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CADに資格は必要?資格の種類と活かすことができる業種や勉強法を紹介

CADに資格は必要?資格の種類と活かすことができる業種や勉強法を紹介

CADは、「Computer Aided Design」の略で、コンピューター上で図面作成を行うためのツールです。CADによって図面の作成や修正は効率化され、図面の管理や共有も非常にスムーズに行えます。

また近年、CADオペレーターは、建設業や土木業だけでなく、作図やデザインを必要とするあらゆる業界で活躍しています。
ニーズが高まっているため、将来性のある職種であるといえるでしょう。

CADオペレーターの資格は必須ではありませんが、自分の技術や知識を資格という形で証明しておくことで、就職や転職の際にライバルたちに差をつけることができます。

本記事は下記のような方におすすめです
  • CADの資格の取得が推奨されている理由は?
  • CADの資格の種類とその概要を知りたい
  • CADの資格を活かすことができる業種は?
  • CADの資格を取得するための勉強方法を知りたい

CADの資格の取得が推奨されている理由

CAD資格の取得が推奨されている理由

CADオペレーターとして仕事をする上でCAD資格は必須ではありませんが、以下3つの理由から資格の取得が推奨されています。

CAD操作の技術を習得している証明になる

CAD資格を取得することで、CADに関する一定以上の技術や知識が公的に証明されるので、即戦力としての評価を高めることができます。

転職・就職の際に有利になる

即戦力として評価を高めることで、あなたの市場価値は上がり、転職や就職の際に有利になります。特に志望先の企業の仕事内容に対応したCAD資格であればなおさらです。

できる仕事の幅が広くなる

現在、パソコン上で設計や製図、デザインをする業種が急増しています。これまで実務経験のない業種であってもCADを通じて係ることが可能になり、できる仕事の幅が広がります。

CADの資格の種類と概要

CAD資格の種類と概要

CADの代表的な資格の種類を5つ紹介します。それぞれに特徴がありますので、目指す業界や企業に対応した資格選びをする際の参考にしてください。

CADの代表的な資格認定試験の種類と概要
  • CAD利用技術者試験
  • 建築CAD検定試験
  • オートデスク認定資格プログラム
  • CAD実務キャリア認定制度
  • CADデザインマスター認定試験

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は、CAD関連の資格の中でも、最上級の高い知名度と規模を誇ります。平成2年の設立以来、総受験者数は56万人に達しており、19万人に及ぶ合格者を世に送り出しています。

また、大きく「2次元CAD」と「3次元CAD」に分かれていることが特徴だといえます。

2次元CADはさらに「基礎」「2級」「1級」に、3次元CADは「2級」「準1級」「1級」に分かれており、準1級、1級は2級合格者のみ受験が可能となっています。
一般的には、2次元CAD利用技術者試験を合格した人が、さらに上の段階として3次元CAD利用技術者試験を受験することが多いようです。

建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は平成5年に創設され、建築業界のCADに特化した資格検定試験です。

「実践型の実技試験」が特徴で、参考図を元に実際に図面を完成させる試験を実施しています。

「准1級」「2級」「3級」「4級」の4種類の試験がありますが、4級は団体受験のみの対応となっています。合格率(2022年度)は3級で65.6%、2級は579.%となっていますが、准1級は12.5%と難易度は格段に高いです。

建築CAD検定の准1級は、受験者が少なくても難易度を下げないことで有名です。過去10年で、全員不合格が1回、1名しか合格しない年も2回ありました。

ただそれだけに、建築CAD検定の准1級の合格者への信頼度は高いものがあります。

【参考】一般社団法人 全国建築CAD連盟

オートデスク認定資格プログラム

オートデスク認定資格プログラムは、世界中のオートデスク・ユーザー20万人以上が取得している世界共通の認定資格制度です。日本では2013年から認定資格制度が開始されました。

オートデスク認定資格プログラムは以下の3種類があり、各機種の基礎知識の理解と操作技術の基本を習得していることを認定します。

オートデスク認定資格プログラムの種類
  • AutoCADユーザー(問題は30問、試験時間は50分)
  • Revit Architectureユーザー(問題は30問、試験時間は50分)
  • Fusionユーザー(問題37問、試験時間は50分)

CAD実務キャリア認定制度

CADの実務者及び教育を受けている人向けのCAD利用に関する実務的な技能を認定する試験です。合格、不合格という判定はなく、990点満点のスコア性となっていることが特徴です。

CAD実務キャリア認定制度は以下の4つの試験で構成されています

CAD実務キャリア認定制度の構成
  • TCADs(Test of CAD for Skill)
  • 3次元CADトレーサー認定試験
  • 3次元CADアドミニストレーター認定試験
  • CADアドミニストレーター認定試験

TCADsは機械と建築の2部門に分かれ、それぞれ学科と実技試験があります。TCADs以外は実技のみの在宅試験で、2種類の3次元CAD認定試験には事前課題があります。

また、各種教育機関の学生を対象にした割引制度もあります。

CADデザインマスター認定試験

CADデザインマスター認定試験は、日本デザインプランナー協会による認定試験で、在宅で受験可能です。

世界標準であるAutoCADや2次元で汎用性の高いJw_CADを用いて、建築、機械、設備、電気、土木などあらゆる業務でより正確に図面作成できる能力があるかを認定します。

約2ヶ月に1回の頻度で実施されており、受験しやすく再チャレンジも容易なことが魅力です。

ただし、アパレルから建築まで幅広い分野で応用きる技能が試される試験のため、難易度が高く、独学での合格は難しいとされています。

試験内容としては、杭伏せ図、基礎伏せ図、見上げ図、階段躯体図、平面図、平面詳細図、建築図などについての一般的な知識が問われます。

CADの資格を活かすことができる業種

CADの資格を活かすことができる業種

CADの資格を活かすことができる業種は幅広く、図面を必要とするすべての業界で活かすことができると言っても過言ではありません。それぞれの業種に対応したモデルが開発され活用されています。

ここでは代表的な以下の業種ごとに、作成されることが多い図面や使われているCADソフトについて紹介します。

CADの資格を活かすことができる主な業種
  • 建築業
  • 土木業
  • 製造業
  • その他の業種(アパレルや福祉)

建築業

建築業では、CADを以下のような図面作成に使用します。

  • 基本設計図:施主向けに初期段階で作成される間取りやデザイン図
  • 実施設計図:建築物の詳細図で見積や確認申請にも使用される図面
  • 施工図:現場施工業者向けの図面で、構造・意匠・設備に分けられる

よく使われる建築CADは、AutoCAD、Jw_cad、VectorWorks、Revitなどがあります。

中でも大手ゼネコンから設計事務所まで、幅広く使われているAutoCADは世界トップシェアを誇っています。その他の建築CADの導入を検討するとき、AutoCADとの互換性があるかどうかが導入の判断材料にされるほどです。

土木業

土木業で使用される図面には以下のような種類があります。

  • 位置図:工事箇所と既存施設や公共物との関連を表す図面
  • 平面図:工事で施工される構造物をすべて記載した図面
  • 縦断面図:施工する構造物の位置や高さなどを表す図面
  • 横断面図:施工する構造物の横断構造や出来形を表す図面
  • 構造図:構造物の個別ごとの形状や寸法、材質などを表す図面
  • 詳細図:構造物の部材の形状や寸法、材質、数量などを表す図面

土木業で使用されることが多いCADは、汎用性の高いAutoCAD、Jw_cadのほか、DynaCAD土木Plus、DraftSight、ijCAD Civilなどがあります。

DynaCAD土木Plusは、土木コマンドが豊富で、構造図や現況縦断図、土量計算などが簡単に作成できるため評価が高いです。

製造業

現在、製造業では、3DCADが注目を集めています。

製品や部品を3Dで表現することで、立体的に扱うことができるため完成品がイメージしやすく、体積・表面積・質量・重心などの幾何情報も正確です。また部品組み立て後の干渉チェックも簡単にできます。

製造業で使われているCADには以下のような種類があります。

  • CATIA V5:大規模開発に適していて自動車・航空機・産業機械などに使用されている
  • Creo:高い拡張性があり豊富な解析機構をもちあらゆる製品開発に対応できる
  • NX:主に設計者が使うことが多く高度な解析機能と豊富な設計モジュールが特徴

その他の業種

その他にCADを活用している業種としては、アパレルや福祉を挙げることができます。

アパレルCADは服飾デザインに特化したCADソフトで、分野ごとに便利な機能をもつ「専用ソフト」と、さまざまな分野に対応可能な「汎用ソフト」があります。パターン展開、切開線グレーディング、マーキングなどが特徴的な機能です。

福祉業では、バリアフリー住宅やリフォームなどの設計施工・運用に係るものが主流です。建築系CADを使うことが多いですが、福祉住環境デザインとしての専門性も求められます。

最近では、福祉関連の専門学校や職業訓練所で、福祉住環境CADコースを設けるところも増えています。

CADの資格を取得するための勉強方法

CADの資格を取得するための勉強方法

CADの資格を取得するための勉強方法には、独学によるものと、通信講座やスクールを利用するものとに分けることができます。それぞれの勉強方法のポイントや注意事項を解説します。

CADの資格を取得するための主な勉強方法
  • CADを独学で習得する際のポイント
  • 通信講座やスクールを利用するコツ

CADを独学で習得する際のポイント

CADを独学で習得する際のポイントは、志望する業界や企業を絞り込み、そこに最適化したCADの習得を目指すことです。たとえば3Dが一般的になりつつある業界では、2Dしか対応できないと即戦力として判断されないこともあるからです。

独学は、自分のスタイルで学習できる自由度の高さがメリットです。

志望する業界に最適化したCADを選択することは、学習期間を効率化すると同時に、志望する企業に即戦力として高い評価をしてもらうために必要です。

独学の学習方法は、まずテキストや参考書でCADを網羅的に学習し、YouTubeなどの動画で編集方法などの解説に触れ、実際にCAD製図の反復を繰り返すことが一般的な流れです。

通信講座やスクールを利用するコツ

現在、CADを学べる通信講座やスクールでは、オンライン講座が高い人気を誇っています。有名どころのオンライン講座だけでも10ヶ所以上あるため選択の幅も広いです。

利用するコツは、学べるCADソフトと目指せる資格をチェックし、自分がとりたい資格や目指す業界と合っているかを確認することです。

オンライン講座を選ぶ際は、自分のスキルがどのレベルなのか的確に判断しましょう。初心者なのに、いきなり中上級者の講座を受けては脱落してしまう可能性が高くなります。

オンライン講座の講師は、実際にCADオペレーターと活躍している人が多く、実践的な内容で指導してもらえるのがメリットです。また実務でそのまま使えるスキルを繰り返し学べます。

まとめ

図面を必要とするあらゆる業界で活用され、非常に将来性があるツールのCADの資格について解説してきました。

CAD資格の概要や代表的な資格認定試験、CAD資格を活かすことができる業界、CAD資格取得のための勉強方法などについてです。

ポイントは、まず自分の志望する業界や企業を絞り込み、そこに最適化したCADソフトの操作を習得することです。

CADの資格はCADオペレーターを目指す方にとって、自分の技術や知識の証明になるものです。必須の資格ではありませんが、取得すれば就職や転職で有利に働くことは間違いありません。

CADソフトは、建設業向けの業務効率化システムと連携することで、部材の払い出しミスや見積業務の工数を削減できます。

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【引用】AnyONE

この記事の監修者

中島崚真 (一級建築士 日本建築学会 会員)

1976年生福岡県出身。空間は人の感情に共鳴する。揺れ動く心と高鳴る胸の鼓動、揺り動かされる感情のデザインを意識して設計活動をしている。
design creation office FIVE COLOR[S] INK 一級建築士事務所