展示会へ来場してくれた方、商談をしてくれたお客様に対して、サンキューメールを送ってはいるでしょうか。
サンキューメールは、お客様に対して感謝を伝えるためのメッセージです。
サンキューメールを活用すると、顧客との接触回数を増やせ、リピート率のアップや成約率のアップにつながります。
この記事では、サンキューメールの基本情報や記載するべき内容について解説します。
「住宅営業でなかなか成果が出ない」と、悩んでいる営業担当者は参考にしてください。
目次
住宅営業におけるサンキューメールとは
サンキューメールとはサンクスメールとも呼ばれ、契約してくれた顧客や展示会に来場してくれた顧客に対して感謝を伝えるためのメッセージです。
サンキューメールは、顧客にメッセージを伝え、関係性を深めるために使われます。
メールとありますが感謝を伝えることが重要なため、形式は特に指定されていません。
ただ「気持ちがより伝わりやすい」との理由で、はがきを使うケースが多いです。
まずは住宅営業におけるサンキューメールについて理解するため、以下の3つについて解説します。
サンキューメールの目的
サンキューメールの目的は、メールを通して感謝を伝え顧客との接触回数を増やし、1人の営業担当者として認識してもらうことです。
住宅を検討している段階の顧客は、自社以外にも複数の営業担当者とコンタクトを取っているケースが多いです。
多くの営業担当者の中から、1人の営業担当者として認識されるためには、顧客の印象に残るようなアクションを起こす必要があります。
サンキューメールは、展示会の来場後や商談後すぐに送ることによって、顧客の印象に残りやすくなり、営業担当者として顔を覚えてもらえる確率が高くなります。
追客メールとの違い
サンキューメールと似た言葉に「追客(ついきゃく)メール」があります。
追客メールも顧客と長期で接点を持つために使われるため、どのような違いがあるのか疑問に思う方も多いでしょう。
追客メールでは、顧客に感謝を伝える以外にも以下のような内容も送ります。
イメージとしては追客メールの中にサンキューメールがあるイメージです。
顧客に対してお礼を述べることが主であれば「サンキューメール」を、有用な情報を送るのであれば「追客メール」といった使い方がされます。
サンキューメール5つのメリット
サンキューメールを活用するメリットは以下の5つです。
開封率が高くなりやすい
サンキューメールは、開封率が高くなりやすいと言われています。
送付タイミングが展示会の来場直後や面談後すぐになるだけでなく、顧客が求めている土地の情報や資料を送るため、開封率が高くなります。
セールスに寄せた内容のメールは、顧客から反感を生む可能性が高いです。
しかしサンキューメールは顧客の求めている情報を送るため、反感が生まれにくいメリットもあります。
顧客から評価を受けやすい
サンキューメール内にアンケートページのURLを挿入すると、顧客から評価を得やすくなります。
顧客からの声を集められると、サービスや営業活動の改善に役立てられることがメリットです。
また可能であればGoogleマップの口コミの記載もお願いできると、さらに効果的です。
サービスの改善がおこないやすい
顧客からの声が集められると、サービスの改善にもつなげやすくなります。
顧客の声の中には良い点だけでなく、苦言を呈するものもあるでしょう。
自社サービスの決定を指摘してくれる意見は、サービス改善のポイントです。
顧客の意見に真摯に向き合いサービスを改善することで、顧客との関係性を深められることもあります。
ただし顧客の意見が全て正しいわけではありません。
顧客の声をサービスに活かす際は、本当に正しい意見なのかを検討し、費用対効果も含めた上で考えてください。
次のアクションを促せる
サンキューメールに顧客に望む以下のような行動を記載すると、次のアクションを促せます。
- LINEの登録
- アンケートの回答
- セミナーへの参加
次のアクションを実践してもらえると、商談の段階が次に進むため成約率が高まります。
顧客と関係構築ができる
サンキューメールは、顧客との関係構築にも活用が可能です。
感謝の言葉だけでなく、顧客の求めている情報を好きに届けることにより顧客から「この営業担当者・会社はしっかりしている」と思われます。
また、ザイアンス効果という「接触回数の多い相手ほど好感度を持たれやすくなる」と言われる考え方があります。
サンキューメールの活用によって、接触回数を1回増やすことが可能です。
ザイアンス効果も従うと、営業1回で終わらせるよりもサンキューメールを送ることで、顧客とより深い関係構築ができるようになります。
サンキューメールの活用のポイント
サンキューメールを活用するためのポイントを以下3つ解説します。
初回訪問・契約・引き渡しのすぐ後に送付する
サンキューメールは、初回訪問・契約・引き渡し後のすぐに送付しましょう。
サンキューメールを送るタイミングが重要です。
顧客との接触から時間が空くほど、サンキューメールの効果は薄くなってしまいます。
極端な例ですが、顧客と初回の面談をしてから1週間後にサンキューメールを送っても「今更お礼のメールなんて遅いよ」と思われてしまう可能性が高いです。
サンキューメールを効果的に活用するならば、顧客と接触してからすぐに送付するようにしましょう。
手書きも選択肢に入れる
サンキューメールの効率を考えると、メールやLINEなどで送った方が効率的です。
しかしメールやLINEは手軽に送れる一方で、開封したらすぐに捨てられてしまう可能性も高まります。
そのため記載する内容によっては、手書きでサンキューメールを作成することも視野に入れてください。
サンキューメールで「感謝の言葉のみ」を記載する場合は手書きの方が望ましいです。
なぜなら手書きの方が、顧客から「私のためにわざわざ書いてくれたのか」と思われ、印象に残る可能性が高いからです。
一方で次のアクションとして、LINEのQRコードやアンケートのURLを挿入する場合は、メールやLINEでサンキューメールを送りましょう。
テンプレート感を出さない
テンプレート感を出してはいけません。
テンプレート感を出すと「誰にでも同じようなメールを送っている」と思われ、サンキューメールを送っても顧客からの印象が良くならない可能性が高いからです。
ただ内容を全てを毎回オリジナルで考えるのは大変なため、メールの構成自体は毎回同じでも構いません。
メールの中に一か所だけでも、その顧客独自の商談内容や面談時の印象を記載すると、テンプレート感が出なくなるためおすすめです。
サンキューメールに書くべき内容
サンキューメールに記載するべき内容を以下2つ解説します。
感謝の気持ち
サンキューメールのため、必ず感謝の言葉を記載しましょう。
また感謝の言葉を記載する際は、何に対しての感謝なのか具体的に示すことが重要です。
- 展示会来場してくれたことに対してのお礼
- 相談の機会を設けてくれたことに対してのお礼
- 契約が締結できたことに対してのお礼
顧客に合わせた内容
顧客ごとに合わせた内容は必ず盛り込みましょう。
先述のように顧客に合わせた内容がないと、テンプレート感が出てしまい、顧客に好印象を持たれにくいです。
このため商談の内容や商談中に出た質問に対する回答を盛り込み、顧客に合わせて内容を記載するようにしてください。
まとめ
本記事では、住宅営業におけるサンキューメールの重要性について解説しました。
サンキューメールは、契約してくれた顧客や展示会に来場してくれた顧客に対して感謝を伝えるためのメッセージです。
サンキューメールを活用すると、顧客の印象に残りやすく、商談の成功率やリピート率がアップする可能性が高まります。
住宅営業で悩んでいる方は、この記事を参考にサンキューメールの活用について考えてはいかがでしょうか。