、テスラ社は持続可能エネルギーの利用をモットーに電気自動車を活用しているため、V2Hのように電力を有効活用できる仕組みについての理解が深い会社です。
アメリカでは再生可能エネルギーへの取り組みが進んでいるため、環境負荷の軽減という目的でV2Hが導入される可能性は高いでしょう。
V2Hと似た仕組みの「Power Share」について解説します。
Power Shareは機能名どおり電力を家庭や他の電気自動車とシェアできる機能です。
Tesla社のホームページによると、停電時に3日程度の電力を電気自動車から給電できると書かれています。(【参考】Tesla社ホームページ)
また、バッテリーがなくなった他の電気自動車への給電が可能など、汎用性が高く電力を無駄にせず様々な対象と分け合える仕組みです。
外国産の電気自動車でV2Hを導入する方法
外国産の電気自動車でV2Hを導入する方法を紹介します。
現時点でテスラはV2Hに対応していないため、テスラ車を利用している方向けの代替案も紹介します。
V2Hに対応した外国産電気自動車を購入
外国産の電気自動車でV2Hに対応しているのは、以下の車種です。
メーカー | 車種 |
---|---|
Hyundai | KONA |
BYD | e6 ATTO 3 DOLPHIN DOLPHIN Long Range J6 K8 |
メルセデスベンツ | EQS EQS SUV EQE EQE SUV S 580 e 4MATIC long |
施主が外国車を購入してV2Hを使いたいと思っている場合は、上記メーカーのV2H対応車を教えると良いでしょう。
また、V2Hを優先するなら国産の電気自動車のほうが無難です。
もちろん施主の好みもあるため、提案程度に伝えておくと良いでしょう。
V2Hに対応している国産車の情報は以下の記事をご覧ください。
Tesla(テスラ)車と蓄電池を併用
施主がどうしてもテスラを使いたい場合は、V2Hではなく太陽光発電と蓄電池を併用すると良いでしょう。
太陽光で発電したエネルギーを蓄電池へ貯めておき、停電時に活用したり、夜間に電気自動車の充電に使えます。
V2Hのように電気自動車からの給電はできませんが、電力の活用や停電対策ができます。
ただし、テスラの蓄電池「パワーウォール」は補助金の対象外となるため、補助金を利用したい場合は、国産の蓄電池を使いましょう。
その場合の太陽光発電システムは、初期費用は無料で導入できるリース型がおすすめです。
蓄電池や太陽光発電についての補助金情報、太陽光リースの概要についてはそれぞれ以下の記事で紹介しています。
まとめ
テスラは最先端のデザインと技術を活用した電気自動車で、憧れる施主も多いでしょう。
しかし、日本独自の技術であるV2Hとの連携には対応していないため、施主がV2Hと併用したいと考えている場合は、別のメーカーの電気自動車をおすすめする必要があります。
テスラを使った電力活用を施主が検討している場合は、太陽光リースと蓄電池との併用がおすすめです。
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