建設業向けクラウドシステムとは、建設現場での業務効率化を図ることができるシステムを指します。
業務効率化や人手不足の解消のために建設業向けクラウドシステムの導入を検討している方も多いでしょう。
こちらの記事では、そんな建設業向けクラウドシステムの基本情報やメリット、建設業向けクラウドシステムを選ぶ際のポイントなどを紹介します。
目次
建設業向けクラウドシステムとは
クラウドシステムとは、簡単に説明するとインターネットを通じて利用するシステムです。
建設業向けのクラウドシステムの場合は、建設業界に特化した便利な機能が備わっています。
また、さまざまな業務システムやソフトとの連携や機能の拡張が可能です。
- クラウドシステムの種類
- 建設業向けクラウドシステムの機能
クラウドシステムの種類
クラウドシステムには、以下の2種類があります。
- パブリッククラウド
- プライベートクラウド
パブリッククラウドは主に誰でも社内のクラウドコンピューターを利用が可能です
プライベートクラウドは自社でのみ利用するためのクラウド環境を設計・構築するものを指します。
パブリッククラウドは新しい設備や環境を整える必要がなため、導入コストを抑えることができ、必要な時に必要な分だけ自由に利用が可能です。
プライベートクラウドは自社でクラウド環境を整える必要がありますが、パブリッククラウドよりもセキュリティ面に優れているという特徴があります。
建設業向けクラウドシステムの機能
建設業向けクラウドシステムは、データの管理・共有など基本的な機能に加え、建設業に特化したさまざまな機能を利用することができます。
- ファイル保管・データ共有
社員一人一人のスマホやパソコンなどの端末から確認できるため、外出先や現場からでもいつでもどこでもデータの共有が可能です。 - スケジュール共有
個人ではなく部署やチーム、会社全体でスケジュールを共有することができ、予定を入れる、事前に通知をする機能などもあります。 - 電子メール・サーバー利用、チャット機能
社内アカウントを一つ作ってしまえば、自分のスマホやパソコンなどの端末からメールの送受信が可能です。
また、チャット機能が備わっている場合もあります。
- 受注工事管理
- 実行予算
- 業者支払管理
- 工事原価管理
- 工程管理
- 作業日報管理
- 発注管理
- 業者・得意先請求管理
- 入金管理
これらの他にも、社員の勤怠情報や給与計算機能が備わっているシステムもあります。
建設業向けクラウドのメリット
続いて、建設業向けクラウドシステムを利用するメリットをご紹介します。
建設業向けクラウドシステムを利用するメリットは以下4点です。
- 初期費用が安い
- 情報共有がしやすく、作業効率が向上する
- 導入までの時間が短い
- 情報の一元管理
初期費用が安い
建設業向けクラウドシステムを導入するメリットとして、初期費用が安いことが挙げられます。
クラウドサーバーでは自社のサーバーが不要です。
そのため、自社サーバーに直接ソフトウェアをインストールして運用する「オンプレミス型」のコストよりも低いコストで運用することができます。
情報共有がしやすい
クラウドサーバーは、スマホやパソコン、タブレットなどのデバイスとネットワーク環境があればいつでもどこでも利用できます。
例えば、誰かが顧客・クライアント情報や工事情報の更新を行うと、それを共有している社員全員の端末に、自動的に更新内容が共有されます、
担当者とわざわざ連絡をとる手間や時間を無くし、作業効率を上げることができるでしょう。
導入までの時間が短い
建設業向けクラウドシステムは、対応が早いものだと即日利用することも可能です。
設定などに時間がかかることもありますが、「オンプレミス型」よりも導入までの時間が短いのが特徴です。
今すぐに会社全体の作業効率を上げたい場合は今すぐ建設業向けクラウドシステムの導入をおすすめします。
情報の一元管理
クラウドシステムを導入していない企業では実際に行う工事の内容が記載されている資料や契約書等を紙媒体で保存しているところも多いでしょう。
しかし、紙媒体の場合は年々資料や契約書の量が増え、必要な資料を探すことに苦労するでしょう。
クラウドシステムで全ての書類や契約書等をクラウド上で管理れば、必要な資料を検索機能ですぐに見つけられます。
建設業向けクラウドを選ぶ際のポイント
建設業向けクラウドシステムを選ぶ際のポイントは以下4点です。
- サポート体制
- 使いやすさ
サポート体制
建設業向けクラウドシステムを選ぶ際はサポート体制が充実しているかどうかもポイントです。
特に、システムが社内に浸透するように、来社やリモートで講習を行ってくれる企業の建設業向けクラウドシステムを選べば安心です。
せっかく導入したのに、「使いこなせない社員がいる」といった事態を防げるでしょう。
また、建設業向けクラウドシステムは基本的に誰でも簡単に直感的に操作することができますが、万が一トラブルやシステムの不具合が起きた場合は、情報の更新がストップしたり、使いたい機能が使えなくなる可能性があります。
トラブルが起きた場合でもすぐに対応してくれるシステムを選ぶことで、情報の更新や作業効率を低下させることなく作業に集中することができるでしょう。
使いやすさ
建設業向けクラウドシステムを選ぶ際は使いやすさも重要です。
システムがなかなかうまく使えない社員の方が一人でもいれば逆にその人にとって負担が増えます。
また、自社では利用しない機能が多すぎても使いにくく感じるでしょう。
どれだけの機能が充実しているかどうかも大切ですが、まずは自社にとって必要な機能が搭載されているかどうかを確認しましょう。
そのためには、システムの導入前に自社が抱える悩みや課題を洗い出し、その悩みや課題が解決できる機能が搭載されているクラウドシステムを導入すべきです。
例えば、データ入力の手間を省きたいのか、現場の人間とスムーズな情報共有が目的なのかどうかでも使用するシステムや機能が異なります。
必要ない機能があればあるほどその分余計なコストがかかってしまうでしょう。
まとめ
今回は、 建設業向けクラウドシステムの概要やメリット、建設業向けクラウドシステムを選ぶ際のポイントなどを紹介しました。
建設業向けクラウドシステムを導入すれば、作業効率を向上させることができ、生産性向上も図れるでしょう。