新型コロナウイルスの流行により、わたしたちの生活は大きく変化しました。
テレワークや長引く外出自粛により、ストレスを抱えている方も多いかと思います。
以前と同じような生活に戻るにはまだ時間はかかるかもしれませんが、そのような時だからこそ前向きに、安心で快適に暮らせるよう工夫をしてみてはいかがでしょうか。
本記事では、ニューノーマル時代に求められる住まいづくりのアイディアをいくつか紹介します。
目次
ニューノーマル時代にフィットした住まいづくりとは
新型コロナウイルスの流行により、外出自粛やリモートワークが増えて在宅時間が長くなった方も多いでしょう。
コロナ禍の暮らしは、生活の基盤である住まいを見つめなおす良いきっかけとなりました。
ニューノーマル時代といわれている現代で、住まいづくりにはどのようなことが求められているのでしょうか。
- おうち時間を充実させるための空間
- 快適に仕事を行うためのスペース
- 家にウイルスを持ち込まないような設計
これからは上記のようなニューノーマル時代に適した家づくりが求められるでしょう。
郊外暮らしの人気が高まる
「ニューノーマルの時代の住まい方に対する意識調査」によると、新しい暮らし方を「してみたい」「続けたい」と答えた方のなかで、すべての世代で「郊外暮らし」が最も関心を集めていました。
■新しい暮らし方について:当該項目を“してみたい(続けたい)”と答えた回答者の率(%)
郊外暮らしがどの世代からも関心を集めた理由として、「都会の利便性や田舎の自然環境」のどちらもバランスよく生活に取り入れられるということが挙げられます。
また、利便性の高い都会と比べて、家賃が安い点も郊外暮らしのメリットです。
これからもテレワークが続くようであれば、家賃の安い郊外へ移り住み、浮いたお金を貯金などに回してみるのも良さそうですね。
おうち時間を充実させる家づくりとは
新型コロナウイルスの影響で働き方が大きく変わったいま、暮らし方を変えてみる良い機会です。
ここからは、おうち時間を充実させる2つのアイディアを紹介します。
休日は家族でベランピング
ベランピングとは「ベランダ」と豪華なキャンプを意味する「グランピング」をかけ合わせた言葉です。
自宅のベランダにテントを張ったり、ランタンなどの小物を置くだけで手軽にキャンプ気分を味わえたりするため、コロナ禍で一躍話題となりました。
auコマース&ライフの「これからキャンプを始める人のための最新意識調査」によると、ベランピングを「したことがある」人は36.8%、「したことはないが、してみたい」人は33.8%と、ベランピングに関心のある人が多くなっています。
その背景として、自宅に居ながら非日常を味えるといったことが挙げられます。
家族みんなでキャンプ飯を作ってみたり、ガーランドなどを使って飾り付けをしてみたりするなど、ちょっとした工夫でいつもとは違うおうち時間を楽しめるでしょう。
ベランピングには、ベランダや庭に十分なスペースを確保できる住まいづくりがポイントとなります。
自宅で手軽に非日常を味わえるベランピングは、コロナ禍で感じているストレスの一掃にも役立つのではないでしょうか。
リラックススペースで一人時間も大切に
個室や屋根裏部屋など、ひとりでくつろげるスペースを作ってみましょう。
家族や恋人と一緒にいる時間を大切にしたい、そう思う気持ちはとても素敵です。
しかし、おうち時間が長くなればなるほど、家庭内でストレスを感じやすくなってしまうこともあるでしょう。
家族や恋人との時間は大事にしつつ、趣味部屋やリラックススペースを設けて気持ちをリフレッシュさせることはとても大切です。
気持ちにゆとりを持たせ、家族と円満な生活を送るためにも、ひとりになれる空間はとても大切です。
テレワークにも対応できる作業スペースとは
テレワークが浸透し、自宅に仕事用のスペースを設けた人も多いのではないでしょうか。
作業スペースの設置を検討中の方へ、作業スペースをタイプ別に紹介します。
完全個室の書斎を作る(クローズ型)
テレワークの頻度が高い方は、完全個室がおすすめ。
家族の声や生活音は案外とても気になるものです。
一緒に生活している限り仕方のないことですが、なににも邪魔されずに集中したいこともあるでしょう。
完全個室であれば、ちょっとした音を気にすることなく仕事を行うことができます。
個室であったとしても音が気になる場合は、防音性の高い壁や吸音パネルを活用してみるといいでしょう。
空間を仕切る(セミ・オープン型)
家族の様子を感じながら仕事がしたいという方にはセミ・オープン型がおすすめです。
セミ・オープン型の部屋とは、三方向が壁で囲われた空間のことをいいます。
仕事に集中したい時はドアを閉めたり、ロールスクリーンで仕切ることで個室にすることが可能。
完全個室ほどの防音性はないので、仕事と家事のバランスをうまく取りたいという方にはセミ・オープン型がおすすめです。
将来的にリモートワークがなくなったとしても、趣味部屋やパントリーとして活用できる魅力的でしょう。
キッチン横など共有部を作業スペースにする(オープン型)
小さなお子さんなど、家族の様子を見ながら仕事を行いたいなら、キッチン横などに仕事スペースを作るオープン型がおすすめです。
リクルートの「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査によると、リビングでテレワークを行っている人が55%という結果が出ました。
その背景として、小さいお子さんがいる家庭だと完全個室で仕事を行うことは難しく、リビングで仕事をせざるを得ないといった理由が挙げられるでしょう。
子どもの様子を見ながらだと、仕事モードに気持ちを切り替えることが難しいこともあります。
そのようなときは食卓で仕事を行うのではなく、新しくキッチン横や共有部分に作業スペースを設けると気持ちにメリハリがつけられていいでしょう。
ウイルス対策を考えた家づくりとは
帰宅後に手洗い・うがいを行うことは基本でしたが、新型コロナウイルスの影響で、帰宅後すぐに服を着替えたり入浴するようになったという人も多いのではないでしょうか。
外からウイルスを持ち込まないという行動もニューノーマル時代の特徴です。
ここからはウイルス対策を考えた2つの家づくりを紹介します。
玄関近くに手洗い場を設置する
これまでは奥まで行かないと手洗い場がないという設計の家が多く、ウイルスを家庭内に持ち込んでしまうリスクがありました。
帰宅後すぐに手洗い・うがいができれば、リスクを少しでも抑えることができます。
安心安全な家づくりのためにも、玄関付近に手洗い場を設けてみてはいかがでしょうか。
タッチレス水栓を導入
新型コロナウイルスの流行でタッチレス水栓の需要が増えています。
タッチレス水栓のメリットは、以下の2つです。
ウイルス対策に効果的
タッチレス水栓は、蛇口に触れることなく水を流して手洗い・うがいができます。
蛇口を介してウイルスや汚れに触れるリスクを抑えられるため、ウイルス対策に有効です。
節水になる
手洗いを行うときに、石鹸がついている手で蛇口に触るのが嫌で水を出しっぱなしにしている方も多いのではないでしょうか。
タッチレス水栓はセンサーに手をかざすだけで水を止めることができるため、無駄に水を出すことがなくなり節水になります。
新型コロナウイルスの流行で手洗い・うがいを行う回数が増えたいま、節水になるタッチレス水栓は積極的に取り入れたいアイテムです。
まとめ
ニューノーマル時代に求められる住まいづくりは、おうち時間をどれだけ快適に過ごせるかが重要なポイントとなってきます。
それぞれが思い描く「快適」は異なりますが、自分が理想とする快適な空間とはどのようなものなのかイメージし、家にいる時間が一番リラックスできる、そう思えるような住まいづくりをしてみてはいかかでしょうか。