塗装工事は工期が短いケースが多く、工程表通り竣工できないと悩んでいる方は多いでしょう。
本記事は塗装工事の工程、塗装工事が工程通りに進まない理由、塗装工事の工程表を作成する方法について解説します。
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目次
塗装工事の工程
塗装工事の工程を外壁工事と屋根工事に分けて解説します。
外壁塗装
外壁塗装の工程は着工から竣工まで、主に10段階に工程を分けられます。
※目安の作業日数は、一般的な住宅の外壁塗装をおこなうケースで算出しています。
作業 | 概要 | 目安の作業日数 |
---|---|---|
ご近所への挨拶回り | ご近所へ外壁塗装のお知らせをおこないます。 外壁塗装中は、塗料の飛散・騒音によってトラブルが発生しやすいため、必ず挨拶はおこないましょう。 | 着工前におこなう |
足場組み立て | 高所の塗装をおこなう場合には足場を設置します。 併せて、塗料の試算を防ぐ飛散防止ネットも設置します。 | 1日〜2日 |
高圧洗浄 | 高圧洗浄機を用いて外壁に付着している汚れを落とします。 | 1日 |
養生 | 塗装してはいけない箇所に塗料が飛散しないようにするための作業です。 | 1日 |
下地処理 | 外壁の元の下地を補修・強化するための作業です。 | 1日 |
下塗り | 次に塗る塗料を塗りやすくするための作業です。 | 1日〜2日 |
中塗り | ハケとローラーで色付きの塗料を塗ります。 | 1日〜2日 |
上塗り | もう1度、ハケとローラーで色付きの塗料を塗ります。 | 1日〜2日 |
確認と 引き渡し | 仕上がりを確認し、問題がなければ施主様へ引き渡します。 引き渡し前に施主様と一緒に確認するのが望ましいです。 | 1日 |
足場解体 | 足場を解体し撤収します。 | 1日 |
施工条件によりますが、一般的な住宅であれば施工日数はおよそ2週間です。
屋根塗装
屋根塗装の工程は着工から竣工まで、主に9段階に工程を分けられます。
※目安の作業日数は、一般的な住宅の屋根塗装をおこなうケースで算出しています。
作業 | 概要 | 目安の作業日数 |
---|---|---|
ご近所への挨拶回り | ご近所へ外壁塗装のお知らせをおこないます。 外壁塗装中は、塗料の飛散・騒音によってトラブルが発生しやすいため、必ず挨拶はおこないましょう。 | 着工前におこなう |
足場組み立て | 高所での作業になるため、必ず足場は設置しましょう。 併せて、塗料の試算を防ぐ飛散防止ネットも設置します。 | 1日〜2日 |
高圧洗浄 | 高圧洗浄機を用いて屋根に付着している汚れを落とします。 | 1日 |
養生 | 塗装してはいけない箇所に塗料が飛散しないようにするための作業です。 | 1日 |
下地処理 | 屋根の元の下地を補修・強化するための作業です。 | 1日 |
下塗り | 次に塗る塗料を塗りやすくするための作業です。 | 1日〜2日 |
中塗り | ハケとローラーで色付きの塗料を塗ります。 | 1日〜2日 |
上塗り | もう1度、ハケとローラーで色付きの塗料を塗ります。 | 1日〜2日 |
確認と引き渡し | 仕上がりを確認し、問題がなければ施主様へ引き渡します。 引き渡し前に施主様と一緒に確認するのが望ましいです。 | 1日 |
足場解体 | 足場を解体し撤収します。 | 1日 |
屋根塗装も外壁塗装と同様に、一般的な住宅であれば作業日数はおよそ2週間です。
塗装工事が工程表通りにできない理由
塗装工事が工程通りに終わらないと悩む施工管理者もいるでしょう。
塗装工事が工程通りに進まない理由は、以下の3つです。
天候の影響
天候は、塗装作業の工程に大きな影響を与えます。
強風の日は、安全管理の上で作業をおこなうことができません。
塗装作業は高所での作業が多く、風の強い日に高所で作業すると落下する危険性が高まります。
さらに風が強いと、下地と塗料との間にチリやホコリが侵入しやすくなるため、仕上がりに問題が起きやすくなります。
また雨の日に塗装作業をおこなうと、下地と塗料が密着しなくなり、しっかりとした防水効果が得られません。
高湿度
高湿度に塗装作業をおこなうと、塗料が乾きにくくなり、なかなか次の工程に移れず工事が遅れやすいです。
特に台風シーズンや梅雨の時期は湿度が高くなる傾向があり、雨と合わせて工事を遅らせる原因となりやすいです。
台風シーズンや梅雨の時期に工事を実施する場合は、天候と湿度の影響を加味して、通常よりも工期を長めに設定するようにしましょう。
関係者との連絡ミス
工事関係者との連絡ミスも、工事を遅らせる原因となります。
連絡ミスより以下のようなことが起こると、工事の遅れを取り戻すことは難しいです。
- 職人さんが現場に来ない
- 材料が届かない
- 塗料の色が間違っていた
前出の通り、塗装工事はおよそ2週間程度と工期が短いため、トラブルが起きると遅れた工程を元に戻すことが難しいです。
そのため工事関係者への連絡、図面の確認は必ず実施し、連絡ミスが起こらないようにしましょう。
塗装工事の工程表を作成する方法
塗装工事の工程表を作成する方法は下記の3つです。
業務効率化システム
建設業に特化した業務効率化システムを活用すると、ITが苦手な方でも簡単に工程表の作成ができます。
業務効率化システムとは、ITやデジタルを活用して人力でおこなっていた業務を効率化できるシステムです。
多くの業務効率化システムは、月々の利用料がかかることが多いです。
特に工務店向けの業務効率化システム『AnyONE』は、マウス1つで簡単に工程表が作成できます。
また日程変更が生じた場合は、影響の出る工事を選択して一括で施工日を移動させることが可能です。
さらに作成した工程表は、ネット上で工事関係者と共有ができます。
そのため工事関係者は常に最新の工程表を閲覧できるため、連絡ミスによる工事の遅延が起こりにくいです。
加えてスマートフォンを活用して、チャットで工事関係者と連絡ができるため、意思疎通がスムーズにできます。
AnyONEに興味がある方や一度話を聞いてみたいという方は、下記のリンクから資料請求やデモ依頼をおこなってください。
エクセル
エクセルで工程表を作成している会社も多いでしょう。
エクセルは導入コストや月々の利用料がかからないため、費用の負担がないことがメリットです。
また使い慣れている方が多いため、使い方の研修も必要ありません。
関数やマクロを活用すると、効率的に工程表の作成ができます。
しかし社内にエクセルについて詳しい方がいないと、効率的な工程表の作成は難しいです。
また1人の社員にエクセル業務を任せていると、その社員が休職・退職した場合、業務が滞ってしまう可能性もあります。
そのためエクセルを活用する場合は、業務の属人化を防ぎ、誰でもエクセル業務をおこなえる状態にしておくべきでしょう。
ただ、教育に時間と費用をかけている余裕はないと考える方もいるでしょう。
そのような方は、エクセルの無料テンプレートを活用するのがおすすめです。
テンプレートを活用すれば誰でも、効率的にエクセルで工程表の作成が可能です。
気になる方は下記のリンクからダウンロードしてください。
手書き
塗装工事は工程が短いため、手書きで作成しているという方もいるでしょう。
手書きは紙とペンやホワイトボードがあればすぐに作成できるため、ほとんど費用がかからないことがメリットです。
また直感的に工程表の作成がおこなえるため、ITツールの知識やスキルが求められません。
ただ手書きは、工程の変更が発生すると修正に非常に手間がかかります。
また工事関係者への通知にも手間がかかり、FAXやメールでないと工程表を共有できません。
まとめ
本記事は塗装工事の工程、塗装工事が工程通りに進まない理由、塗装工事の工程表を作成する方法について解説しました。
塗装工事が工程通りに進まない理由は下記の3つです。
- 天候の影響
- 高湿度
- 関係者との連絡ミス
塗装工事は天候の影響や高湿度によって、工事が工程通りに進まない可能性があります。
そのためギリギリの工程を施主様に伝えるのではなく、2・3日余裕を持った工程を伝えるようにしましょう。
また工事関係者との連絡ミスは、業務効率化システムへの導入によって防げる可能性があります。
業務効率化システムによってネット上で最新の工程表の共有、チャットでの連絡がおこなえるため連絡ミスが発生しにくいです。
ただ「どのような業務効率化システムを選べばいいかわからない」と、悩む方もいるでしょう。
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エクセルのような操作感で、レイアウトもマウスで変更できるため、ITが苦手な方でも簡単にお使いいただけます。
また、システムの導入後も徹底的なサポートを受けられるため、安心して運用できるでしょう。
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