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仕事ができる現場監督の特徴は?工事を円滑に進めるコツも!

現場監督は現場を指揮するリーダーです。仕事ができる現場監督の現場は問題が起きづらく、スムーズに工事が進みます。そのため現場監督をしている方の中には「仕事ができる現場監督だと早く認められたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

今回は、仕事ができる現場監督の特徴と、工事を円滑に進めるコツを紹介します。

一読することで、仕事ができる現場監督像が明確になり、現場監督としてより早く成長できるようになるでしょう。

仕事ができる現場監督の特徴

仕事ができる現場監督の特徴

ここでは仕事ができる現場監督の特徴を5つ紹介します。

何をもって仕事ができるとするのかを理解できていないと「頑張っているけど成長できない」ということになりかねません。

仕事ができる現場監督の特徴を掴んで、目指すべき方向を間違えないようにしましょう。

仕事ができる現場監督の特徴
  • 積極的なコミュニケーションが取れる
  • マルチタスク能力(段取り力)がある
  • トラブル対応力がある
  • 仕事に熱意と情熱がある
  • 金額の交渉能力がある

積極的なコミュニケーションが取れる

現場監督は自社の社員や職人など多数の方と協力して工事を進めていく仕事です。工事を順調に進めていくためには積極的なコミュニケーションが欠かせません。

しかし現場監督を始めたばかりの方は、職人とのコミュニケーションの取り方に悩んではいないでしょうか。

職人との接し方に悩んでいるのであれば、分からないところを積極的に質問してコミュニケーションを図る方法がおすすめです。

質問を積極的にすると、多くの職人は「やる気がある」と感じてくれます。やる気がある姿勢を見せれば、好印象を与えることができ、円滑にコミュニケーションが取りやすくなります。

仕事ができる現場監督になるためには、積極的に質問をして自らコミュニケーションを取るようにしましょう。

マルチタスク能力(段取り力)がある

現場ではさまざまな工事が並行して行われるため、現場監督はマルチタスク能力が求められます。
マルチタスク能力がないと、関連工事が入り乱れてしまい職人がスムーズに作業できなくなります。

例として、A工事の後にB工事を行う場合を考えてみましょう。
本来A工事は5日間で終わる予定でしたが、7日間掛かってしまいました。事前に「A工事が遅れている」とB工事の職人に伝えていれば問題ありません。

しかし、あらかじめ何も伝えていないと「A作業が終わってないからB作業ができないじゃないか」とクレームが発生するでしょう。

上記のような状況を避けるためには「A工事が遅れていることを認識してこのままではB工事に支障が出る」と、想像力を働かせなければなりません。想像力こそがマルチタスク能力(段取り力)です。

現在の状況から未来にどのようなトラブルが起きるのかを予想して、トラブルを防ぐ手立てを打てることができれば、マルチタスク能力(段取り力)のある現場監督だといえます。

とはいえ、普段の事務作業が忙しくてさまざまな作業のことを考えている暇はないという方には、工事管理・業務効率化システムの導入がおすすめです。
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トラブル対応力がある

どんなに緻密な計画や予測を立てても、トラブルが発生しない現場はありません。そのため現場監督にはトラブル対応力が求められます。

下記のようなトラブルが起きたとき、現場監督はその場で対応策の判断を下さなければなりません。

  • 注文した材料とは異なるものが届く
  • 手配したはずの職人が来ない
  • 作業の進みが遅く後の工程に支障が出る

小さなトラブルだとしても、すぐに指示を出さないと工事全体に影響を及ぼす可能性があります。そのため仕事ができる現場監督はどのようなトラブルにも冷静に対処できる対応力を持っています。

仕事に自信と熱意がある

仕事ができる現場監督は仕事に自信と熱意があります。しかし現場監督を始めて日が浅い方の中には「始めたばかりだから自信はないし、まだ仕事に熱意を持てていない」と悩む方もいるでしょう。

自信が持てない方は、準備に時間を掛けるようにしましょう。施工管理が上手くいくカギは、事前準備です。

例えば、下記のことが完璧にできているのであれば、徐々に仕事に対して自信を持てるようになるでしょう。

  • 担当する作業の内容を把握する
  • 計画と現状を比較して作業に支障が出そうなところを把握する
  • 作業に支障が出るところを前日までに職人へ連絡する
  • 分からない点は前日までに上司や先輩に確認する

また、現場監督になったばかりだと「掃除や後片付けなど雑用ばかりを振られて熱意を持つことは難しい」と悩む方もいるでしょう。
そのような方は、まず与えられた仕事に全力で取り組んでみてください。

  • 掃除はちり1つ残さない
  • 後片付けでは現場に仕事道具が落ちていないようにする

上記のことができている現場は、現場全体の雰囲気が引き締まっている印象を受けます。

一方で掃除が行き届いておらず後片付けも適当な現場は、だらしない雰囲気が現場にあります。
雰囲気がだらしない現場は「ここの現場監督は適当な人だ」と思われるので注意しましょう。

雑用と思える作業にも意味があり、熱意1つで現場の雰囲気が決める重要な仕事です。
そのため仕事ができる現場監督になりたいなら、自分に与えられた作業の意味を考え熱意を持って仕事に取り組みましょう。

金額の交渉能力がある

基本的に施主やオーナーから追加工事の要望がない限り、当初の予算内の金額で工事を完了させなければなりません。
担当している現場の予算・工事金額が厳しいと現場監督が、お金のやりくりを考える必要があります。

協力業者からの見積りが上がってきても、現場の予算を超過していれば、価格を下げてもらう値交渉が必要です。ただし、あまり無理な値交渉をおこなうと、次の現場から協力を得られなくなるなどの、デメリットが考えられます。協力業者も納得できる形で値交渉をおこないましょう。

また、工事項目の見積り項目が漏れることもあります。多くの場合は、追加金額を認めてもらえず、漏れた項目も当初の予算内で納めなければなりません。このような場合も、協力業者に値交渉をして、金額の調整おこなう必要があります。

工事を円滑に進める3つのコツ

工事を円滑に進める3つのコツ

では仕事ができる現場監督は、どのようにして工事を円滑に進めているのでしょうか。

ここでは工事を円滑に進めるコツを3つ紹介します。
3つのコツを意識すると工事を滞りなく進められるようになるので、ぜひ参考にしてください。

工事を円滑に進めるコツ
  • コミュニケーションと信頼を意識
  • 明確に指示を出す
  • 現場のストレス緩和

コミュニケーションと信頼を意識

職人へ指示するだけで円滑に進む工事はありません。工事を問題なく進めるためには、日頃から職人とコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していく意識が大切です。

職人との信頼関係が築けていると、急な仕様変更など突発的なトラブルにもすぐに対処してもらえるでしょう。

下記のようなコミュニケーションを積極的に行い、職人との信頼関係を意識していれば自然と工事は円滑に進むようになるでしょう。

積極的に行いたいコミュニケーション
  • あいさつを欠かさない
  • 感謝の気持ちを伝える
  • 食事など仕事以外の付き合いも欠かさない

明確に指示を出す

職人への指示は現場監督として重要な仕事の1つです。しかし以下のように考えて明確な指示を出せない方もいるのではないでしょうか。

  • まだ新人だから自信を持って指示を出せない
  • ベテランの職人だから指示を出さなくても大丈夫だろう

指示が曖昧で職人任せになっているときにトラブルは起きやすいです。トラブルの責任は現場監督が取らなければなりません。

無用なトラブルを避けるためには、作業の目的や完成形を伝えるなど指示を明確にする必要があります。

また図面に指示内容を書き込むなどして証拠を残しておくと「言った言わない」の問題を防ぐことも可能です。

現場のストレス緩和

快適に働ける環境づくりも現場監督の大切な仕事です。ストレスのある現場では一緒に働く仲間のモチベーションが上がらず、品質や工程に影響が出てきます。

誰にどのポジションを任せるかを決める人員配置は慎重に行いましょう。能力や性格に見合わないポジションは本人だけでなく周囲で働く人にも悪影響を及ぼします。

また人間関係にも気を配りましょう。職人は自分の作業方法にこだわりを持つ方が多いです。少しでも作業の邪魔になる他の職人に対して、気性を荒くして当たってしまうこともあります。この状況を避けるためには、職人の性格や作業方法を理解した上で、職人手配の段取りをしましょう。

さらに、休憩所やトイレにもストレスの原因は潜んでいます。

休憩所やトイレに潜むストレスの原因
  • エアコンの効きが悪い
  • 休憩所が雨漏りする
  • トイレが汚い

このような環境ではモチベーションは上がらず、ストレスが溜まる一方です。常に職人とのコミュニケーションを怠らず、不満が小さな内から対処するように努めましょう。

まとめ

仕事のできる現場監督の特徴と工事を円滑に進めるコツについて解説してきました。
建設業界は経験がものをいう業界です。経験が浅い間は「仕事ができない」と悩んでしまう方も多いです。

そのため本記事で紹介した仕事のできる現場監督像を意識して、目指すべき方向を定めることで、理想の現場監督へ近づけます。

また現場監督は現場作業だけでなく、事務作業もこなさなければならないので仕事量が膨大になりがちです。
このような状況では、勉強時間の確保は難しく現場監督としての成長が遅れしまいます。

そこで工事管理・業務効率化システムの導入を検討してみてはどうでしょうか。

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【引用】AnyONE

この記事の監修者

中島崚真 (一級建築士 日本建築学会 会員)

1976年生福岡県出身。空間は人の感情に共鳴する。揺れ動く心と高鳴る胸の鼓動、揺り動かされる感情のデザインを意識して設計活動をしている。
design creation office FIVE COLOR[S] INK 一級建築士事務所