チラシの配布は、テレビやラジオでの広告が一般的になっても使われてきた王道集客方法です。
チラシの配布は、特定の狭いエリアの見込み客にアプローチする際に有効な方法です。
そのため特定のエリアの集客をおこないたいと考えている工務店経営者の中には、チラシでの集客方法を検討している方もいるでしょう。
本記事を読むと、チラシに関する料金や配布方法についての悩みを解決できます。
目次
チラシ作成の料金
チラシ作成の料金について以下の2つを解説します。
料金の相場
チラシを作成するための料金の相場は、デザインの複雑さや作成枚数によって変動します。
また同じ条件でも依頼する会社によって、料金が大きく変動する可能性があるため、作成費用を抑えたいならば相見積もりは必須です。
作成枚数にもよりますがシンプルなデザインであれば、5,000円〜10,000円が相場です。
ただ複雑なデザイン性の高いチラシや有名デザイナーに依頼する場合は、数十万円以上の費用がかかるケースもあります。
料金の内訳
チラシ作成の料金は、主に以下の3つで構成されています。
- デザイン料
- 印刷料
- 素材費
多くのチラシではデザイン料の割合が最も多いです。
印刷の必要良くするために高価なインクや紙を使用すれば、印刷料と素材費も増えます。
また先述したように、1度に作成する枚数が増えるほど、1枚あたりの単価は下がる傾向にあります。
なぜなら、枚数が増えれば印刷料と素材費の比率が多くなり、デザイン料の比率が相対的に少なくなるためです。
チラシの配布方法による料金相場
チラシの配布一つによっても、方法によって料金相場は異なります。
ここでは、下記3つの一般的な配布方法の料金相場について解説します。
チラシポスティング
チラシポスティングとは、その名の通りチラシをターゲットの住宅のポストに投函する方法です。
ポスティングではチラシ以外にも、飲食店のメニュー表や水道工事業者のマグネット、広報誌なども投函されます。
ポスティングには「ローラー配布」と「セグメント配布」の2つの方法があります。
ローラー配布とは、指定したエリアのポストへ全て配布する方法です。
ポスティング業者がターゲットの判別をする手間がかからないため、1枚あたりの単価が安くなります。
セグメント配布とは、エリア内でも対象を絞って配布する方法です。
例えば、大阪市淀川区の戸建てに限定して配布する、マンションに限定して配布するといった方法です。
セグメント配布はポスティング業者にターゲットを判別する手間がかかるため、1枚あたりの配布単価は高くなります。
それぞれの1枚あたりの配布単価は、下記の通りです。
- ローラー配布:1枚あたり3円〜6円
- セグメント配布:1枚あたり5円〜10円
ただし上記の料金は配布枚数や配布エリアなどによって異なります。
詳しく知りたい方は、ポスティング業者へお問い合わせください。
折込チラシ
折り込みチラシと聞くと、新聞の中にあるチラシを思い浮かべる方が多いでしょう。
振込チラシは、新聞と一緒に届けられるため、ターゲットの目に触れやすいという特徴があります。
特に新聞を毎月購読している層が多い40代から60代の訴求に有効です。
例えば、バリアフリーのためのリフォーム、子供が独立して手広くなった住宅から、夫婦二人で住むための住居への買い替えといった訴求内容が考えられるでしょう。
折込チラシの料金相場は、配布エリアとチラシの大きさによって異なります。
マストチラシcomによると、振込チラシの料金相場はB4とA4であれば1枚あたり3円前後、B3であれば5円前後です。
宅配DM
宅配DMは、ダイレクトメール・郵送物を送るための方法です。
日本郵便やヤマト運輸が対応しています。
これまで解説してきたチラシポスティングや振込チラシとは異なり、配布先の氏名や住所がわかっていないと使用できない方法です。
一方で展示会や相談会などで、氏名や住所を入手していれば、最も成功率の高い配布方法と言えるでしょう。
宅配DMの料金相場は依頼する業者によりますが、1通あたり70円〜90円です。
工務店がチラシを無料で作成する方法
読者の中には、成功するかわからないチラシの作成に費用は割けないと考える方もいるでしょう
そのような方は、無料のチラシテンプレートの活用がおすすめです。
例えば、エニワン株式会社が提供しているがテンプレートは、指定された箇所の文字や画像を変更するだけで、簡単に見栄えのいいチラシが作成できます。
必要なソフトはPowerPointのため、すでにPowerPointがインストールされているのであれば、新しくソフトをインストールする必要はありません。
気になる方は下記のリンクから無料テンプレートをダウンロードしてください。
工務店がチラシで効率的に集客する方法
工務店がチラシで効率的に集客するための方法は以下の3つです。
同じエリアに数回チラシを配布する
1つ目の方法は、同じエリアに複数回チラシを配布することです。
何度もチラシを配布すれば、見込み客の目にチラシが留まりやすくなり、自社の認知度を高めやすくなります。
大企業がテレビやラジオで何度も同じCMを流す理由は、顧客の認知度を高めるためです。
そのためターゲットにしたエリアが明確なのであれば、チラシの配布は1回で終わらず、最低でも3回はおこなう計画を立てましょう。
配布頻度を上げる
2つ目の方法は、チラシの配布頻度を上げることです。
頻繁に見込み客の目にチラシが触れることで、自社の存在を強く印象付けられる可能性が高まります。
先ほど配布回数を増やすと認知度を上げられると解説しました。
これも間違ってはいません。
しかし一度配布してから次の配布するまでの期間が空きすぎると、そもそも見込み客から覚えられておらず、複数回配布しても認知度を高める効果は得られにくくなります。
極端な例ですが、チラシを配布する頻度が1年に1回であれば、以前に受け取ったチラシの内容を覚えている方はほとんどいないでしょう。
一方で配布頻度を1週間に1回へと上げれば、チラシの内容を覚えている方が多くなり「〇〇が得意な工務店だったな」と、自社の存在を印象付けやすいです。
チラシを複数回配布しても効果が感じられないと悩んでいる方は、チラシの配布頻度を増やすことも検討してください。
Webと組み合わせる
3つ目の方法は、Webと組み合わせることです。
チラシは一目で伝えたい情報を記載できることがメリットです。
一方でスペースが限られており、全ての情報を記載できないというデメリットもあります。
チラシのデメリットを解決する方法が、Webとの組み合わせです。
例えばチラシの最後にQRコードを記載し、ホームページや運用しているTwitterやInstagramといったSNSへ誘導するのが、王道と言えます。
ただしチラシとWebを組み合わせる場合は、はじめに誘導先のホームページはSNSの内容を充実させてください。
コンテンツがあまり充実していないと、チラシから誘導できたとしても、見込み客は内容ほとんど確認せずに離脱してしまうためです。
特にホームページがダサいと「この工務店に工事を依頼すると、格好悪い家ができるのではないか」と思われるデメリットがあります。
チラシとWebの組み合わせは王道な方法です。
しかし準備を怠ると、見込み客からの印象が悪くなる可能性があるため、事前準備を万端にしてから実施してください。
建設会社におすすめの集客方法は、以下の記事で解説しているため、新たな集客方法を考えている方は参考にしてください。
まとめ
本記事では、チラシ作成の料金や配布方法による料金相場、工務店がチラシで効率的に集客する方法について解説しました。
チラシの作成料金はデザイン料・印刷料・素材費が大きな割合を占めます。
シンプルなデザインであれば、作成枚数にもよりますが5,000円前後で依頼できる場合が多いです。
しかし効果が出るかわからないチラシに費用はかけたくない、無料でチラシを作成したいという方もいるでしょう。
そのような方は、無料のチラシテンプレートを活用するのがおすすめです。