Walk in home(ウォークインホーム)は、ハウスメーカーや工務店が顧客へのプレゼン用の3次元CADソフトです。
株式会社DTSが開発したソフトで、複数の販売代理店がカスタマイズし、住宅販売会社などへ提供しているようです。
リアルタイムな映像が提供でき、まるで家の中に実際に入っているような体験が可能です。
今回は、「Walk in home」の機能や料金、口コミ詳しく解説します。
目次
Walk in home(ウォークインホーム)とは?
「Walk in home(ウォークインホーム)」とは、住宅設計やプレゼン用の支援ツールです。
3次元CADによるソフトで、住宅の外観や内観を立体的に表現でき、顧客へのプレゼンがスムーズに行えます。
また、アイテムを平面に配置するだけで立体パースができる、簡単な操作性も魅力です。
会社概要
株式会社DTSは、システムインテグレーションサービスを中心に、情報システム関係の事業を幅広く展開している会社です。
金融・通信向けの分野に強みを持っています。
社名 | 株式会社DTS |
所在地 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-23-1エンパイヤビル |
連絡先 | 03-3948-5488(代表) |
設立 | 1972年8月25日 |
代表取締役 | 社長:北村 友朗 |
資本金 | 6,113百万円(2021年3月末) |
株式 | 東京証券取引所 第一部 |
事業内容 | ・ システムインテグレーションサービス ・ 情報システムの開発および保守の受託、売買ならびに賃貸借 ・コンピュータシステムおよびネットワークの導入、運営管理、保守管理 など |
Walk in home (ウォークインホーム)のサービス
初めにWalk in home のサービス内容を具体的に解説します。
設計
設計は簡単操作で行えます。
部屋・壁・建具などのアイテムをウィンドウから選び、平面に配置するだけで、立体パースが作成できます。
複雑な操作がいらず、すぐに作成できるため、お客様との商談中に相手の要望に合わせ、その場で修正し、映像として提供することが可能です。
プレゼン
ウォークスルーアニメーションによるリアルタイムな映像を提供できます。
お客様が理解しやすい、効果的なプレゼンテーションに繋げられるでしょう。
さらに、作成したパースや図面を利用して、プレゼンボードが出力できる点も大きなメリットです。
表紙や各ページのレイアウトも自由にカスタマイズできるため、非常に使いやすいでしょう。
図面出力
図面の出力も簡単な操作で自動的に作成できます。
意匠設計に用いる平面図・立面図・断面図から、構造設計に用いる基礎伏図・床伏図・天井伏図の各種伏図まで、自動的に一括作成することが可能です。
建築図面には様々な種類があり、一つ一つ作成していくと大変手間がかかりますが、本ツールを使って一括作成すれば、作業を大きく効率化できます。
そのほか主な機能
- ウォークスルー画面作成・再生機能(ドアや窓も開閉可能)
- 自動積算機能(データはCSV形式で出力可能)
- 平面図・立面図・パース図・断面図・斜め鳥瞰図・DXF出力
- 3次元DXF入出力機能/アークレンダー用ファイル出力/3DS入出力機能
- 間仕切り移動/間クズレ対応マルチグリッド機能
- 建具AI入力機能(建具種類を部屋名などから自動判定し、入力する)
- 敷地高低/傾斜地入力機能
など
Walk in home (ウォークインホーム)の特徴
Walk in homeの主な特徴は下記の5つです。
マウスで簡単操作
マウスを用いて平面図に間取りを入力すれば、高画質CGパースができあがります。
ボタン一つで俯瞰図や外観を表示したり、3D表示と視点変更の切り替えもできるため、操作は非常に簡単です。
CGパースを見ながら建具の変更などを行えるため、お客様の要望に応じて、その場で建物のイメージを作り直すことも可能です。
シミュレーション
斜線や採光、構造のシミュレーションができ、建築基準法、都市計画法などの規定を満たしているかどうかのチェックを行えます。
法的な基準を満たすことは、ハウスメーカーや工務店にとって大変重要です。
また、採光に関しては、お客様も気にするポイントであるため、プレゼンの際も役立つでしょう。
住宅・高層建築に対応
入力・表示に階数の制限がないため、高層マンションでも対応が可能です。
一戸建て・マンション、どちらを販売する場合でもプレゼンのツールとして使用できるため、汎用性が高いといえます。
他ソフトとの連携
Walk in homeはAnyONEとの連携が可能です。
特に便利な機能が、積算オプションを利用した見積作成です。
利用の際は、以下の手順で行います。
- AnyONEで計算式を作成する
- AnyONEの計算式を見積に設定する
- Walk in homeで物件の積算数量を出力する
- AnyONEに積算数量を取り込む
- 計算を実行する
- 部材を取り込む
以上の手順で、見積が完成します。
その他にも、実行予算や工程表の作成、請求・入金管理、維持管理記録など、AnyONEには様々な昨日が備わっているため、連携するメリットは大きいでしょう。
オリジナル仕様にカスタム
エニワン株式会社では、Walk in homeを使いやすくカスタマイズするサービスも提供しています。
お客様への提案をスムーズに行いたくても、CADでうまく表現できない場合や、個性的なデザインとプランで他社と差別化を図りたい場合など、自社独自にカスタマイズしたい時はあるでしょう。
自社のコンセプトに沿ったプレゼンボードを作成できるため、Walk in homeをカスタマイズしたいと考えている工務店におすすめです。
Walk in home (ウォークインホーム)の料金
Walk in homeの価格表を公開している販売会社「株式会社アンスール」のWalk in home販売料金を紹介します。
商品構成価格
株式会社アンスールが販売するWalk in homeベースソフトには「S(スタンダード)」と「P(プロフェッショナル)」の2種類があります。
営業用のプレゼンテーションとして利用する場合はSタイプ、設計から営業まで総合的な活用をする場合はPタイプが望ましいでしょう。
目的によってどちらを選択すべきかが変わりますので、よく検討して判断してください。
Sタイプで60万円という価格は、CADソフトの中ではやや高額ですが、上記で説明したプレゼンテーション用機能が完備されていることを考えると、お得な価格といえるでしょう。
導入講習価格
Walk in homeの使い方やメリットなどを社内で浸透させるためには、導入講習を行うことをおすすめします。
講習は5名まで参加でき、1日で完了する内容となっています。
システム導入を希望している方は検討してみてはいかがでしょうか。
ソフト保守
ソフト保守・サービスには「すっきりパック」「しっかりパック」の2種類があります。
毎月のコストは発生しますが、システムを安全に使いたい方におすすめです。
なお、すっきりパックの場合、バージョンアップが無料ではない点に注意が必要です。
Walk in home (ウォークインホーム)導入の流れ
Walk in home導入の流れは販売している代理店にも異なりますが、株式会社アンスールの場合は上記の5ステップです。
遠隔デモなどを用いてWalk in homeの使用感を体験できるほか、自社が抱えている問題に合ったかたちでWalk in homeを構成し、サポートプランを提案してくれます。
導入後はスムーズに運用できるでしょう。
Walk in home (ウォークインホーム)利用者の本音をチェック!
最後にWalk in homeを利用した人の声をお届けします。
Walk in home (ウォークインホーム)の口コミ
実際にWalk in homeを利用した人の口コミは見つかりませんでした。
複数の販売会社が販売しているため、導入サポートなどは会社によって差があるでしょう。
結論:Walk in homeの総合評価は★★★☆☆
Walk in homeは、工務店やリフォーム会社向けの、住宅設計やプレゼン用の支援ツールです。
簡単な操作で設計ができ、お客様に要望を受け、すぐに修正することも可能です。
リアルタイムな映像を提供できるため、お客様へプレゼンを行う際も大変便利です。。
他ソフトとの連携もできるため、見積作成を行う際なども有効活用できるでしょう。
業務の効率化を図るため、Walk in homeと連携できる工務店向けの業務効率化ソフトの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
建築現場博士がおすすめする工務店・建築業界の業務効率化ソフトはAnyONEです。
導入実績2,700社超の業界No.1基幹システムで、国交省「第一回 長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されています。
エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
大手・中堅企業様から一人親方様まで規模感を問わず、業務状況に合わせて様々な場面でご利用いただけます。